いつもは人から聞いた話だが、今回は実話です。
久々に連れと昔話してたら思い出したので…
あれは高校の2年か3年の頃だったと思う。
自分が通ってた高校は家から遠く、バスも電車もねぇ田舎なんで、強制的に自転車通学だった。
片道40分(相当な根性で走って)の山道は、行きはいいが帰りはなかなかしんどい。
それでも隣の家に住んでる小学校からずっと一緒のKがいたので、自転車通学も苦ではなかった。
いつものように部活が終わり、Kと一緒に帰っているときの事。
毎日小さな無人駅の前をショートカットで通るんだが、その日はいつもと違って正規ルート(若干遠回り)にした。理由は途中の駄菓子屋でジャイアントコーンを買うため(笑)
で、その駄菓子屋に行く途中の出来事なんだが、田舎で区画整理されてない民間密集地帯を抜け、しばらく細い山道を通らないといけない。
ちょうど山道に差し掛かる辺りで、中年のオッサンがうろうろしていた。
別に珍しい訳でもないので気にせず通りすぎようとしたら、いきなり話しかけてきた。
「あ~すんまへん、あんたらガンダム好き?な?僕好き!なんたらかんたら…」
みたいなことをいきなり。連れと2人で一瞬あっけに取られたが、すぐに笑えてきて爆笑した。
で、なんじゃコイツ、アブね~とか言いつつスルーしようとしたら、それまで物凄く下手にでてニコニコしてたオッサンがぶちギレてシャウトしながら追いかけてきた。
そのキレっぷりが尋常ではなくマジで恐怖した。
なんかヨダレとか振り撒いてるし、ザクがどうたら※◎£▲!!とか…
しかも異常に足速いし。
多分リアルにオツムの具合も残念だったんだろうが、ヤツは本気だった。
最終的に2人とも離脱には成功したが、あれ追いつかれてたら何されたんだろう…
って話を思い出して、2人して改めて引いた。
ガンダム恐るべし。
怖い話投稿:ホラーテラー Qさん
作者怖話