中編2
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生き霊5

つまり創造者が生き霊にエネルギー源の媒体とされ、酷くなれば人格も破綻させてしまい危険です。もう一つは、生き霊を亡くなった未成仏の霊が乗っ取ってしまうこと。

亡くなった霊からすると生き霊とはエネルギーであり乗り物なのです。

生き霊を手に入れると負の念と力が増して非常にやっかいな存在となります。

どちらにしても放っておくと悪因がどんどん積まれていき、その果報を生き霊の創造者が受けることになります。

恐らく死に至る重罪な果報なのでとても危険です」

「お嬢さんはこの生き霊たちに連れて行かれたのでしょう。お嬢さんの身のまわりで強い恨みを持つ人達に心当たりはありませんか?」

私はみなきの父親の件を話しました。

「その時の生き霊を生み出した人達が未だに恨みを消化できずに生き霊達が復讐のターゲットを、お嬢さんに変えたようです」

私はみなきの父親に会う為に一度帰宅しました。

担当の警官には電話で私の行き先を告げて出発の準備をしているとチャイムが鳴ります。

ドアを開けようと玄関に向かっていると私は突然、背後から首を殴られたような衝撃を受けて床に倒れ込み気を失いました。

話しは戻りますが私が、みなきを連れて友人宅へ手土産を持って歩いていた頃、隣の県に位置する同じ派に属するお寺の僧侶が行方不明になったと騒いでいます。

信徒からのお願いで知り合いの方が最近、何かに憑かれたように人が変わったので助けて欲しいと相談があり、御住職様から使いを頼まれた一人の僧侶がその方の家に行きました。家の前に到着し、門扉に据えられたインターホンを押しますが反応がありません。信徒は僧侶に「鍵は掛かってませんから」と玄関を開けて中へ入ります。

玄関を入ってすぐに異常を感じた僧侶が信徒の案内で、知り合いの部屋へ行くと部屋の中は真っ暗で何も見えません。

信徒が慣れたように中へ入って電気をつけます。

部屋の窓は内側からベニヤ板が張られて採光が一切入りません。

部屋の壁中にはお札が貼ってあり、床には足の踏み場がないほどに魔除けのような置物が置かれていました。

その家の主は部屋の隅に震えながら座っています。

髪は無造作に胸元まで、爪は20cm程まで伸びていて、目はうつろな状態です。

僧侶が言葉をかけても反応しません。

信徒の話によりますと一週間前に見た時は髪は短く爪も伸びていませんでした。→6

怖い話投稿:ホラーテラー シルキーデイさん  

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