中編3
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旧〇〇病院の怪【壱】

昨日は会社関係の花見会であった。

酒の呑め無いメンバーがひとかたまりになり宴を開いていた。

自然と幽霊や都市伝説の話になり盛り上がっていた。

その中で関連業者の若い女の子が話し始めた。

「皆さんは横須賀の〇比にある旧〇〇病院、ご存知ですか?

実は、私の知り合いはあの場所に行き、気が狂ってしまい、今だに精神病院にいるんです。」

うちの若い社員で横須賀が地元の奴がいてソイツの話では、その病院の中に入るとカルテやレントゲン写真、病院に関連する物が散らばっているらしく、持ち帰った者の家には電話が来て、《カルテを返せ!》と言われるらしい。

「その話なら、サイトや雑誌で見た事ある。」

かなり有名なスポットらしく、ほとんどの者が知っていた。(自分は怖い思いをして以来、心霊スポットには疎いのです。)

「そう言った噂や何処に霊が出ると聞いてはいたのでなめてたんですよ。

あれは私が18歳の時、私を入れて友達4人と友達の彼氏にその仲間3人の計8人で肝試しにその病院に行きました。

朝から集合して由比ヶ浜の海水浴場で遊んだ後、夕御飯を食べてドライブに繰り出しました。

城ヶ島に着いた時、友達の彼氏が、『肝試しに行かね?』

みんなはノリノリで行こう!と言いだしたけど、その友達は嫌だと彼氏に怒っていた。

霊感があり、うちの学校でも有名な娘でして、その娘が嫌と言うならやめない?と言ったんだが、男性陣は大丈夫と言って聞かなかった。

それが、そもそもの間違えでした。

病院に着くとやはり異様な雰囲気でした。

先程の一件でその娘と彼氏は険悪なムードになり話もしていなかった。

その娘は絶対に中に入ってはいけないと言っていた。

私とその娘と車の持ち主の男の子は中に入らずに待つ事にしました。

その娘の彼氏を先頭に懐中電灯を持って中に入っていくのを見送るとその娘がみんなに向かって言いました。『嫌だと思ったら絶対にそれ以上行っては駄目だよ!帰って来るんだよ!』

彼氏以外は皆、うなずいていた。

真夏だと言うのに風が冷たく身震いしていたのを覚えています。

10分くらい経ったでしょうか?笑いながらキャアキャア聞こえました。

ちょっとドキッとしましたがふざけてると感じたのでホッとしてました。

でも、その娘だけは違っていました。

病院の方を見つめ、険しい顔で言った。

『あそこ…子供が居る…怒っている……。ヤバイ!連れ戻しに行って来る!』

そう言って、走り出した時でした!

きゃあぁぁぁー!

わあぁぁぁー!

たすけてぇー!

先程とは全く違い、尋常じゃない叫び声が病院内から聞こえてきました。

入り口に近づくと最初に女の子2人が走って来ました!

少し遅れて彼氏がぜぃぜぃ言いながら来ました。

『あれ?アイツは田村は?俺の前に居た筈じゃ…。』

みんなにで中に入り手分けして探そうとした時でした。

何事も無かったかのように歩いて来るのが見えました。

『田村ぁ〜!何やってんだよぉ!心配したぞぉ!』

ゆっくり歩いてくるその人を見た瞬間、ゾッとしました。

さっきまで居た人とは別人のよう。

って言うより、姿形はその人だが…違うモノが乗り遷っているようでした。

手には棒切れを掴んでいました。

彼氏が近づき、なだめようとしたその時でした。

《ナニシニ…キタ…。》

みんなは気が付いているのに彼氏は気付いていないらしく、『田村、何言ってんだよ!』

すると、持っていた棒切れで彼氏の頭めがけて殴りかかりました。

彼氏は上手く避けて腕を掴んだところ、みんなで押さえで事無きを得ました。

『早く此処から逃げよう!窓に…何人もの人が…』

その娘が言い、みんなで車に乗り込んで、出ようとした時に田村さんが再び襲いかかりました。

申し訳ございませんが休憩が終わり、会社に戻らないといけないので。

続きます。

怖い話投稿:ホラーテラー 濱っ子とうちゃんさん  

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