このサイトの怖い話を読むようになって、5日ほどたちます。
霊感などは全くありませんが、昔から不思議な話や怖い話が好きでしたし、そういった話に詳しいわけではないので、新しい話と出会う楽しみもあり、怖がりのくせに、ついつい読んでしまいます。
そうして読んだお話の中で、全身に鳥肌が立ったものがありました…
『姦姦蛇螺』
そこに登場する描写を見た瞬間に思い出したのです。16年前の奴だと…
14歳のある晩。
何も代わり映えのない夜です。
息苦しさに目を覚ますと、6本腕の上半身だけの女が、体を押さえつけ、顔を覗いているのです。
息がかかるほど顔を近付けてきます。
形容しようのない恐怖に襲われ、叫ぼうとするのですが、舌が口に張りついたようで、口から空気がヒューヒュー漏れるだけで声が出ません。
パニック状態の私は、
「おばあちゃん助けて!おばあちゃん助けて!」
と心の中で、亡き祖母に助けを求め、泣き叫びました。
すると、金縛りが解け、その女もスーッと消えていきました。
祖母は両親が結婚する前に亡くなっていたので会ったことはありません。
ですから、なぜ祖母に助けを求めたのかわかりません。
そして、なぜそのことで解放されたのかもわかりません。
ただ、その女が姦姦蛇螺のようなものであったとしたなら、その後、私の身に何事も起こらなかったのは、祖母が見守っていてくれるおかげだったのかもしれません。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名・Fさん
作者怖話