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短編2
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隙間……2

アホですいません。

最初に言うべきじゃないですよね。

でも実はですね…。

まぁ最後に話します。   桜

続き。

…………。

手をいれてみたが生暖かいだけで何もおきない。

だよな……。

普通そうだよな…。

安心して手ひっこめ、立ち上がる。

いきよいよく押し入れを閉めようとした。

ガッ。

何かが引っ掛かった。

なんだ…。

目をやる。

「うっ」

叫ばまいと口を抑える。

青白い手。

その手が押し入れを閉めるのを阻止してるようだった。

急いで1階に駆け降りる。

ちょうど階段でたくさんのお菓子を抱えたTと出会った。

「そんなに慌てどうしたんだよ」

「手!手が!」

「何言ってんだよ!」

「いいから来いよ!」

強引に引っ張り部屋に行く。

「ここだよ!ここにあったんだ」

押し入れを指さして俺は言った。

ガラッ。

ためらいなく押し入れを開けたT。

「…なんもないな」

信じているのか信じていないのかわからない冷静ぶり。

「お前…信じてないだろ」

Tのお菓子をぶん取りながら言った。

「…いやっ信じてる。」

「ふーん」

疑いの眼差しを向ける俺。

しばらく押し入れを見つめていたTは静かに押し入れを閉めた。

それから1階に行こうと言われたので1階に行き、ソファーに腰掛ける。

「なぁ…」

「ん?」

「さくらさんっていううわさ知ってるか?」

「知らん」

俺は即答した。

「そうだよな…あまり広まってないからな…」

Tが苦笑いをしながら言った。

「で、それがどうしたんだよ」

「まぁ聞いてくれよ」

「あっ、あぁ」

「さくらさんっていう女の子がいてさっ

1人…孤独だったんだ。

みんなにいじめられてたんだよ。実の親さえも虐待しててよ、周りの大人も見て見ぬふりでさっ。

本当にここまでの孤独があるかっていうくらいにね」

「うん…」

いきなりこんな話をするのに疑問をもったがあえて黙っていた。

「毎日が孤独との闘いでさ、未来の見えない日々をひたすら耐えていたんだ。

それでも…さくらさんは、いつかは終わってくれると信じていたんだ。」

「……」

「ところがある日………自殺したんだよ……押し入れの中でさ」

Tは俺を見て言った。

「そうなんだ」

「いや、正確には殺されたのかな……」

「は?」

続く。

怖い話投稿:ホラーテラー 桜さん  

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