「最近この辺りで通り魔事件が起きてるらしいぜ」
「まじかよ!?」
「ああ。なんでも無差別に、気に入らないとぶすっと刺して逃げるらしいぜ」
「怖っ!犯人は?」
「なんでも複数らしよ。」
「うわー。逃げようがないじゃん!」
「しかもそいつらイカレてて、刺した後は自殺するんだってさ」
「気持ち悪!そんな奴がこの辺りにいるのかよ」
「嫌だよな。よそ者らしいけど、いい迷惑だぜ。おれらまで避けられるんだからよ」
「ほんとだよ!俺らは地味に働いてるだけなのにさ。」
「この前なんか、近所の人の前を通っただけで避けられたよ」
「俺も子供に泣かれてさー。なにもしてないんだぜ!」
「ひでー話だよな」
「いやな世の中になったもんだ」
「おい、そろそろ時間だ。仕事に戻らねーと。」
「そうだな。あ、帰りに一杯やってかない?」
「いーね!俺なかなか上手いの手に入れたんだ」
「くー!決まりだな!それじゃ後で!」
ブー(アナウンス)
『職業中の皆さんお疲れ様です。本日の仕事は以上となります。明日も一日よろしくお願いします』
「おつかれー!帰ろうぜ!」
「おう!…おい、あれ見よろ。あいつじゃねーか?最近流行ってる通り魔の連中」
「うわ!あいつらだよ。ゴツい体してんなー。目合わせるなよ」
「ああ。とにかく早く帰って一杯飲もうぜ!」
「ママー。蜂が2匹も飛んでるよー!」
「大丈夫よ。あれは蜜蜂だから、何もしなければ安全よ。雀蜂には気をつけてね。」
「はーい」
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話