皆さんこんにちは。
一向に文章が上達しないふたばです。(´・ω・`)
己の練習に他人を巻き込んでやろうと、掲示板を建ててみました。
以下、ここでのルールを説明します。( ᴗ ̫ ᴗ )
↓
🌱ここは、短編の練習をする為の掲示板です。
🌱毎月単語を3つ、お題として出しますので、短編の「三題怪談」を募集します。
🌱「三題怪談」とは、1つのお話に決められた3つのお題のワードを入れなければならないという“縛り”で御座います。
🌱お話の長さの目安は、原稿用紙2枚分(800字)程度。
(あくまでも目安です、越えてしまってもヨシとします)
文字数カウント↓
https://phonypianist.sakura.ne.jp/convenienttool/strcount.html
🌱お題は毎月一日に更新されます。
🌱提出期限は毎月28日までとします。
🌱お話はいくつ投稿しても構いません。
🌱初心者大歓迎。実際私もほぼ読み専なので、文章が下手っぴです。軽い気持ちでご参加下さいませ。
🌱ここで投稿されたお話は、“ご自身で書かれたお話ならば”怖話の通常投稿にあげても構いません。
寧ろ、多くの方に見ていただけるよう、ここで試し書き、本投稿で完成品といったように使って下さいませ。
何なら他サイトでも投稿されている方は、そちらへあげるのも問題御座いません。
(※他の方の掲示板でも同じとは限らないので、その都度そこの掲示板主へご確認下さい)
🌱題名も付けて頂けると助かります(題名は文字数には含みません)。
🌱感想だけのご参加も大歓迎です。
🌱明らかな荒らしコメントは即刻削除致します。慈悲はありません。
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【11月お題】
「黄泉」「狐」「エレベーター」
投稿期間 11/1 0:00〜11/28 23:59
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ですがまぁ…建ててみたは良いものの、私が独りで短編を書き続ける寂しい場所になりそうな気がします……
そこで!ちょっとした特典代わりと言っては何ですが、ここで投稿されたお話は、私ふたばが朗読させて頂きます。ᕦ(ò_óˇ)ᕤ
具体的に言うと、YouTubeにてその月に投稿されたお題の回答を、纏めとして朗読してアップします。
素人の朗読ですのでレベルは低いですが、創作意欲の糧になれれば幸いです。( ᴗ ̫ ᴗ )
※朗読されるのが嫌だという方は、お手数ですが文末に「※否朗読希望」とお書き下さいませ。
📚過去のお題アーカイブ
【9月お題】「彼岸」「ぶどう」「ネジ」
https://youtu.be/DlNJ68yKIfA
【10月お題】「十五夜(月のみでも可)」「図書館」「菊」
(※お題提供:あんみつ姫さん)
https://youtu.be/iA4spsQlSMA
【11月お題】「りんご」「子ども」「落ちる」
https://youtu.be/UMVBBrycZqU
【12月お題】「肖像画」「塩」「M」
(※お題提供:むぅさん)
https://youtu.be/MJmFrqUqvj0
【1月お題】 「ウシ」「晴れ」「厄」
https://youtu.be/N0tX10EOJoE
【2月お題】 「僧」「遊泳」「踊り」
Extraお題「怪僧」「宇宙遊泳」「阿波踊り」
(※お題提供:嗣人さん)
https://youtu.be/9j2vK_kKzhE
【3月お題】 「風」「証」「波」
https://youtu.be/zZoV2ce7poU
【4月お題】「サクラ」「窓辺」「人形」
https://youtu.be/kZzfmq8cNvM
【5月お題】「母」「鬱」「川」
https://youtu.be/RNqUE92-K2k
【6月お題】「クラゲ」「雨」「失踪」
https://youtu.be/BM0ataca42E
【7月お題】 「天の川」「亀裂」「写真」
https://youtu.be/RcXTXfzfKUk
【8月お題】「手を振る」「扉の向こう」「呼ばれる」
(※お題提供:ラグトさん)
https://youtu.be/omL3byV-eF0
