先週の事だ。
残業続きだった俺は家に帰るとメシも喰わず布団に入った。
「ああ、やっぱり布団はいい」
とすぐに寝入った。
どれくらいたったのか?
ガサッという音で目が覚めた。
起き上がろうとするが体が重たい。
「これが金縛りなのか?」
と焦った俺は目をキョロキョロと辺りを見回す。
すると、俺の足元にキャミソール姿の若い女が立っているのが見えた。
恐怖感からパニックに陥っていると、女は近づいて来て布団を捲った。
声が出ない俺は「俺をどうする気だ?」と心の中で叫んでいると女は「フフフ」と薄気味悪い笑いをしながら俺の上着のボタンを外した。
犯される!?と思ったのも束の間、ズボンに手をかけた女が顔をしかめ後退りした。
そしてひとこと
「クサっ!」と睨みながら消えてしまった。
あとに残された俺は、悲しさがこみ上げて思わず泣いてしまった。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話