短編2
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助けて 後編

よく見ると

紙には、びっしりと

文字が書かれていた

『俺はなにも悪くない。なにもしてない』

的な文章が延々と

繰り返されていた

その日は何も解らないまま

時間が過ぎ、いつの間にか

Aは石の下に収納されて

本当にAはこの世から居なくなってしまった

それから

3日くらい過ぎたある日

抜け殻のような僕の元に

Aの死の真相が飛び込んで来た

手紙の内容が気になってた僕が

すぐに食い付いてしまったのは

言うまでもない

真相を語ってくれたのは

同じ学年でAと同じ部活のYくんだった

以下はYくんの話

先輩が引退し、部長が変わったAの部活は

どんどん悪い方向へ変わって行ったと言う

部長と顧問はとてつもない

DQNで、なぜかAに対する態度だけみんなと違った

行動には出さないものの

言葉を使った嫌がらせやイジメが始まり

挙げ句の果てには、部活が

悪い方向へ傾いたのはAのせいだと言い出す始末

その時にはもうAに

味方は1人も居なかったらしい

それからAへのイジメが

エスカレートし、Aが死んだ公園で暴行を行い

Aはそいつによって殺された

と言うことだった

Yくんは泣きながら

この話をしていた

僕も悔しくなって泣いた

どうして気付けなかったんだ。

どうして助けられなかったんだ。

そう思うと悔やんでも悔やみきれない

手紙はAはもう死ぬと分かってて

あらかじめポッケに忍ばせていたものらしい

あまり怖い話じゃないけど

僕はこの一件で、人間の怖さを

知ったような気がした

今までで一番胸糞悪い話を

最後まで読んでくれてありがとうございました

タイトル、一致してなくて

申し訳ないですorz

怖い話投稿:ホラーテラー ミサキさん  

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