【9月お題】「アリス」「スープ」「ハサミ」
https://youtu.be/w20FnRK-bQQ
【10月お題】「バラ」「時計」「たばこ」https://youtu.be/g_zxwy1H73I
【11月お題】「無人探査機 」「提灯鮟鱇 」「地引網 」
(※お題提供:ロビンⓂ︎さん)
【12月お題】
「プレゼント 」「空席」「信号 」
【1月お題】
「トラ」「階段」「玉」
【2月お題】
「ネコ 」「チョコレート」「箱」
【3月お題】
「ウメ 」「日記」「歌声」
【4月お題】
「駅 」「看板」「ポスト」
【5月お題】
「灯り」「公園」「針」
【6月お題】
「カッパ」「アジサイ」「自転車」
【7月お題】
「浜辺」「貝」「欄干」
【8月お題】
「ニセモノ」「蝋燭」「指」
【9月お題】
「帰り道」「ビン」「コスモス」
【10月お題】
「先生」「空腹」「筆」
【11月お題】
「橋」「ゾンビ」「忘れ物」
【12月お題】
「足音」「雪」「吐息」
【1月お題】
「ウサギ」「獣道」「目」
【2月お題】
「鬼」「酒」「身代わり」
【3月お題】
「都市伝説」「ピアノ」「ボタン」
【4月お題】
「絵本」「珈琲」「霞」
【5月お題】
「シミ」「地下」「蝿」
【6月お題】
「ダム」「悲鳴」「カエル」
【7月お題】
「夏草」「鏡」「プラネタリウム」
【8月お題】
「漂流」「雲」「ラムネ」
【9月お題】
「神隠し」「お米」「カバン」
【10月お題】
「皮」「警告」「お札」
【11月お題】
「1週間」「影」「オレンジ」
【12月お題】
「ケーキ」「透明」「チャイム」
【1月お題】
「 」「 」「 」
【2月お題】
「穴」「遅刻」「節」
【3月お題】
「足跡」「惑星」「メッセージ」
【4月お題】
「卵」「楽園」「嘘」
【5月お題】
「人混み」「電話」「花瓶」
【6月お題】
「墓場」「毒」「待つ」
【7月お題】
「海」「境界」「糸」
【8月お題】
「打ち上げ」「ライト」「未練」
【9月お題】
「借りもの」「バス停」「斜陽」
【10月お題】
「骨董」「ピエロ」「姉」
※追記:ここのお話を本投稿へもアップされる方へのお願い
🌱先に述べた通り、ここに書いたお話は一般の怖い話にも投稿して頂いて構いません(そもそも著作権は作者のものですから)
🌱一般投稿分は掲示板のレギュレーションから外れますので、文字数を気にせず加筆修正しても何も問題御座いません。
🌱ですが、投稿の際には題名に“三題怪談”の文字を付けないで下さい(同じ企画系列の題名が並ぶとうんざりしてしまうユーザーが現れ、揉める為。実際、過去にそういう事がありました)
🌱また、お題の単語をお話の解説欄に載せると、その単語に気を取られて純粋な短編として楽しめないので、読者的には解説欄には“掲示板より”とだけ書いて頂けると助かります。
(コメントにお題の単語をネタバレ防止で公開するのはアリです)
(ここのページのURLは貼っても貼らなくてもいいです)
🌱代わりに、投稿作のタグ欄に、お題の単語タグ3種と“毎月お題の短編練習枠”タグが知らぬ間に付いております。十中八九私ふたばが犯人なので怖がらないで下さい。
企画というより常設となるこの場所は、細く長く続けていきたいので、何卒、ご理解下さいませm(_ _)m
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@ゴルゴム13 さんご参加有難う御座います( ᴗ ̫ ᴗ )
実は毎月駆け込みで投稿される方が割と多いんですよね( ̄▽ ̄;)
かく言う私も今急いで短編を執筆しております…(。-∀-)
私は海無し県に分布しているせいか、海のお話を書いた事が無いので、こういう“海の魔物”みたいなお話は本当に未知な感じがしてわくわくしてしまいます。笑
ゴルゴムさんらしい妖艶なお話有難う御座います╰(*´︶`*)╯
ふたば様
投稿が遅れてしまい申し訳ありません。もっと手を加えようと思っていたのですが時間切れです(涙)。よろしくお願いします。
*****
【海魔は波の調べとともに】
『幸も不幸も、みんな海からやって来よる…………』
地元の老漁師が酒臭い吐息まじりに呟いたその言葉を、ふとした時に思い出す。すぐ横にいる父もまた赤ら顔で、黄昏時の微風にそよぐ金木犀の生垣を見るともなしに眺めていた。
