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短編2
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私の恐怖体験

数年前、初めてカメラ機能が携帯電話に搭載され、市場に出回った頃です。

当時、働いていたアルバイト先に私より少し若い女の子が事務で雇われました。その子は非常におとなしくて、お昼休みは狭い更衣室で1人きりで弁当を食べていました。

主任や先輩が、そんな狭いところに行かないで、みんなで一緒に食べようと言われても頑なに拒否していました。人に食事するとこを見られるのが嫌なのか、人と接するのを極端に嫌ってのことなのかわかりませんが、私達がその子に避けられてる感じがしていました。

しばらく紆余曲折しながらも、その子の素行や態度は改善され、みんなと食事したり、笑ったり話しかけたり出来るようになりました。

特に最近彼氏ができたことを、とても嬉しそうに話すところを微笑ましく思っていました。

同じアルバイト仲間として良かったなと思っていたときです。昼休みに、その子がカメラ付き携帯で私を数回撮ってくれました。

私の携帯は、カメラがなかったので写真がどの様に写ったか興味があり、見せて欲しいとお願いしたら快く好きに見てくださいと携帯を渡してくれました。

その子は食事の後に歯磨きに行ったので、その間に写真を見て携帯でもこんなに鮮明に撮れるんだと思いながら不慣れな操作をしているうちに、全て撮った写真が入っているフォルダを開けてしまいました。

思わず絶句というか私にとっては驚愕もので、その子の裸のバストのアップ画や、股を開いて話題の彼と思われる人物の指で、その子の性器をひらいて接写している写真が何枚も保存されていました。顔は写ってませんが、本人の裸体で間違いないと思います。

しかも、彼が最中に撮ったとしか考えられないアングルです。このことを、その子は知っているのだろうか?と思いました。

知っているなら携帯を私に渡すでしょうか?

でも自分の携帯なら知っているはずだとか様々な思いが脳裏を駆け巡ります。

何よりも見てはいけないものを見てしまった罪悪感の思いが強かったのと、知りたくなかった事実でこれが現実である恐怖に心底震えたのを覚えています。

こういったことがこれから増えて悪用されるんじゃないかと本当に筆舌に尽くしがたい恐怖でした。

私は見てしまったことを知られるのが怖くて、操作がわからないから見なかったと携帯を返しました。その子は既に妊娠していましたし、彼と一緒になることを心から喜んでいます。その後すぐに出産のため退職していきました。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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