短編2
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晴美の末路2※コピペ

え?同棲しておいてそれはないだろうって?

はぁはぁ、ごもっとも。でもね、皆さんもいざ私のような環境に置かれるとわかりますって。

ある夜、いつもの様にアパートに取り立てがやって来ましてね。ところがちょっと様子が違うんですよ。

幹部っていうんですか?お偉いさんが来ちゃいまして。一通り晴美と話した後、つかつかと私の方にやって来まして、お前があいつの男か?と聞くんですよ。

ここで違う、とは言えませんわ。認めると、お前にあいつの肩代わりが出来るのか?と聞くんですよ。

出来るわけがないですよ。借金は一千万近くに膨れ上がってましたからね。当然無理だと言いましたよ。

そしたらその男が

あぁ、今思えば北村一輝に似たなかなかの良い男でしたね。あ、へへへすみませんね話を戻しましょうか。

その男が、ならあの女はわしらがもらう。ってんですよ。

仕方がないな、ともう諦めの境地でしたよ。私に害が及ばないのであればどうぞご自由に、と。

え?鬼?悪魔?鬼畜?はぁはぁ、ごもっとも。でもね、水商売なんざ心を殺さないとやってはいけないんですよ。晴美に惚れてたならまだしも、正直体にしか興味ありませんでしたからね。え?やっぱり鬼畜?はぁはぁ、結構です。

それでもって、男が妙な事を言い出したんですよ。あの女の事を今後一切忘れ他言しないことを誓うならば、これを受けとれ。と私に膨れた茶封筒を差し出したんですよ、丁度百万入ってましたよ。

でもね、嫌じゃないですか。ヤクザから金もらうなんて。下手したら後で、あの時の百万利子つけて返してもらおうか、なんて言われちゃたまりませんからね。断りましたよ。

そしたら幹部の連れのチンピラがポラロイドカメラで私を撮ったんですよ。そしてこの金を受け取らなかったら殺す、と言うんですよ。

なんで私がこんな目に、と渋々受けとりましたよ。

そして、もし今後今日の事を他言するような事があれば、お前が世界のどこにいても探しだして殺す、と。

その時私は漠然とですが、晴美は風俗に沈められるのではなく、他の事に使われるんだな、と思ったんですよ。もっと酷い事に。

怖い話投稿:ホラーテラー 岡村さん  

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