§
今日は風が強くて、白い波頭が無限に寄せては返し、寂れかけた町には似つかわしいざわめきを奏でていた。土曜日は午前で授業が終わる。部活にも入っていない僕は一人帰路に就いた。
人気のない海岸沿いの道を歩いていると、誰かの視線を感じて堤防を見上げた。若い女が顔を覗かせて、薄気味の悪い微笑をほんのり浮かべていた。目が大きくて、黒く長い髪が濡れているのが分かった。年齢は分からないが、高校生だろう。
無言で僕を見つめ続ける彼女が怖くなって、足早にその場を後にした。
家に戻ると、酔った父が酒の入ったコップを片手に野球中継を眺めていた。父は元々漁師だったが、左腕を失ってからは缶詰工場で働いている。
特に趣味などもなく、仕事が終わると直帰して酒を飲むだけの毎日だ。土日ともなると一日中酒瓶を抱いて過ごしている。会話はほとんどない。母は僕が幼い頃に死別しているのだが、仏壇どころか遺影すら父は飾ろうとしなかった。
深夜、窓枠ががたがたと鳴った。眠気まなこに窓越しに人影らしきものを見つけ、「誰だ!!」と声を上げると、それはさっといなくなった。
恐る恐る窓の周辺を確かめてみたが、変わったところは見つからなかった。ただ、翌朝庭を調べた僕は、思わず目を見張った。何者かの足跡(それも裸足の)があったのだ。父に相談しようかとも思ったが、グラスを手に庭をぼんやり眺めている父を見てその気は失せてしまった。
その夜、僕は不思議な夢を見た。堤防で見たあの少女が、裸で僕に絡みついていた。魅惑的なその肢体を惜しげもなくさらし、初めてのことで極度に興奮した僕の拙い愛撫にも笑顔を浮かべ、甘い嬌声を上げた。その後、彼女は僕の手を取って、誘うように僕を連れ出した。
潮騒の鳴り響く海岸で、冷たい波が足元を濡らしてから、やっと僕はこれが夢ではないと気が付いた。彼女はどんどん沖に向かって進んでいく。腰にまで海水に浸かったところでさすがに本能的恐怖を覚え、思わず立ち止まった。
その時、遠くから、懐かしい声が聞こえた。海辺を振り返ると、父が砂浜で片手を振り回しながら何か喚いていた。月明かりの下でくしゃくしゃに顔を歪めて、僕に戻って来いと叫んでいるようだった。
その声が僕の幼いころの記憶を蘇らせていた。母さんは人魚と呼ばれる、人ならざる生き物だったのだ。
きっとこの種族は、男の精を受けるために地上に現れるのだ。そして気が向けば地上で暮らし、飽きたら海に帰ってしまう。父さんは母さんを引き留めようとしたのだろうか、ともあれ母さんは興奮して父さんの左腕を噛み千切ってしまったのだ。
その記憶が幻などではない証に、目の前の彼女もまた両足は人魚のような尾鰭に変化し、おまけに三角の巨大な歯を剝き出しにして────────
§
『本日未明、xx町の海岸で少年の遺体が発見されました。身元は地元の中学生で、遺体の状況からサメに襲われたものとみられています。少年はどういう訳か夜遅くに海を訪れたと見られ、警察はその場に居合わせた父親から詳しく事情を聞いている模様です』
ご参加の皆様へ( ᴗ ̫ ᴗ )
3月のお題投稿の締め切りは、明日28日の 23:59までで御座います(*´꒳`*)
お忘れの無いよう宜しくお願い致します🌱
@林檎亭紅玉 さんご参加有難う御座います( ᴗ ̫ ᴗ )
サスペンスのクライマックスシーンの如く緊迫した空気感の中、常緑樹の暗い色合いの葉が擦れる音が、イヤに硬く、乾いて聞こえます(。-_-。)
読者を欺く意外な犯人と結末に衝撃を受けつつも、その後に押し寄せるヒトの勝手さや傲慢さに、なんとも苦い後味が残るお話で御座いました_:(´ཀ`」 ∠):
親が子を想う、仏教では“慈悲”と呼ぶその心を、エゴだと、利己主義だと罵るのは、自然の摂理を不自然にも罪に仕立て上げるための、驕った人間のエゴイズムに思えてなりません(`・ω・´)
野生の熊はヌイグルミではありません。腹をすかせた熊の前ではヒトなど餌でしか無く、冬籠もりの為の餌が向こうからやって来ておいて、何を言っているのか……
自分達の身勝手せいで飢えた熊を勝手に救おうと勝手に近付き、勝手に食べられ勝手に悪だと決めつけ、勝手に正義の味方ぶって、勝手に殺す…、まるで、熊の命がオモチャのようです(´・ω・`)
