毎月お題の短編練習枠(🌱初心者歓迎)

皆さんこんにちは。
一向に文章が上達しないふたばです。(´・ω・`)
己の練習に他人を巻き込んでやろうと、掲示板を建ててみました。
以下、ここでのルールを説明します。( ᴗ ̫ ᴗ )

🌱ここは、短編の練習をする為の掲示板です。

🌱毎月単語を3つ、お題として出しますので、短編の「三題怪談」を募集します。

🌱「三題怪談」とは、1つのお話に決められた3つのお題のワードを入れなければならないという“縛り”で御座います。

🌱お話の長さの目安は、原稿用紙2枚分(800字)程度。
(あくまでも目安です、越えてしまってもヨシとします)
文字数カウント↓
https://phonypianist.sakura.ne.jp/convenienttool/strcount.html

🌱お題は毎月一日に更新されます。

🌱提出期限は毎月28日までとします。

🌱お話はいくつ投稿しても構いません。

🌱初心者大歓迎。実際私もほぼ読み専なので、文章が下手っぴです。軽い気持ちでご参加下さいませ。

🌱ここで投稿されたお話は、“ご自身で書かれたお話ならば”怖話の通常投稿にあげても構いません。
寧ろ、多くの方に見ていただけるよう、ここで試し書き、本投稿で完成品といったように使って下さいませ。
何なら他サイトでも投稿されている方は、そちらへあげるのも問題御座いません。
(※他の方の掲示板でも同じとは限らないので、その都度そこの掲示板主へご確認下さい)

🌱題名も付けて頂けると助かります(題名は文字数には含みません)。

🌱感想だけのご参加も大歓迎です。

🌱明らかな荒らしコメントは即刻削除致します。慈悲はありません。

=============================

【12月お題】

「足音」「雪」「吐息」

投稿期間 12/1 0:00〜12/28 23:59

=============================

ですがまぁ…建ててみたは良いものの、私が独りで短編を書き続ける寂しい場所になりそうな気がします……

そこで!ちょっとした特典代わりと言っては何ですが、ここで投稿されたお話は、私ふたばが朗読させて頂きます。ᕦ(ò_óˇ)ᕤ
具体的に言うと、YouTubeにてその月に投稿されたお題の回答を、纏めとして朗読してアップします。
素人の朗読ですのでレベルは低いですが、創作意欲の糧になれれば幸いです。( ᴗ ̫ ᴗ )

※朗読されるのが嫌だという方は、お手数ですが文末に「※否朗読希望」とお書き下さいませ。

📚過去のお題アーカイブ
【9月お題】「彼岸」「ぶどう」「ネジ」
https://youtu.be/DlNJ68yKIfA
【10月お題】「十五夜(月のみでも可)」「図書館」「菊」(※お題提供:あんみつ姫さん)
https://youtu.be/iA4spsQlSMA
【11月お題】「りんご」「子ども」「落ちる」
https://youtu.be/UMVBBrycZqU
【12月お題】「肖像画」「塩」「M」
(※お題提供:むぅさん)
https://youtu.be/MJmFrqUqvj0
【1月お題】 「ウシ」「晴れ」「厄」
https://youtu.be/N0tX10EOJoE
【2月お題】 「僧」「遊泳」「踊り」
Extraお題「怪僧」「宇宙遊泳」「阿波踊り」
(※お題提供:嗣人さん)
https://youtu.be/9j2vK_kKzhE
【3月お題】 「風」「証」「波」
https://youtu.be/zZoV2ce7poU
【4月お題】「サクラ」「窓辺」「人形」
https://youtu.be/kZzfmq8cNvM
【5月お題】「母」「鬱」「川」
https://youtu.be/RNqUE92-K2k
【6月お題】「クラゲ」「雨」「失踪」
https://youtu.be/BM0ataca42E
【7月お題】 「天の川」「亀裂」「写真」
https://youtu.be/RcXTXfzfKUk
【8月お題】「手を振る」「扉の向こう」「呼ばれる」
(※お題提供:ラグトさん)
https://youtu.be/omL3byV-eF0
【9月お題】「アリス」「スープ」「ハサミ」
https://youtu.be/w20FnRK-bQQ
【10月お題】「バラ」「時計」「たばこ」https://youtu.be/g_zxwy1H73I
【11月お題】「無人探査機 」「提灯鮟鱇 」「地引網 」
(※お題提供:ロビンⓂ︎さん)
【12月お題】
「プレゼント 」「空席」「信号 」
【1月お題】
「トラ」「階段」「玉」
【2月お題】
「ネコ 」「チョコレート」「箱」
【3月お題】
「ウメ 」「日記」「歌声」
【4月お題】
「駅 」「看板」「ポスト」
【5月お題】
「灯り」「公園」「針」
【6月お題】
「カッパ」「アジサイ」「自転車」
【7月お題】
「浜辺」「貝」「欄干」
【8月お題】
「ニセモノ」「蝋燭」「指」
【9月お題】
「帰り道」「ビン」「コスモス」
【10月お題】
「先生」「空腹」「筆」
【11月お題】
「橋」「ゾンビ」「忘れ物」

※追記:ここのお話を本投稿へもアップされる方へのお願い
🌱先に述べた通り、ここに書いたお話は一般の怖い話にも投稿して頂いて構いません(そもそも著作権は作者のものですから)
🌱一般投稿分は掲示板のレギュレーションから外れますので、文字数を気にせず加筆修正しても何も問題御座いません。
🌱ですが、投稿の際には題名に“三題怪談”の文字を付けないで下さい(同じ企画系列の題名が並ぶとうんざりしてしまうユーザーが現れ、揉める為。実際、過去にそういう事がありました)
🌱また、お題の単語をお話の解説欄に載せると、その単語に気を取られて純粋な短編として楽しめないので、読者的には解説欄には“掲示板より”とだけ書いて頂けると助かります。
(コメントにお題の単語をネタバレ防止で公開するのはアリです)
(ここのページのURLは貼っても貼らなくてもいいです)
🌱代わりに、投稿作のタグ欄に、お題の単語タグ3種と“毎月お題の短編練習枠”タグが知らぬ間に付いております。十中八九私ふたばが犯人なので怖がらないで下さい。

