おはようございます。
HN変更しましたが、罪歌です。
今回は小学生の頃のお話です。
確か小6だったと思います。
夏休み明けに友達か一枚の写真を見せてきたんです。
それは、どこかの神社らしく、朱く大きな鳥居と、石垣に囲まれた川が写っていました。
かなり有名な場所なのか、たくさんの観光客がいました。
ぱっと見はただの観光地を写した写真だったので、自分が『この写真がどうしたの?』と聞くと、友達は『川の中見て』と言うので、見てみると、川の中には時代劇に出て来る貧乏農民みたいなボロボロの着物を着て、ボサボサ髪の目が吊り上がり、耳まで裂けた口の女と、同じような子供が写っていたんです。
自分は一瞬『怖っ!』と思ったのですが、友達には『確かに何かいるように見えるけど、そう見えるだけじゃない?』とごまかしました。
何か認めたら自分にも何かが起こりそうな気がしたので・・・。
友達は『そうかなぁ?本物じゃない?』と言うのですが、本物なんかそうそうあるものじゃないし、認めたくなかったので断固否定していました。
それから年を越して、卒業間近にふっと思い出して、友達に『あの写真どうした?』と聞くと『机にしまったはずだけど、いつの間にか無くなった』と言うんです。
まぁ記憶違いという可能性もあるのですけれどね。
ただ、気になるのは、友達が言うには『こんな場所行ったことないし、写真も撮った記憶ないんだよね・・・しかも、この写真小さいし』と言っていたのが気になるんです。
確かに、その写真は普通のL判に比べ、上と右の縁が5mmずつくらい小さかったのを記憶しています。
もし、友達の言うことが本当なら、写真屋さんが何かしらの理由で縁を切り取った写真を入れ間違えた(そんなことあるのかはわかりませんが)記憶違いの場所にしまい、忘れてしまったのか、本当にいわく付きで、何かしらの理由で紛れ込み、勝手に消えたのか・・・。
どちらも無理がある仮説ですが、本当のところはどうなんでしょう?
15年近く経ちますが、写真は未だに見つからず、真相は分からずしまいです。
今回も駄文にお付き合い頂き、ありがとうございました。
怖い話投稿:ホラーテラー ドライさん
作者怖話