冬
風がざわざわと鳴っている。森の木々がまるで波のように揺れた。
「私がやったという証拠なんか、どこにも無いのでしょう?」
推理小説の犯人よろしく、『母親』は澄ました顔でそう言った。
「ありませんね」
僕は冷静に呟くと、咥えた煙草に火をつける。『母親』が嫌な顔をしたが、知ったことじゃない。
「あなたが僕の妻の、大切な人の命を、私利私欲の為に奪った証拠何かどこにも無い」
ざわざわざわ。
茂った葉が波の音を立てる。
「私利私欲? おかしな話ですのね」
『母親』は上品に笑って、黒い瞳で僕を見つめる。
「私はただ、私の子供たちに生きていてほしかった。それだけなのに」
僕は煙草の煙をふぅっと吐き出すと、さっきの『母親』を真似て澄ました調子で言った。
「子供に生きていてほしい? そんなのは、あんたのエゴだ」
「あなただって同じでしょう」
『母親』がむっとした顔をする。
「あなたの奥さんが生きていたら、あなただってきっと……」
「そうでしょうね。僕は僕の子を産んでもらうことを妻に臨んだかもしれない。そして、その子が生き抜く為なら、どんなエゴだって通したかもしれない」
僕はきっとした目で『母親』を睨んだ。
「でも、事実は事実です。僕も、僕の妻も、あなたにもあなたの子供にも何の危害も加えなかった」
妻の変わり果てた姿を思い出す。
体中傷だらけで、裂けた腹の中身は空っぽに食い荒らされて。
顔までずたずたで、彼女の自慢の長い髪が残っていなかったら、僕だって判別が難しかっただろうと思う。
「生きたかった? 子供を生かしたかった? そんなの、何の言い訳にもなりませんよ」
僕は冷たく言って、彼女の森に煙草の吸殻を放り捨てた。
「人の味を覚えた獣は、いずれ処分される決まりですから」
僕の言葉を聞いて、『母熊』は黒い毛に覆われた体を揺すって泣き崩れた。
彼女は、冬ごもり前の子に食べ物を与える為、何の罪も無い僕の妻を手に掛けた。
餌の取れない野生動物の為に、何かできやしないかとボランティアメンバーと共に調査に着ていただけの妻を。
どんなに綺麗ごとを言ったって、この世は所詮人間のものだ。
「あなたは人を食べていません。ですが、あなたの子は僕の妻を食べた。人の味を知ってしまった」
僕は淡々とそう告げる。
「あなたのせいで、あなたの子は人喰いの烙印を押された。もうじき、銃を持った人間たちが山狩りに来るでしょう」
背を向けた僕を、『母親』の悲痛な叫びが追いかける。
「何でなの? あなただって、子供の為なら何だってできるはずなのに! 食べ物がなくなったのだって、元はあなたたちが森の木を切るせいなのに!」
僕は悲しそうに振り返って、こう告げる。
「僕に聞かないでくださいよ。僕が決めたことじゃないんだし」
木々はざわざわ鳴っている。
冬の訪れを知らせるように。
人の罪の証を責め立てるように。
@ゴルゴム13 さんコメント有難う御座います(*´꒳`*)
動画の編集作業だけ本当苦手で苦痛ですが、朗読自体は毎度楽しませていただいております(๑˃̵ᴗ˂̵)♪
それとこちらの掲示板から本投稿への投稿も自由なので、逆輸入的な短編リメイクも勿論受け付けております(~ ˙ª˙ )~
個人的には月毎の話数が多い方が、朗読動画になった時の豪華さが上がって見栄えが良k...ゲフンゲフンッ
何より、1ファンとして掲示板用改変版も読んでみたいですね(*ฅ́˘ฅ̀*)
@車猫次郎 さん動画の感想有難う御座います( ᴗ ̫ ᴗ )
朗読を委託する方もおりませんし、勿論読んでいるのは全て私です(*´-`)
ちなみに、録音・編集・投稿全てスマホ1つでやってたりします…、凄い時代になりましたね( ¯꒳¯ )ᐝ
なので、諸々のレベルが低いのですが、このサイトに限らず、もし音で聞きたいお話があればいくらでもリクエストokです(=゚ω゚)ノ
いいてすね、怪談朗。「海魔」の話ですが、[証]一文字で参加作品にできるなら、今からちょいと手を入れれば済む話なんですよね。少し考えてみます。
本日初めて、2月のお題の動画を見させていただきました
上手く気分を盛り上げて読んでいただいており、とても良い感じに仕上がっていました
でも、何だか照れ臭いものですね
ところで朗読されているのは、ふたばさん本人なのですか?