企画というより常設となるこの場所は、細く長く続けていきたいので、何卒、ご理解下さいませm(_ _)m

それでは今月のお話
【花の種】
*****************
昼から降り始めた雪は、会社から帰る頃に数センチの積雪となっていた。
仕事が上手く行かず、泣きそうな気分で積もったばかりの雪を踏みしめながら、もうすっかり暗くなった夜道をコートのポケットに手を突っ込み背中を丸めて歩いていた。
ギュッ、ギュッと歩くたびに立てる音が、物悲しくひと気のない静かな住宅街に浸み込んでゆく。
ふと同じような足音が背後に聞こえていることに気がついた。
足音からすると、三メートル、いや五メートル位後ろか、おそらく同じように帰宅する途中なのだろう。
すると突然、耳元で”はぁ~っ“と女性らしき吐息が聞こえ、それと同時に肩の後ろから白い息が俺の前へと回り込んできた。
吐息の主は真後ろにいるという事か。
驚いて振り返ったが、そこには誰も居らず、街灯の光を受けた雪がしんしんと降っているだけ。
そしてその明かりの下には・・・俺の足跡しかない。
首を傾げながらも再び歩き始めた瞬間、”はぁ~っ”と再び吐息が聞こえ、また白い息が回り込んできた。
いや、白ではない。薄桃色だ。まるで綿菓子のよう。
何が起こっているのか理解できず、寒さと恐怖で立ち尽くした俺のポケットに誰かが後ろからいきなり手を差し込み、俺の手を握った。
背後には誰もいないはずなのに。
そして耳元で囁く女の声が聞こえた。
「あなたにいいものをあげる。これはね、”桃色吐息”っていう花の種。雨の日みたいな辛い時には今のあなたのように花弁を閉じて下を向く。でも枯れたわけではなくて、また陽がさせば大きく花開くの。」
そして紙の包みのようなものを握らせ、その手はふっと消えた。
そこでようやく振り向くことが出来たが、やはり周りには誰もいない。
しかし、手には紙の包みがあり、取り出して見ると数十粒の小さな種が入っていた。

“桃色吐息”
ペチュニアという花の一種で、花言葉は「心のやすらぎ」。
結局あの女性が誰だったのか解らないが、翌夏、その種はベランダの植木鉢で立派な花を咲かせた。

**********************
この三題怪談の投稿では花言葉ネタが多くなってる気がします。
お題を見た時に、千葉にあるマザー牧場で一面に咲き誇っていた桃色吐息を思い出し、書いてみました。
桃色吐息は夏の花なのでタネまでさかのぼることになりましたが。
この主人公は自宅のベランダにタネを撒いたようですが、物の怪から貰ったタネをどうするかは人それぞれでしょうね。
自分なら自宅近くの公園の花壇にでも撒いてみるかな。

返信

今年も残すところあと1ヶ月、あっという間に師走で御座います🎄٩( ˙꒳​˙ )ว=͟͟͞ 💨
皆様、やり残した事は御座いませんでしょうか。私はやり残した事しかありません。笑

やり残した事がある方もない方も、健康にだけは気を付けてお過ごし下さいませ🌱⋆。
それでは、今月のお題です⊂(  っ*´ω`*)っ📝

=============================

【12月お題】

「足音」「雪」「吐息」

投稿期間 12/1 0:00〜12/28 23:59

=============================

今年最後のお題は、難易度を下げてみました‪👣
どことなく聴覚に関係のあるお題ばかりなので、“音”の表現にチャレンジするのもいいかもしれません❄️♪👂

返信

芝阪雁茂さん 11月の一番槍有難うございます(л・▽・)л🌱
私もつい最近、仕事の出張で電車に乗り間違えて飛行機の出発25分前に空港へ着くというヒヤヒヤ事件があったので、高速乗り間違えの恐ろしさに共感します(-ω-)
焦るときほど、思い通りにいかないんですよね……
にしても、大型トラックと中型トラックでの死亡事故はヤバいです(◎_◎;)💦

天虚空蔵さん 今月もご参加有難うございます( ᴗ ̫ ᴗ )
ゴムでできたあの手のマスクって、質感がのっぺりしているというか、なんだか独特の不気味さがありますよね🧟🧟‍♂️🧟‍♀️
しかも被ってみると臭い。笑
潰れていたら潰れているで人面はぐれメタルみたいで気持ち悪いですし、膨らんでいたらいたで不可解さが生まれて厭な想像をしてしまう…、そんなマスクの怖いポイントが盛りだくさんでした。
何と言いますか、ずっと顔に張り付いている分裏側に顔が張り付いているようなといいますか、不織布マスクなんかでも、裏面に口紅がべっとりついているの見ると、ひとりでに悪口を言い出しそうな気がしてしまうんですよね👄

今月のお題の締め切りは明日28日の23:59までで御座います。
挑戦希望の方は、お忘れなきようお気を付けくださいませ(*ฅ́˘ฅ̀*)🌙

返信

それでは今月の三題怪談。
今月もちょっと字数オーバーですが・・・
【ハロウィンの残滓】
*****************
ようやく仕事を終え、時計を見ると夜十時を過ぎていました。
机の下に置いてある通勤用のパンプスに履き替えてオフィスを出ると、渋谷の街にはまだ多くの人が歩いています。
とは言え、ハロウィンだった昨夜に比べればずっと少なく、駅へ向かって歩きスマホで歩いていると、不意に何かぐにゃりとしたものを踏みつけました。
ヒールの高い靴だったので危なく転びそうになりましたが、見るとそれはゴムでできた青白いゾンビのマスクでした。
顔面を上に向け、目と口の部分に黒く穴が開いています。
昨夜のハロウィンの後、清掃会社の人やボランティアが掃除をしていたはずなのに。
誰かの忘れ物だとしても、こんなものを拾う気にはなりません。
それでも他の人が自分と同じように転びそうにならないようにと、そのゾンビマスクをパンプスのつま先で歩道の隅へと蹴りました。
べこっ!
蹴った位置が悪かったのでしょう、パンプスが鈍い音を立ててその唇の間に見事に突き刺さり、まるで噛みつかれたようにマスクがつま先に纏わりついてきました。
そして何やらぐにょぐにょとつま先を食むような感触が伝わってくるではないですか。
「嫌!」
私は必死で足を振ってそのマスクを抜くと、急いでその場を離れました。
「なんなのよ。気持ち悪!」
ムカつきながら自宅のある駅で電車を降りて改札を抜けると人気もまばらです。
途中にある橋でふと顔を上げると、欄干に何か丸いものが乗っているのに気がつきました。
近づいてみると、なんとさっきのゾンビマスクではないですか。
先ほどはベタっと潰れていたのに、誰かが被っているようにちゃんと頭の形をしており、もちろん首から下はありません。
さっき私が蹴ったからでしょうか、口から幾筋も血を流しています。
そしてそのぽっかりと開いている目の穴から、ぎらっと光る瞳が私の方を睨んだのです。
「ぎゃ~っ!」
私は踵を返すと、半泣きで近所に住む友人の家に駆け込み泊まらせて貰いました。
あれは一体何だったのでしょう。
しかし何故かあのゾンビマスクはもうそれっきり現れていません。
ひょっとするとまた来年のハロウィンに姿を見せるのでしょうか。
************

