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長編9
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怖い話スレ

久々にこういうサイト見たんで自分の体験談書きますね。

5年くらい前だったかな…

某掲示板で怖い話のスレ立ててそこの住人達と毎日絡んでました。

その掲示板って今でいうmixiみたいな感じでプロフとかチャットがあるんだけど、

怖い話のスレ立ててからいろんな人からプロフにメッセージが着た。

・いつも楽しく読ませてもらってます。

・主さんに女の霊が憑いてない?

・コワーイッ

・女の霊ともっとヤバいのがついてるよ

・早く次の話しろ!!

・(≧▼≦)キャーキャー

・女とお婆さんの霊に取り憑かれてる!早急な対処を!

・つまんねー

・主キヲツケロ

・チャットエッチしよ〜

などなど

どうやら霊に憑かれてしまったんでしょうか、

いくつかのメッセージにそんな事が書いてありました。

俺は怖い話は好きだけど霊とかは全く信じてなかった。

俺がいつもカキコしてた怖い話ももちろん作り話

いつもならこんなメッセージはスルーしてんだけどさ

メッセージくれたの別々な人だったし少し怖かった…

まぁでもいろんな人からメッセージ着てたしそんな事もすぐ忘れた

それからしばらくたったある夜。

いつも通り寝てたら急に、

……バサッ…

突然何かが顔に覆いかぶさった。

反射的ソレを払いのけた

まだ顔に違和感がある

顔を手で拭い

ゾッとした

長い髪だった

急な恐怖に声が出せなかった

というより出しちゃダメだと思った

俺は恐怖にブルブル震えながら布団を頭まで被りジッとした。

ワンルームの片隅、キッチンの方で気配がする

…ブチッブチブチッ

何かを引きちぎる音だ

……ペタ………ペタ…

…ペタ……ペタ…

………ペタ………ペタ…

……ペタ……ペタ…

音の主が近づいてくる

…ペタ………ペタ…

……ペタ……ペ

俺の寝ているベッドのすぐ横で止まった

……バサッ…

俺が潜り込んだ布団の上に何かが落ちた

……ペタ………ペタ…

………ペタ…ペタ…

音が離れていくのを確認し

手だけを出し布団の上をまさぐり落ちてきた物を確認した

やはり大量の長い髪だった

手をすぐに布団の中に入れ布団の小さな隙間から外を見た

キッチンに女が立っていた

……ブチブチッ

手に持った包丁で自分の髪を切っている

髪の毛の右半分はすでに短い

そして

女は俺が覗いているのに気づいたのか急にこちらに振り返った

ヤバイッッ

とっさに布団の隙間を塞ぎ息をこらえ震えながら隠れた

ベタベタ………ベタベタベタ…

………ベタベタベタベタベタ…

足音が先程より速く近づいてベッドの横で止まった

ベッドの横で足音が止まった

……カサカサササ…サササササ……

布団を何かで擦る音がする

気を失ったのか寝ていたのか

目を開けたら布団の隙間から光が射し込んでいた

朝だ

夢にしてはあまりにリアルだったので

ビクビクしながら恐る恐る布団から顔を出し

落ちているであろう髪の毛を探す

…なかった

心の底からホッとした

ホッとしたが前届いていた

女の霊が憑いている

というメッセージと

なぜか頭の中に残っている

ツギハナイゾ

という言葉が気になり

憑いてるとメッセージをくれた人の一人に返信した。

送:「女の人の霊(の夢?)がキッチンで髪の毛を切っているのを見ました。あなたが言っていたのとは関係あるんでしょうか?あれはなんなんでしょうか?」

返事はすぐ着ました

受:「連絡ありがとうございます!

私じゃ分からないので詳しい人に聞いてみます!

老人の霊は見ませんでしたか?」

送:「老人は見てません。てゆうかそもそも夢かもしれないですし。

あっあとツギハナイゾって言葉が頭に残ってるんでこれがどういう事かも聞いといて下さい。」

受:「そうですか…わかりました。

姿を見せるというか感じるようになってしまったんですね!