御参加の皆様へ🌱
2月のお題短編の朗読、投稿完了致しました( ᴗ ̫ ᴗ )
こんな拙い動画ですが、皆様のモチベーション向上に繋がればと思います(๑˃̵ᴗ˂̵)۶
https://youtu.be/9j2vK_kKzhE
3月度の御参加もお待ちしておりますね(л・▽・)л
@綿貫一 さん
やっぱり雅彦くんはむっつり助兵衛ですね( ̄▽ ̄)
先月がかなり大人びていたので、比較して余計に精神年齢が低く感じたのかも知れません(。-∀-)
私が雅彦くんの台詞を読むと何故か毎回声が違ってしまうので、そろそろ雅彦くんの声が掴めないものかと葛藤しているふたばです(~_~;)
おかしいなあ、かれこれもう半年の付き合いになる筈なのになぁ…。
ありがとうございます。
一応ふたり思春期に入ってからのお噺です。
雅彦くんのテンションがいつもと違うとしたら、織衣ちゃんの水着姿に興奮してるからですね。
@綿貫一 さん今月もご参加有難う御座います( ᴗ ̫ ᴗ )
と言いますか、滅茶苦茶早いですね∑(゚Д゚)
私なんて、月が変わった事に気付かず3秒で考えたお題に、どうしたものかと唸っている最中ですのに…(。-_-。)
今回は2人の幼少期のお話でしょうか。雅彦くんのワードセンスがいつもと異なっていて、不意に飛んできたハンマー体質にクスりとしてしまいました(*´꒳`*)
潮の満ち引きによる侵食はタイムリミットのような怖さがありますが、それとは別に正体不明な何かに対する怖さと身動きが取れない+独りという心細さで雅彦くんが一体何をしたんだという追い込みようですね(°▽°)
きっと、むっつりスケベは許さない何者かの犯行ですね。これを切っ掛けに雅彦くんは心身共に紳士へと成長するのかも知れません。笑
夏の魔物
僕は今、夏の浜辺で仰向けになりながら、潮風を頬に感じ、波の音を耳に聞いている。
「まーくん大丈夫?まぶしくない?
目のとこタオルかけてあげようか?」
「いや!大丈夫!このままで!」
僕の体の上にせっせと砂山をこしらえている織衣が気遣ってくるが、すかさずお断り申し上げる。
何故なら織衣が今、水着姿だから!
これを目に焼き付けないでなんとする。
僕らは夏休みを利用して、海辺にある祖父母の家に遊びに来ていた。
両親は離婚しているが、孫の顔が見たいという祖父母の声には逆らえない。
近所の砂浜は僕ら以外誰の姿もなかった。ちょっとしたプライベートビーチ気分だ。
織衣は胸に爆弾を抱えているし、僕はハンマー体質なので、海には入らずこうして浜辺で遊んでいるわけだ。
「ごめん、ちょっとトイレ行ってくるね」
いつしかまどろんでいた僕の耳に、織衣の声が聞こえた。
生返事をして再び眠りの世界に落ちた僕だったが、しばらくして、不意に違和感を感じて覚醒する。
足先が波にさらわれている。
いつの間にか、潮が満ちてきていたのだ。
トイレが遠いのか、織衣はまだ戻ってこない。
「だ、誰かー!」
応える者はいない。潮はますます満ちてくる。
焦った僕は唯一自由に動かせる指先で砂を掻いて、事態の打開を試みる。
ジャリジャリ。
水気を帯びてきた砂を必死に掻き分けていると、右手の指先に何かが触れた。
ジャリジャリ。
それもまた、砂を掻く指先だった。
織衣?