娘がハロウィン用にとシリコンゴム製の魔女マスクを持っていたのを見て思いつきました。
いや、なかなかリアルで気味悪いものですね。

返信

『(端から見れば)絶景ドライヴ』

 その日は寝坊して、休みでありながら夜更けから遠出をしようとしていたが、真夜中の睡魔には勝てず、夜更けのアラームも役に立たず、日が昇った7:00近くに目覚める。

 出勤する車輛の群れに飛び込んで、大型トラックにくっ付きながら、高速道路の入り口の分岐点、これが又不味かった。

 カーナビの指示よりも、同じく入り口に差し掛かっていた車輛に気を取られて追随してしまった私は、目的地と正反対の方向に吸い込まれてしまう。

 到着予定時刻が明らかに遅れているのに気付いて、インターチェンジの表記で、やっとこさ反対方向に飛び込んだと気付く。

「ぎえぇぇぇ」

 例えるなら北海道に行く積もりが、沖縄行きの便に誤って搭乗してしまう様な感覚であるが、慌てて近くのインターチェンジで降りて、目的地に向かう方向に入り直す。

 一応、目的地の場所である前の前に住んでいた土地に入ったのだけど、忘れ物どころか持ち歩いているボールペンの集団の中に、スタンダードな油性が無い。

 何枚かの写し紙に力を入れて書くと、裏写りしてくれるボールペンを手に入れて走り出すと、書類に貼る付箋を買い忘れているのに気付く。

 さて付箋も購入し終わって道具は揃った。

 私は、新しく出来た道の駅のフードコートならば、窓側の席が在って、目的地で渡す為の書類に必要事項を書き込めるだろうと踏んで、そこを目指す。

「少し混んでるから裏から回り込めば、駐車場に入るかな」

 ………これが行けなかった。

 クーンと滑らかな円を描く道路を行けば駐車場に行けると踏んだのだが、そのまま自動車専用道路へと吸い込まれる。

「カエシテクレー」

 ハンドルを握りながら大の中年男が、半泣きで運転しているのだ。自分で走らせて置きながら、カエシテクレーは無いだろう。

 運の悪い事に、新しく出来た自動車専用道路でカーナビからすれば道路の無い場所をなぞっていて、何個もトンネルが続き、燃料も減って来ている。

 F市からY市に入っている。だが、或る意味道無き道を進んでいるも同然なトンネル内、「隣県に入りました」といつもなら知らせてくれるが、今回は鳴らない。時たまトンネルの境目を抜けて、絶景の紅葉スポットを高い橋から見下ろす格好になるも停められないし、何と言っても予定外の土地に入り込んだ為、「ああああ」と落ちもしないのに、高い橋から車輛ごと落っこちる空想を浮かべているのだ。

 やっとこさトンネルを抜けて、程無くインターチェンジを降りる事が出来るも、先ずは引き落としを確かめながら、金銭を下ろさねばと郵便局に急ぐ。

 唯一、上手く行った。

 ガソリンスタンドを検索してからカーナビに打ち込もうとするが、住所が全然出て来ない。

 Y市の駅前迄走らせてから、改めて近場のガソリンスタンドを検索して走らせるが、誤って目的地の一歩手前のスタンドに入ってしまい、向こうからすれば他県のラジオ番組を録音した奴を聴いていた為、店員の顔が驚いた様に見えた。考え過ぎか。

 給油を終えた後に、本来の目的地だったガソリンスタンドを目にするも、入りにくい場所だったから、嫌な形で救われる。

 帰りは、もと来た道をなぞりながら、F市を目指せば良い………のだが、端から見れば中年男が無表情でハンドルを握っている、何の変哲も無い光景なのだが、眠気覚ましの黒いガムを何の気無しに噛んでいるゾンビ状態の男が運転している気持ちだった。

 幾番目かの目的地である、F市の新しく出来た道の駅に辿り着いて、狙い通りフードコートと窓際の席を見付けて、下敷きを持ち出すのを忘れたのを思い出してうなだれながら、ベコベコする卓子(テーブル)でクリアファイルに入れていた書類に油性ボールペンで書き込んで、付箋に簡単なメッセージを書いて、どうにか一番の目的である車屋さんに渡す紙は完成させる事が出来た。

 必要事項を記入した用紙は無事に渡せたのだが、この自分が巻き起こしたこの珍事は午前中から正午過ぎ迄の出来事であり、自身に取っての或る意味での恐怖体験である。

 とは言え、前の日に国道を走らせて遠出した帰り道で、大型トラックの事故現場とひしゃげた自転車の事故現場を見て縮み上がったのだが、あれは自転車で無く中型トラックとの事故だったらしく、パトカーが何台も停まっており、対向車線を救急車が二台走って行ったのだが、中型トラックの運転手は助からなかったのだと言う。

 ラジオで事故の顛末を聴いて脱け殻になり掛けたのを思えば、まだまだ可愛い話かも知れない。
****************
皆様、御疲れ様で御座います。

今月の御題、誠に有難う御座います(礼)。

「本編のより余談の方が遥かに怖いわ!」となりそうな、本人からすれば恐怖体験と言う、実際に起きた(或る意味起こした)ドンドン深みに嵌まって、生きた心地がしなかった変な体験を取り上げて見ました(汗)。

