俺が聞いた、一部の地域では有名な話。当時大学生だった俺は夏休みにサークルの遠征試合に参加することになった。
遠征先は先輩の地元だったので、俺達を観光案内していただいた。
なかには魔術師が住んでいる村があった。普段はみんなを笑わせてくれる面白く、楽しい先輩だが
「知らずに近づいても呪いを受けるから、絶対行くなよ」といつもの先輩らしくもなく真面目に注意していた。
そんな独特な雰囲気も味わって夜は居酒屋で、この地域名産のお酒を楽しんでいた。
良い頃合いになったので、各自で自由解散することに。
残るも帰るも、別の場所へ行くのも好きにできる。
俺は同期の連中と他の場所で飲み直すことにした。
先輩は実家に帰ることにしたのだが、帰り際に
「言い忘れてたが、BARで飲むなら絶対に酔いつぶれるな」『何故です?』
「ここは外国人が多いだろ。俺の友達が男女問わず、何人も犠牲になってる。
つい酔いつぶれてな店で寝てしまう。
目覚めるのは決まってトイレ。
起きたら尻がヒリヒリする。
見るとズボンやパンツが尻半分までおりている。
そして違和感を覚えて尻を見ると、割れ目にカピカピになった1$紙幣が挟まれてる。
それで何人もが泣いてきた。
俺は酔いつぶれないから被害にあってないが自己責任で気をつけろよ」
俺達はゾッとして、宿泊先のホテルで飲むことにした。
俺が聞いたなかで一番怖かった話。
何よりも、そんなことを出来る奴らが存在することが鳥肌が立つほど恐ろしい。どうか気をつけてくれ。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話