私には双子の伯父がいました。母の兄達です。
やんちゃな方は警察官になり、几帳面な方は家出したそうです。
ウチが名古屋から横浜に越して程なく、父が不思議な夢をみました。
母が死んで横たわり、その腕に桜の入墨があったそうです。
その数日後に川崎の警察から連絡が来て、父と母はホームレスの遺体に対面しました。
母の失踪した兄でした。母は数十年ぶり、父は初めての対面でした。
でも、すぐに分かったそうです。「だって、警察官の伯父さんにそっくりだったから…。」
腕には、父の夢と同じ入墨があったそうです。
怖い話投稿:ホラーテラー 菩薩さん
作者怖話