返信

@天虚空蔵 さん
 ハロウィンのある10月を過ぎてから「ゾンビ」とかいうお題を出すなんて、とんだ葉っぱもいたもんですね〜🌱
 ですが、「橋」をひらがなのにしておけば「箸」にも「端」にもなったのになぁとは思っております( ¯꒳​¯ )ᐝ

 B級ホラーなお話も割と楽しみなので、あまり難しく考える必要は無いかも知れません。主催者が1番遅刻魔ですし、日付に囚われずふらっと思い付いたお話を形にすれば、天虚空蔵さんなら大丈夫です💪( ¨̮ 💪)
(ふたばはもっと日付気にしろ)

返信

う~~ん・・・
橋を挟んで、人間とゾンビに分かれ、橋の向こう側に忘れ物をした女の子が決死の覚悟で取りに行くような、何処にでもある陳腐なB級ゾンビ映画のストーリーしか思いつかない。
まだ時間はある・・・
じっくり考えます。

返信

すっかり朝が寒くなりましたね。何だか今年もあと2ヶ月しか無いと思うと、時間経過の早さに焦ってしまいそうになります(゚o゚;;💦
一年を通しても、後半の月の体感時間って絶対前半と違いますよね……

という訳で、11月のお題を発表させて頂きます(л・▽・)л‪🌱

=============================

【11月お題】

「橋」「ゾンビ」「忘れ物」

投稿期間 11/1 0:00〜11/28 23:59

=============================

ちなみに、折角10月お題でリハビリ書いていたのに、全然間に合ってません。流石にもうこっち(掲示板)には上げれないですね……🌙ᝰ🖋꙳⋆_:(´ཀ`」 ∠):

返信

@芝阪雁茂 さんこちらにも有難う御座います( ᴗ ̫ ᴗ )

最近はポチ逃げすらしないぐらい草葉の影に隠れておりますが、めざとく怖話には張っていたりいなかったり……🌱
書かなきゃいけないお話があるのに、筆が濁るわ色彩が乗らないわ進まないわと、所謂スランプうわあああ状態に陥っております。笑
しかし、秋になって色々な方がまたお話を沢山投稿して下さっていて、それに励まされる形でまた筆を握ろうとモチベーションが回復して参りました。
本当に、皆様には感謝感謝です。😭🙏✨✨

そんなこんなでリハビリも兼ねて突発的に今回のお題でお話を書こうと現在執筆中なのですが、期間は過ぎていますし短編にはなりそうも無いですし、おそらく今月ギリギリに怖い話へポイしてしまいそうです……

芝阪雁茂のお話にも元気付けられております。なんなら投稿されたのを見るだけで勇気を貰っております。来月もどうか宜しくお願い致しますね⊂(  っ*´ω`*)っ🌱

返信

『走らせる音』

 これは私、多米内芳男(ためうち・よしお)の遭遇した変な話である。

 当時、下宿もアパートも全部予約待ちだったから、進学準備期間だったのではと記憶している。地元から他県に出て、斡旋(あっせん)業者を頼ろうとしたが、長蛇の列で時間が掛かっていた。

 その際、何故か一軒家がアパート並みの安さで物件として出ていたが、担当者が「事故物件と言うか何と言うか」とハッキリしない物言いをするので、「どっちなんです」と同行してくれていた親父が訊き返して、変な音がするとの話を聴いた。

 「暫く泊まるか。変な音がしなきゃ俺は地元に帰るよ」
有給を取って同行してくれている親父が、休暇の終わるギリギリ迄居てくれると言う。

 震災で損壊した自宅の再建された知り合いの学生から譲って貰ったと言うバールを片手に、屋根裏を探索するかと言う、どっちが長く住むか分からない感じで、親父がノリノリなのが何ともである。
**********
電灯を点(つ)けようと、親父が蛍光灯の紐(ひも)を引っ張ろうとすると、

コン!

「痛(いて)ェ!」

 ふと私は親父を見ると彼は額に手を当てていて、忌々(いまいま)しそうに畳に転がる物体を見る。

 ………筆?万年筆か。

 明らかにおかしい。急に物が現れて落下して来たとしか思えない状況、尚且つ驚きもせず怯えもせずに、天井を睨む親父、トンと机に拾った万年筆を叩き付けるで無く穏やかに置くと、晩飯の材料の買い出しに行くと私に告げて、部屋を出て行った。

 私は、400字詰めの原稿用紙を鞄(かばん)から取り出して机に向かい、スっと万年筆をその上に立てる。

「!」

 いきなりサラサラサラと手が動き始めて、文字が産み出され、原稿用紙の上を踊る。

「え、わ、わ、わ、わ!」

 自分の字では無い、何だか読みにくい字をカリカリサラサラと万年筆が産み出して行く。

シャラ!

 本来の身体の持ち主である私の意思を、今風に言えばガン無視する形で、もう一枚原稿用紙が取り出されて、万年筆が紙の上で踊る。

 幾頁(いくページ)、いや幾枚(いくまい)かの原稿用紙の上で踊りまくった万年筆は、やっと私の手から離れてくれた。

 引き戸のカラカラとした音が階下からして、親父が買い出しから戻ったのが分かる。

「煮込みうどんにするぞ」

 「ハーイ」と私は、親父を手伝いに階段を降りた。
********
 十数年振りに親父の晩飯を喰っている。

 あの訳の分からない状況にて筆を走らせていた私は、酷い空腹を覚えた為、ズルズルと頂いている在り様だ。

 親父はと言えば、二階から持って来た私の手が勝手に動いて筆を走らせていた原稿用紙を、ひたすらに読み返している。

「芳男(よしお)、お前の字じゃ無いよな………」

 手続きで私の署名も必要な為、親父は幾度も私の手許や記入漏れが無いか確認してくれてもいるから、我が子の字とは明らかに違う事に、違和感を覚えたのだろう。

「うん」
「………何処かで見た字なんだよなァ」

 親父の言葉に私は箸(はし)を止めた。

「え?」
「ちょっと、この原稿用紙貸してくれ」
「………良いけど」
「風呂は沸いてる。御入(おはい)り」

 居間を飛び出して引き戸の在る玄関に出た親父は、スマートフォンを取り出して、何処かに電話をし始める。

 進学先に私が選んだのは知り合いも居ない他県の土地の筈なのに、何だか電話口の様子から誰か知り合いと逢う段取りが整った様子を、私は脱衣所のドア越しに聴いていた。
********
 数日後、その日もオリエンテーション中心の講義が終わった私は引き戸を開ける。