それとキッチンは鬼門(北東)位置してるんじゃないですか?だとしたら大変です!」

焦っている返事とは裏腹に俺は落ち着いていた

キッチンは北東ではない

何が大変だよ?と変に冷めてしまった

送:「大変ってかキッチン鬼門に位置してないし、残念でした。やっぱり夢かもー。わざわざすいませんね。」

受:「詳しい人に聞いておくんで待ってて下さい!大丈夫」

それからしばらく何もなかった。

その間にもいろいろメッセージが届いた

・この前の話って本当?

・新感覚の出会い系…下のURLをクリック…

・乙カレー

・女とお婆さんの霊がついてるよ

・つまんねー

・主大丈夫?

・ババア二キヲツケロ

・何で女人おんぶしてるの?

・面白い!

・聞いた事ある話ばっか

・(οдО)ビクビク

・アハアハアハアハ

などなど

相談した人からももちろんメッセージはあった

・女の霊自体はそんなに強くないから大丈夫だと思う!けどツギハナイゾってのが気になる

・あれから霊は見てない?

・ねぇねぇ

・ツギハナイゾって終わったって事かな?

・返信ないけどメッセージ見てる?

・おーいおーいおーい

なんで掲示板に書き込みしてるのにメッセージに返信してくれないの?

・ねぇねぇねぇねぇ

・相変わらず老人の霊は見てない?

・返事して返事して返事して返事して返事して

・もしまた霊が出たらすぐメールください!xxxxx@docomo.ne.jp

などなど

こんなもんじゃない、もっとメッセージは届いてた。

一回返信するとこれだ

もう二度と返信しないと反省した。一応メアドは登録しておいた。

その時フッとある考えが頭をよぎった

この相談相手が呪いみたいなのをかけてんじゃないのか?って

でもやっぱり呪いとか信じてなかったからすぐ興味は無くなった

それから何日も経ったある日

………バサッ

寝ていると顔に覚えのある感触が

長い髪だ

蘇った恐怖に戸惑う

前のように布団に潜る

あまりの恐怖に誰かに頼りたくなり相談相手にメールを送っていた

送:「出た助けて」

返事がない

返事がない

……ヴィーン…ヴィーン

受:「主さんですよね?

アハハやっと着たやっと着た

女の霊だけですか?老人の霊はいないですか?」

送:「そうそう主です。多分、どうすればいい?」

受:「分かりました。女の霊自体は大丈夫だと思うんですがツギハナイゾってのが気になります。

布団以外に隠れれそうな所はありますか?大丈夫大丈夫大丈夫」

送:「クローゼットならある」

受:「女に見られないようにクローゼットに隠れる事はできますか?」

送:「やってみます」

布団の隙間から女を見る

女の後ろ姿

髪の毛はもうほとんど無い

今しかない

ソッと布団を出てクローゼットに入り扉を閉める

……ガタンッ

扉を閉める音がしてしまった

やってしまったと思いながらクローゼットの隙間から女を見る

……ベタベタベタベ

…………ベタベタ…

女がベッドに近づく

……カサカサササ…

髪の毛を切っていた包丁で布団を撫でる

   グサッ グサッ

女は包丁を思いっきり布団に突き立てた

目を疑ったが目を離せない

女の口元が動いている

何かをブツブツつぶやいているようだが聞こえない

……ヴィーン…ヴィーン

ビクッっとしすぐバイブを止め携帯を見る

気づかないうちメールが三件も着ていた

受:「クローゼットの方角ってどこ?心配心配です。」

受:「大丈夫?老人の霊は?大丈夫?」

受:「隠れれたらすぐ電話して!090xxxxxxxx」

すぐメールにあった番号にダイヤルし携帯を耳に当てながら女を見る

相変わらずブツブツ口元を動かしながら布団を見ている

……プップップップップッ

………プルルルル…プルルルル…

…ガチャ

繋がった

安心感からホッとする

何か助言が欲しい

女に聞こえないよう小声で喋ろうとした

えっ何?

一気に血の気が引く

携帯の受話器から

「…$瑕○?♂鯊*…Δヰ磋♯??揶ρυ夛Ξ¥〆……」

??

聞いた事無い言葉に恐怖する

まるで念仏、お経のような

訳が分からないが

女からは目が離せない

まだ口元でブツブツつぶやいている

…もしかして

女がつぶやいている言葉が受話器から聴こえている??