いや、相変わらず浜辺に人気はない。
しかし湿った砂の中には、僕の指先に絡みつくように動く指がある。
蜘蛛のように蠢めく手首が脳裏に浮かんだ。
しかし、身動きの取れない僕にそれを確かめる術はない。
ジャリジャリ、ジャリジャリ、ジャリジャリ。
「織衣ー!早く来てー!」
その後すぐに戻ってきた織衣に掘り返されて、僕は事なきを得た。
僕の右手には無数のひっかき傷が、夏の魔物が潜んでいた証として刻まれていて、しばらくの間消えてくれなかった。
ご参加の皆様へ🌱
3月となりましたので、新しいお題を更新させて頂きますꪔ̤̥ꪔ̤̮ꪔ̤̫
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【3月お題】
「風」「証」「波」
投稿期間 3/1 0:00〜3/28 23:59
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べ、別に1日だからお題を更新しなきゃってことを忘れてた訳じゃ無いんだからねっ!?(੭ ;˃ω˂)੭ु⁾⁾
ご参加の皆様へ( ᴗ ̫ ᴗ )
2月のお題投稿の締め切りは、本日28日の 23:59までで御座います(*´꒳`*)
お忘れの無いよう宜しくお願い致します🌱
@とっつ さんこんにちは(=゚ω゚)ノ
改訂版の文字数は881文字ですが、実際私自身そこまで文字数には拘っていないので全然okですw
というより、過去には1000文字オーバーのお話もあったくらいなのでお話の長さの目安だと思っていただければ大丈夫です(*´꒳`*)
そもそもが“短編”の練習枠なので、はなっから中編や長編を書かれるのだけは困るって感じですね(~ ˙ª˙ )~
少しスリムにしました。
まだオーバーしていると思いますが、800文字「程度」に甘えて決定稿とさせていただきます。
よろしくお願いいたしますm(__)m
スーパー銭湯にて
「宇宙遊泳…
それと…
阿波踊り…
今日から3日間、この二つには充分気を付けなされ。
さもなくば人生最悪の出来事が降りかかるであろう」
興味本意で訪れた占いの館で、こう告げられたのが今から3日前。
宗教的でありながら、どれとも違うような、怪しげな衣装を身に纏った、いかにも「怪僧」という表現がピッタリの占い師だった。
滑舌の悪さも、怪しさを一層際立たせていた。
男は3日間を無事にやり過ごすことだけを考えて生活していたが、それも今夜さえ乗りきれば終わる。
「意識しすぎるのもかえって危ない。
とにかくいつも通りに…」
今日は月に1度のお楽しみの日。
お気に入りのスーパー銭湯のサービスデーだ。
宇宙遊泳と阿波踊りとは全く無縁のこの場所で、時が過ぎるのを待つつもりだった。
ただ、この日はいつもと違った。
浴室に入った瞬間、刺青の一団が洗い場を占拠しているのがわかった。
さらに、やんちゃそうな子ども二人組が男の横をすり抜けて浴室に入ってきた。
幼さゆえの無知なのか、悪ふざけを始めた。
刺青の一団の表情が一斉に曇る。
不穏なムードを悟った男は、体を洗い終えると、たまたまひとけがなかった露天風呂へ、逃げるように直行した。
大きなガラス窓越しに、子ども二人組が浴槽を泳いだり、床を泡だらけにして体をくねらせて遊んでいるのが見えた。
「長居は無用だな」
露天風呂から内湯を通って、脱衣所に向かおうとした時だった。
立ちはだかる若い衆風情の男が一人。
顎でサウナの方を指した。
下手に逆らわず素直にサウナに入ると、一目瞭然の「ボス」がいた。
「子どもの躾は親の役目ちゃいますか」
ボスは男の肩をポンと叩くとサウナをあとにした。
「ちっ違います!!僕の子じゃあ…」
追いかけようとしたが、入り口の向こう側で複数の若い衆が、小窓から男を睨み付けている。
誤解は明白だった。
だが、時すでに遅し。
腹いせに、サウナでの事故死に見せかけて殺そうとしているに違いなかった。
熱中症で意識が朦朧とする中、この時ようやく占い師の言葉の意味を理解した。
「内湯…遊泳、、、泡…踊り」
子どもの悪ふざけと、占い師の滑舌の悪さを恨みながら、男は意識を失った。
あちゃ~(>_