 親父の履いている黒い革靴の他、茶色く見慣れない革靴が玄関すのこの前に置かれていて、居間で親父と親父に年齢が近い感じの男性が向かい合って座っていた。

「只今ー、あっ、失礼しました」
「芳男、俺の同期生で編集者の福又(ふくまた)だ」
「福又です」
「息子の芳男です」
「本当にお前の子か。礼儀正しくて良い子じゃないか」
「馬鹿っ」

 言葉遣いこそ乱暴だが、互いの信頼感が伝わって来る。
私は親父に座る様に促される。

 親父の額に落ちた例の万年筆と、私が或る意味身体を乗っ取られる格好で書いた、原稿用紙の上で踊る文字の列挙が食卓に置かれていた。

「実はね、芳男君………この万年筆は」
「ハイ」
「亡くなった作家が愛用していた奴なんだよ」
「!」
「しかもな芳男、お前が走らせたこの文章と字がな………」
「?」
「その作家の文字と文章って話だ」
「えっ!!」
「いわゆる憑依か何かして、お前に書かせた………って話になるのか」
私の目を見てから、福又さんに確認の目配せをする親父。
「そ、それで………訊きたいんですけど………」
「何かな」
「うん、言って見な」
「子どもは首を突っ込むな」を地で行くいつもの親父らしからぬ表情と、福又さんのにこやかな目付きで、私は訊く。
「その作家さん、先生はどうして亡くなったんですか」
「………芳男君、あの地震だよ」

 寂しそうに、私に福又さんは答えた。
*******
 かつてその作家………宮手哲二(みやて・てつじ)先生の担当編集者を務めていた福又さんは、3月に部署配属2年目の若手の女性編集者と入れ替わる形で、引き継ぎを終えたのだそうだ。

 宮手先生や助手を務める奥さん、それと女性編集者が取材の為、自動車を走らせて遠出していた際に、あの2011(平成23)年3月11日の震災が発生し、海辺から逃げていながら津波に巻き込まれて、三人共、助からなかったのだと言う。
車輛さえ呑み込まれ、何故か瓦礫の下から唯一、宮手先生の万年筆が見付かったのだとも。

 文字の踊る様な原稿用紙を読み返し、福又さんの目には涙が浮かんでいた。

「『申し訳無い、申し訳無い。妻も担当編集者の女の子も連れて来てしまった。妻の親御さんにも、担当編集者の女の子の親御さんにも詫びても詫びても足りない、足りない足りない』………先生っ」

 私が身体を乗っ取られる格好で書いていた文章の正体だそうだ。宮手先生の文字は癖が有る為、パソコンに打ち込むのは至難の技であり、福又さんや亡くなった女性編集者みたいに限られた人間が解読出来る代物だった………
後悔にまみれた、遺書で無く無念のメッセージが綴(つづ)られていた事になる。

カリっ、サラサラサラ………

 誰も居ない筈の二階から、有る筈の無い万年筆を走らせる音がする。万年筆は、目の前に有る。
本来ならば身のすくむ思いだが、作家や奥さん、そして女性編集者を思えば、何故か怖くは無かった。
そう、これから又寝起きする場所から、三人の声が聞こえて来ていても。
*********
今回は間に合いました(汗)。

ふたばさん、御覧下さり有難う御座います(礼)。

そうそう、冷静に耳を傾けますと………やはり事故物件には変わり無いと言う落ちになりますね。

良く良く考えますれば、絵筆を持ち出しての画家の悲劇でも良かったよなと、読み返しながら「あぎゃ」なんて勢いに乗って完成させてから、考えを巡らせてもいます。

こちらで感想を頂けるのも嬉しいので、むしろ「ウヒヒヒ」なんて喜んでおります(汗)。

返信

ご利用の皆様へ🌱

10月のお題の締め切りは本日23:59までで御座います。

参加希望の方は、お忘れのない様お願い致します(л・▽・)л✒️✨

返信

皆様、今月もご参加有難う御座います( ᴗ ̫ ᴗ )

天虚空蔵さん、今回は中々嫌な2択を迫って来ましたね。笑

私の場合、この押収品は絶対に他者には処分させたく無いですね。日本の警察を信頼していない訳では無いですが、廃棄処分すると言いつつ、裏でマニアに高額で売られでもしたらと考えが過ってしまうと、血の涙を流してでも自分で処分する事になると思います🔥🖼🔥
というより、裁判時に聴衆に見られるのも我慢出来ずに裁判の場で火矢を放つ可能性すらありますね(-ω-)

ホラーというジャンルには、ただ怖い話だけでなく、厭な話、後味の悪い話も内包されていると思うので、これはこれで味わせていただきました(*´ч`*)✨

あと、天虚空蔵さんは10月がお誕生日だったのですね。次の1年も良き年になりますよう、お祝い申し上げます‪🌱‬‪‬(*''ω''ノノ゙☆パチパチ🎉

あんみつ姫さんも先月に引き続き有難う御座いますm(*_ _)m

こちらのショートバージョンも、本投稿の9月10月の6つのお題モリモリ贅沢版も楽しませていただいております⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝📕✨

なんと言いますか、最初にT・Yさんが話してくれたのが掲示板の短い話で、気になってもっと聞かせてと言ったら語ってくれたのが本投稿版みたいに考えると、軽い気持ちで踏み入ったら目の前で話す方が実はヤバい人だったのでは疑惑がチラつくようになった感覚がして、深淵の玄関口に立った気分です( ⊙_⊙ )

私は勝手に弟がきな臭いと思っておりましたが、どちらかというと、彼は兄の正体を客観的に見て知っているという事なのかも知れないんですね…💦
弟視点の話が1番真実に近そうです≖_≖