なぜかそう確信してしまった

やられた

終わった

今までの出来事が走馬灯のように頭を巡る

よく考えたら相談相手おかしいよな

他人の俺への異常な執着メッセージ

恐怖心よりやられた感が大きかった

そういえば俺の部屋の鬼門位置って

このクローゼットだ

受話器から相変わらず訳が分からない念仏みたいなのが聞こえた

携帯を耳から離す

携帯の画面の光がクローゼットの中を照らす

ぎゃーーー

思わず叫んでしまった

携帯の光で照らされた俺の目の前にすごい形相の老人がいた

口を大きく開けて叫んでいるようだ

だけど何も聞こえない

ただキーンと耳鳴りがするだけ

目が覚めたら病院のベッドにいた

脳出血

体が動かない

上半身の左半分、下半身不随

発見が早くて一命はとりとめたそうだ

今見ていた女、相談相手の電話は夢だった

と思ったけど

違った

お見舞いに来てくれていた管理人さんに話を聞いた

その日たまたま遅くまで起きてた管理人さん

管理人さんの部屋は俺の隣の部屋

俺のぎゃーーって悲鳴で部屋に来て

クローゼットの中で意識を失ってた俺を見つけたらしい

俺が握ってた携帯は通話中だった

けどすぐきって救急車を呼んだ

俺が病院に運ばれて検査で待ってる時、管理人さんは通話中だった番号に電話をかけた

女が出て

病院の住所を聞いたので教えてしまったらしい

…女に居場所を知られた

俺はもう生きる事を諦め死を受け入れた。

それから何日か経った時

見知らない女の人とお婆さんが病院に訪ねに来た

女と老人…俺はそのまんまじゃんと思った

が少し違和感を感じた

見舞いに来た女の人はウチで髪の毛を切っていた女と違う感じ

お婆さんもクローゼットで見た老人とは違う感じ

よく分からないまま二人に説明された。

女の人は相談相手であって髪の毛を切っていた女とは別らしい

お婆さんは相談相手の女の人が話していた詳しい人であってクローゼットで見た老人とは別らしい

俺は二人にいろいろ質問した

電話かけた時何言ってたの?あれって呪い?

〈電話の声は

危ない状況と分かっていたのでお経のような物で俺を守ると同時に霊の邪魔をする為の物だったらしい。

髪の毛を切っていた女とクローゼットの老人は何?

〈まだ分からない。これから原因と正体を調べる。今も女は枕元にいて俺の事をずっと睨んでいるらしい

(二人は分かったいると思うんですが今だに教えてくれない)

まだまだいろいろ質問をしたかったけど会話するのも大変だし

混乱してたからできなかった。

これからできる限り除霊?を行っていくらしい。

二人は帰り際に塩のはいった袋と御守りみたい物をくれた。

一応今できる話はここまでなんでこれで終わりにします。

実際あった事は文にするの難しいですね…

長々と付き合って下さってありがとうございます。

最後に

これは実話です。

あれから時は経ちますが今現在続いている事です

まだ体は麻痺したまま動きません。

今だに除霊をしてくれてるというこの二人が良い人か悪い人かはまだ分かりません。

原因不明の脳出血

今はお医者さんと二人を信じるしかありません。

あと自分なりに憑かれた原因を考えてみました、

けど思い当たる節がありません。

心霊スポットにも行った事ないし、バチ当たりな事をやった覚えもありません。

ただ

ただひとつあるとすれば昔読んだ怖い話で、作り話の怖い話をしていた人が霊に憑かれるというのがありました、原因は作り話なのに偶然にも実際あった事だったらしく霊と共鳴?してしまい憑かれたとか…

説明が下手ですいません。

俺も当時こんなスレを立てて怖い作り話を沢山していたので…

皆さんも創作話をする時は気をつけたほうがいいかもしれません。

文の構成を考えず体験している事をそのまま書いているんで読みづらく伝わりづらいかもしれません。

自己満になって説明不足な点がいくつかあるかもしれません。

コメント欄に書いて頂ければ出来る限りお答えします。

ありがとうございました。

怖い話投稿:ホラーテラー けしんさん  

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