社長夫人の秘密のおやつ1

中編4
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社長夫人の秘密のおやつ1

どうも皆さん、ブラインドです。

今日も私の作り話を投稿します。

暇な方はどうぞお読みください。

俺の名前はかとう ただし。

高校を卒業してから3年間、ろくに仕事が続いた事がない。

世に言うフリーターだ。

努力しなかった訳じゃないし、仕事もいろいろ挑戦して来た。

飲み屋の店員・スーパーのレジ係・工場や現場関係などその他にもたくさんやったが

どれも自分にはあわなくて長続きしなかった。

誰かに助けを求めたくても親とは疎遠になっているし、経済面で頼れる仲間はいない。

今日もラーメン屋のアルバイトをくびになったばかりだ。

少しうなだれながらとぼとぼとオンぼろアパートに帰って来た。

6畳一間の狭い部屋だが、ここだけがゆいつの自分の安住の地だった。

かなり疲れていたのでとりあえずしきっぱの布団に倒れこみ休んでいたが

いつの間にか眠ってしまった。

しばらくしてただしは目を覚ました。

時計を見るともう午前3時だったがただしは布団から抜け出してやかんに水を入れて沸かしはじめた。

その間にただしはテーブルの上のPCを起動させた。

やかんが「ピピ…ピピぴーー!」と鳴りだしたので

火を止めてカップラーメンにお湯をそそいだ。

3分待っている間にインターネットで新しい仕事を探していたが、特にいい仕事は見つからなかった。

カップラーメンを食べつつ考えているとひとついい事を思いついた。

「そうだ!少し危ない仕事でもいいから報酬のいいのをさがそう。

きっといろいろ出てくるぞ。」

そしてただしはこれを検索した。

すると、思った以上にたくさん出て来たが、ほとんどが女向けのものだった。

少しがっかりしたがそれでも探し続けていると、あるものが目にとまった。

タイトルにはこう書いてあった。

『たった10分で10万円さしあげます。とってもお得なアルバイト

お金の欲しい人は集まれー』

かなり気になったただしはもっと詳しく見てみるとこう言う事だった。

まず必要な条件は健康的な体だけだった。

太りすぎ・痩せすぎ・貧血な人はお断りだった。

どうやらこの仕事の募集をしたのはどこかの社長夫人だと言う事はわかった。

あと面接があるらしく、日程は今日の午前11時となっていて、場所はここから結構近いとあるオフィス街だった。

来るだけでも3万はもらえるとの話だった。

さっそく準備をはじめた。

シャワーを浴びて念入りに体を洗って、髪を整え、歯を丁寧に磨き

一番上等なスーツを着て最終チェックをすませると、ただしは面接会場に出陣した。

1時間半ほどで会場に到着した。

辺りを見回すと自分よりカッコ良い連中ばかりだった。

それもそうだ。最近仕事に疲れきっていたし元々見た目がよいほうではない。

そう考えるとさっきまでの興奮が一気に冷めてきた。

いろいろとネガティブな事を思いだした時

ドアが開き一人の男が入って来て言った。

「お待たせしました皆さん…これから検査をはじめます…。

では私の後について来てください…。」

男は抑揚のない声で言って、ただし達を案内しはじめた。

男について行くと、少し大きい部屋に通された。

男「ここでは皆さんが健康であるかどうか確かめるために

採決を受けてもらいます。」

そう言うと中にいた白衣の男達が近づいて来て

ただし達の腕を掴み台の所まで引っ張っていった。

ただし達は少し驚いたがサイトにも『健康的なひと』と書いてあったので

10マンのためと何も言わなかった。

採決が終わり次は面接だった。

一人ひとりい呼ばれて、終わった人は別室に移動された。

とうとう自分の番が回って来た。

部屋に入るとにこにこしながら社長イスに座っている一人の女性がいた。

なかなかきれいなひとだった。おそらく30代後半ほどだろう。

ただしはあいさつをして「どうぞ」と言われたのでイスに座った。

それからいろいろな事を話はじめた。

10分ほど話しただろうか、彼女が男を呼んだ。

男が入って来ると彼女は男を手招きし、ひそひそ話はじめた。

1~2分ひそひそ話をした後、男がただしに言った。

「御苦労様でした…これで今回の面接は以上で終わります…。

この紙に連絡先を書いてください…書き終わったら帰ってよろしいです…。後日面接結果をお伝えします…。」

ただしは紙に電話番号と住所を書いた。

その間も彼女はにこにこしながらこちらを見ていた。

書き終わったので帰ろうと思ったがある事を思い出した。

「あっそうだ!3万円の方はどうなったんですか?来るだけでもらえると聞いたんですけど…」

男「ああそうでしたね…どうぞ…。」

男が3万円を差し出した。

ただしは少し喜んだ。

金を受け取ってこのビルを後にした。

家に帰ってスーツを脱いで途中よったコンビニで買って来たびーるを飲みだした。

好評だったら続けます。

怖い話投稿:ホラーテラー ブラインドさん  

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