綿貫一さん、食欲の秋らしい(?)お話を有難う御座います。

そういえば何処かの統計では、犯罪者が事を起こす前日に食べた料理の第1位がカレーだから、カレー屋の陰謀論なんて話が挙がった事があるそうですね🍛🔪
結局のところ、犯罪者とか関係無しにそもそもその統計の場所では元々カレーが日常食だったらしく、ただの言いがかりだったようです。もしアメリカで統計を取っていたらバーガーショップの陰謀論になっていたのでしょうか❓🍔

しかし、毒物を入れるなら確かにカレーはうってつけなんですよね。色も匂いも紛らせられますし、食い付きもいいですし、やっぱりカレー屋の陰謀論はやろうと思えば実現出来そうです(*`艸´)

また、今月はロビンさんと芝阪雁茂さんも本投稿の方で書いて下さっておりましたね。

特にロビンさんは今月の1番乗りで、サラサラと軽快なロビン節のお話でした。
見たくも無い予言の筆文字、積み重なり、段々と達人の域へと近付くその文字は、ある意味カウントダウンのようでした⏰💣💥(本投稿のコメントに書け←)

芝阪雁茂さんのお話も、芝阪さんらしい文章で安定しておりますね。
先生と呼ばれる方は色々おりますが、筆を持つ先生と言えば芸術家の先生か作家の先生。その無念と懺悔に心を打たれますが、冷静に部屋で耳を澄ますと……|ω・`)👂(だから本投稿にコメント書け←)

返信

伊藤くんカレー

 給食の時間を目前に控えた四時間目の授業の途中、急に腹痛を覚えた僕は、先生にことわって、クラスメイトたちにひやかされながらトイレに立った。
 手早く用を足し、急いで教室に戻る途中、奇妙なものを見た。
 僕のクラスである6年4組の教室前の廊下には、すでに給食の配膳ワゴンが横付けされていた。
 今日の献立は、皆の大好きなカレーライスだった。空腹を刺激する良い匂いが、遠くから漂ってきている。
 そのワゴンの横に、クラスメイトの伊藤くんが立っていた。
 伊藤くんは太っちょで食いしん坊な男の子だった。運動が苦手で肌が色白く、気が弱くて泣き虫な、そんな子だ。
 彼は、配膳ワゴンに積まれた大きなカレー鍋をぼんやり見つめていたが、おもむろに蓋を外すと、その鍋の中に頭を突っ込んだ。

 どぶん。

 ずる……、ずる……、ずる……。

 銀色の鍋の中に、伊藤くんの頭、肩、胴体が飲み込まれていく。下半身がそれに続き、やがて彼の身体は完全に見えなくなってしまった。
 いくら大きな鍋だとはいえ、小学6年生の男の子が入れるほどじゃない。まして身体の大きな伊藤くんが、すっぽり収まってしまうだなんて……。

 やっぱり……。

 伊藤くんはもう、以前の伊藤くんではないのだ。
 彼はちょうど一月前、クラスでのイジメが原因で、自殺してしまっていたのだから。

 ずずず……。

 かぽん。

 最後に、鍋の内側から伸びた手によって蓋が閉められ、すべてが元通りになった。

 授業が終わり、給食の時間になった。皆待ちに待ったカレーライスに大騒ぎだ。
 特にクラスのリーダー的存在である木下くんや、その仲良し連中は、カレーを何杯おかわりできるか競争している。
 僕はというと、配膳されたカレー皿に、一向に手が出せないでいた。それはもちろん、さっき廊下で見た光景が原因だった。今も、目の前のカレーライスには、バラバラに砕けた伊藤くんの一部が浮かんでいるのが視えている。

 ぱちぱち。

 半透明の左目が、まばたきしながら、じっと僕のことを見つめている。

「食べないの?」「どうした? 早く食えよ」

 同じ班の友だちから、催促される。カレーを残すなんて、僕らの中では重罪なのだ。
 意を決して、目をつむってカレーを頬張る。

 ぐに。

 肉でもない、ニンジンでもじゃがいもでもない気味の悪い食感が口の中に広がった。その瞬間、思わず吐き戻してしまう。

「うわ、きたねっ!」

 吐き気に続いて、強い目まいと猛烈な悪寒が押し寄せてきた。身体中から冷や汗が吹き出し、手足が痙攣して、僕は椅子からずり落ちてしまった。

 その時――。

「おい、木下! 木下ってば!」「山崎、しっかりしろ! 大丈夫かよ!」「先生、野崎くんが! 野崎くんが!」

 教室のあちらこちらで悲鳴が上がっていた。
 薄れゆく意識の中、僕は、伊藤くんの気配をすぐ近くに感じていた。

 
 後になって母親から聞いた話だと、あの日は本当に大変だったそうだ。 
 6年生の各クラスで、カレーを食べた生徒たちが次々と嘔吐し、中には意識を失い倒れた子もいたそうだ(僕もその中のひとりだ)。
 学校には救急車が呼ばれ、症状が深刻な子はただちに病院に搬送されたらしい。うちのクラスでいえば、大食い競争をしていた木下くん、山崎くん、野崎くんなんかがそうだ。
 ちなみに彼らは、伊藤くんイジメの中心メンバーで、筆箱に虫の死骸を入れる、上履きを隠すなんて生やさしいことから、多額のお金を巻き上げるなんて、エグいことまでしていた。そのことは、ことなかれ主義の先生や学校がいくら隠そうが、クラスの誰もが知っていた。それでも伊藤くんに手を差しのべられなかったのは、木下くんたちに逆らえば、新たなイジメの標的にされることが目に見えていたからだ。
 それはともかく、気になるのは生徒たちが倒れた原因だと思う。
 僕が視た伊藤くんの幽霊のせい……なんて、非科学的なことではもちろんなく、校外の給食センターから6年生のクラスに届けられたカレーの中に、毒物が混入されていたからだった。

 毒物の正体は、毒キノコだった。
 毒キノコを入れたのは、給食センターのおばさんだった。
 給食センターのおばさんは、伊藤くんのお母さんだった。

 毒キノコの量がそれほど多くなかったため、生徒たちに深刻な影響は出なかった。
 それは僕もだけど、あの日、泡を吹いて病院に担ぎ込まれた木下くん、山崎くん、野崎くんも、翌週にはピンピンして登校していたくらいだ。
 ただ、給食のおばさんが給食に毒物を混入したこと、その原因がイジメで自殺した子供の復讐であった事実は、世間の注目を集めた。
 連日、テレビ局の取材車が学校を取り囲み、学校は保護者に対して何度も説明会を開くことになった。
 イジメを隠蔽していた事実が明らかになると、クラス担任、学年主任、教頭先生、校長先生、教育委員長が次々と辞めさせられた。
 そして、ネットの特定班とかいう人たちが、イジメの主犯格だった木下くんたちの、顔や住所や家族構成なんかの情報をネット上にさらしあげると、彼らは皆どこかに転校していった。

 ふと思う。
 あの日、カレーを口に含んだ時に僕が気づいた妙な食感は、きっと毒キノコのかけらだったんだろう。
 でも、廊下で視た鍋に入っていった伊藤くんは、そして、カレーの中に浮いていた半透明の左目はいったいなんだったんだろうか。

 あの日以来、僕はすっかりカレーが苦手になってしまった。

返信

「タイムカプセル」

もう、かれこれ32年前の話。1990年の6月。
既に廃校となった田舎の小学校で生徒会長をしていたというT・Yさんに、ある日、〇〇村立N小学校PTAと書かれた一通の茶封筒が届いた。
裏面には、手書きで「昭和〇〇年度卒 佐藤」と書かれている。
佐藤姓は、同学年に男女合わせて2名いたがT・Yさんのクラスにはいなかったらしい。(以後、Tさんとする。)

高校卒業後、都内の企業に就職したTさんだが、10年前に両親が相次いで他界してからは、数回しか帰省していない。
Tさんには、地元で公務員をしている3歳年下の弟がひとりいるが、弟や親族とは、年賀状のやり取り程度だという。

封筒に同封されていた手紙は、四隅が茶色く変色した和紙で、案内文は、毛筆でそれも行書で書かれていた。既にワープロやパソコンが普及していたにも関わらず、慇懃無礼とも取れる時代錯誤の案内状に、変なやつだなぁと苦笑しながらも、さほど気にもとめなかったらしい。

手紙の内容を要約すると、今から20年前、卒業記念として校庭の花壇のそばに埋めた「タイムカプセル」を掘り出し、当時の思い出に浸ろうではないかという趣旨だったらしい。

これをきっかけに、Tさんは、両親の墓参りや疎遠となっていた親族との交流を兼ねて、長期の休みを取り帰省することにした。

20年ぶりに訪れた故郷は、だいぶ様変わりしていた。
毛筆で書かれた案内状を手に、スコップと手ぬぐい他諸々用意し、レンタルした軽トラで現場に赴いたTさんは、指定された時間少し前に 廃校となった母校の跡地に着いた。
午後4時30分。立入禁止のテープが貼られたその先に、ひとりの女性が立っていた。

「ありがとう。良く来てくれたわね。」
そこには、にこやかに佇む女性の姿があった。
「2組担任の佐藤よう子よ。覚えてる。」
案内を送ってくれたのは、当時、書道を教えてくれていた佐藤よう子先生だった。佐藤先生は、当時と少しも変わらない姿で現れたことに、Tさんは驚きを隠せなかったそうだ。
クラスが違ったが、佐藤先生とは、書道クラブでも生徒会活動でも随分とお世話になった。

だが、卒業式を終え、そろそろ春休みかというある日、体調不良を理由に、挨拶もなく学校を去っていった。佐藤先生は、独身で、早くにご両親をなくし、頼れる身内もなかったことから、なにか心労でもあったのかもしれないと、校長先生も、他の先生方も、とても残念がっていた。

「たしか、このあたりに埋まっていると思うの。掘り起こしてみてくれないかしら。」

立入禁止のテープが貼られた場所で作業するのは気が引けたが、なぜかそうしなくてはいけないような気がして、Tさんは、佐藤先生の指差す場所を無我夢中で掘り続けたそうだ。

辺りはとっぷりと暗く、近くのホームセンターから購入した懐中電灯を照らしながらの作業となった。
腹が鳴った。朝から何も食べていない。空腹を覚えたその時、
「お腹空いたでしょう。これ食べて。」
佐藤先生は、小さなアンパンを手渡してくれた。
Tさんは、礼を言うとムシャムシャとあっという間に食べ終えた。

腹を満たしたTさん手に、カツンと硬いものに触れる音がした。あの日、みんなで埋めたタイムカプセルが姿を現した。
既に劣化し、破損しているものも多かったが、そのまま残っているものもあった。

大事そうに確かめながら、一つ一つ手にとり丁寧に並べていったそうだ。
少し奥の方に手をいれ、ごつごつとした5本の塊りと、サワサワとした柔らかな物体に触れた瞬間、全身が総毛立つような怖気を感じたのだという。
Tさんは、その塊をゆっくりと土の中から取り出すと、おそるおそる懐中電灯で照らしてみた。それは、人間の右手とその手にしっかりと握られた毛筆だったという。

「先生、佐藤先生。どこですか。先生、先生。」
何度呼びかけても、佐藤先生からの応答はなく、Tさんは、大声で泣き崩れたのだという。

佐藤先生は、失踪届が出されていたそうだ。
既に、1970年、Tさんたちが卒業した年殺されて、あの場所に産められていたらしいい。犯人は、当時佐藤先生に横恋慕していた男だという。
タイムカプセルを埋めた跡で、まだ土も柔らかく、当時の学校は部外者の立ち入りも今ほど厳しくなかったから、死体遺棄は、容易だったのかもしれないと、後から警察の人が来て話してくれた。

事情が事情だけに、Tさんは、不法侵入罪、器物損壊罪などに問われもせず、佐藤先生のご遺族から、これでやっと33回忌の「弔い納」ができますとたいそう感謝されたという。

不幸な死を遂げられてから32年目の秋。
佐藤先生は、受け持ったことのないTさんに、なぜ白羽の矢を立てたのか。
未だにわからないんだと、Tさんは、苦笑していた。

返信

今月は、ちょっと文字数をオーバーしてしまいました。
いつもの心霊系ではなく、人怖ともほんのちょっと違う話に仕立ててみました。
**************************
【娘の肖像画】
「先生、この部分が上手く描けないんですけど。」
この中学校の美術の教師であり、美術部の顧問である山際のところに、部員である三島精華が制作中の絵を抱えて相談に来た。
山際は、まだ幼さの残る顔立ちと、美しく、しなやかな黒髪を持った彼女を描いてみたいとずっと思っていたが、たまたま美術準備室でふたりきりになったこの日、山際は精華にモデルになって欲しいと頼んでみた。
すると精華は、はにかみながらもそれを了承しでくれたのだ。
週末、ほぼ彼の個室となっている美術準備室で、山際は精華を椅子に座らせると夢中でデッサンを開始した。
「先生、お腹空いた。」
朝から長時間椅子に座ったままの精華がそう空腹を訴えると、山際は理科室から盗んできた毒薬を仕込んだクッキーを彼女に渡し、それを口にした彼女はあっという間に絶命してしまった。
「僕が描きたかったのは椅子に座る君じゃないんだ。」
山際は息絶えた精華を裸にし、体毛を使って筆を作った。
しなやかな黒髪は、大筆、中筆、丸筆、平筆等の色々な筆に変わり、襟足の柔らかな毛、そしてまだ生えたばかりの陰毛は小筆になった。
そしてそれらの筆を使い、横たわる少女の裸体を描いてゆく山際の目はとても正気には見えない。
遺体が朽ちて行くのを恐れていたのだろうか、山際は三日三晩一睡もせずに絵を完成させ、そして服毒自殺したのだった。
彼の書き上げた絵、そして筆も全て証拠品として警察に押収され、彼は被疑者死亡のまま殺人罪で起訴された。
裁判の結果はもちろん有罪となったのだが、後日、裁判所から精華の遺族のもとに連絡が入った。
押収されていた絵と筆を返却することが出来るが、どうするかという確認だった。
裁判の時に目にしたが、それは無数の花を散らしたベッドに精華が全裸で穏やかに眠る、驚くほど良く描けている美しい絵だった。
愛しい娘の最後の美しい姿を愛娘の体毛を使った筆で描いた絵。
引き取り手がなければ廃棄処分。
さて、あなたは遺族がこの絵をどうしたと思いますか?
*************************
このお話が怖い話のカテゴリーに入るのかという疑問も無きにしも非ずですが、まあ、大目に見て下さい。

返信

@あんみつ姫 さん
あぁああ!!!!御指摘有難う御座います😭🙏✨✨

正しくはこちらで御座います……
=============================

【10月お題】

「先生」「空腹」「筆」

投稿期間 10/1 0:00〜10/28 23:59

=============================

あんみつ姫さんのまた違ったテイストのお話、お待ちしております‪🌱‬

返信

ふたば様
あの~、投稿期間が、先月のままですよ。
お仕事お忙しいのに、うるさくてごめんなさい。
先月は、らしくない、ちょっと残酷で厭なお話になってしまいました。
今月もステキなお題三題ありがとうございます。
今月は、少し違ったテイストで仕上げてみたいと思います。
よろしくお願いいたします。

返信

もう8/62日ですね、まだきっと夏休みは終わっておりませんが、彼岸花も咲いてすっかり秋模様ですね🌿🍂🍁

という訳で、10月のお題を発表させて頂きます(л・▽・)л‪💦

=============================

【10月お題】

「先生」「空腹」「筆」

投稿期間 9/1 0:00〜9/28 23:59

=============================

食欲、運動、芸術、読書、秋は何をするにもいい季節ですね。そんな秋っぽいような秋っぽく無いような、青春っぽいような青春っぽく無いような、そんなお題で御座います‪🌱‬
秋の夜長に、チャレンジしてみて下さいませ‪ (*ฅ́˘ฅ̀*)🌙ᝰ🖋꙳⋆

返信

皆様、9月もご参加有難う御座います( ᴗ ̫ ᴗ )

天虚空蔵さん、ここ毎月本当に有難う御座います。ちなみに、お題を1行目で全てクリアしたのはこれで2人目です。笑

黒いコスモスの事をチョコレートコスモスと呼ぶそうですが、実際の見た目は紫色っぽい黒なんですよね。とは言え花言葉のねっとり感は、確かに甘い泥のようなチョコレートチックな気がします(「´・ㅿ・`)「
ですが周辺に咲くコスモスの色彩的にも、この女性なら花言葉を伝える為だけに意図的に黒く塗った、或いはインクを吸わせた可能性もありそうですね……💉🎨

何だか胃に負担がかかりそうな重々しさです🤢

芝阪雁茂さん、私も社内クラスターのせいで大変な時期があったので、その大変さ滅茶苦茶分かります( ˇωˇ )
営業なので電話で仕事出来るのですが、頑なに職場がリモートワークに否定的なので健康な社員程残らされておりました😭
今は月残業時間80時間程度で落ち着いて()おります。

私は幸いにも通勤時に煽られることは未だに未経験なのですが、他の霊によって助けられるなんて中々に悪霊みたいな存在ですね(⃔ *`꒳´ * )⃕↝
逆に花を添えられた方は、自分のような被害者を無くそうと動ける素敵な方ですね✨(◡‿◡ฺ🌸)

あんみつ姫さん、手のひら怪談とこちらで久しぶりのご投稿嬉しく思います( ᴗˬᴗ)

コスモスの花って、庭に植えると確かに結構増えちゃうんですよね( ¯꒳​¯ )ᐝ
確か、元々は日本に無い花だったのに、夏の終わりや秋口を彩ってくれるからとスキー場に植えたのが始まりだとか(うろ覚え)❁.*・゚🌸
私はコスモスは特に好きな花なので、ご近所さんでコスモスが茂っているのを見ると、テンションが上がるのですが、今度こっそり匂いを嗅いでみようと思います(*`艸´)
まさか肉々しい香りはしないと思いますが、一応……🩸

返信

9月のお題作品。
加筆修正した後、「てのひら怪談」第10話として本編にアップいたします。
早速ですが、10月のお題もよろしくお願いいたします。

返信