私が高校生の時に実際に体験した、不可思議な体験談を書きます。
尚、この話を聞いて、不可思議な事が起こるかも知れません。
嫌な人は読まないで下さい。
では…。
毎日が楽しくて仕方がなかった高校2年の冬、遊んでばかりいた私は、勉強も全くと言っていい程していなかった。
ある日、放課後担任の教師に呼び出され、キツい言葉を一言。
進級できないよ?
今まで然程気にしていなかった私だったが、その緊迫感といったら、ただ事じゃなかった。
今から数人で勉強するからおまえも来い!
半ば強引に連れていかれながらも、自分の愚かさに気付き、勉強する事に。
教室に入ると、私を含めて3人の生徒が私を微妙な笑顔で迎えてくれた。
テスト前の二週間、毎日5時~8時までミッチリ勉強に励んだ。
一週間もたつと、皆と仲良くなり、学校が終わってからもご飯を食べに行くこともあった位だ。
そして、テスト前日の夜、その日は、皆尋常じゃない程気合いが入っていた。
担任も付き合ってくれた。
長く辛く、そして楽しかった二週間はあっという間に過ぎた。
勉強が終わり、今日で最後だとゆうことで、担任が1つ怖い話をしてくれた。
担任の話『私が教師になる前に、ある飲食店でアルバイトをしていたんだ。
その日は、地元で祭りがあるので、少し早く上がらしてもらったんだ。
で、バイトが終わったんで、友達に電話したんだ。
じゃあ友達の家にみんな集まっているから、早く来いよ、との事で自転車に乗って向かったんだ。
ある大きな公園に入った時だ、急に通り雨が降ってきてね…。でも助かったよ、いつも自転車に装着していた傘があったんだ。
どしゃ降りの雨の中、右手で傘を持って、必死に自転車を漕いでいたんだ。
そしたら前に黒いレインコートを来た人が、私の前を走ってるんだよ。
いつから居たのか、夜だし、視界も暗かったので気付かなかっただけか。
まあいいやと思い、横を抜かして行こうと思い、自転車を強く漕いだんだ。
でもね…距離が変わらないんだよ。
いくら早く漕いでも距離が全く変わらないんだよ。
走ってる人は、別に早く走ろうともしてないし。
するとね、いきなり走りながらこちらを向こうとしたんだよ。
その瞬間、何故か体に悪寒が走ってね、見てはいけないと思ったんだ。
すぐ横に出口があったからそこから、家にかえったんだよ。
帰り道ね、家の近くに踏切があるんだよ。
カンカンカンカン。
遮断機がしまるだろ。
電車が通り過ぎるだろ。
すると反対側に居たんだよ、さっきのレインコートの人が。
全身に鳥肌がたったね。
恐怖で動けずにいたんだ。
遮断機があがるだろ。
前から走ってくる。
横を通り過ぎる瞬間。
私は何とか顔を見てやろうと思ったんだ。
恐る恐る目だけを動かして、顔をみたんだ。
見るんじゃなかったよ…。
狐みたいな顔をした女だったんだ。
アゴが外れているのか、普通の人間の口の三倍くらい広げて、笑いだしたんだ。
自転車から転げ落ちたよ。
人間じゃない。
てかあれは絶対狐だ。』
という話を聞いた。
その帰り道、信じがたい事が起こった。
怖い話を聞いた私は、一刻も早く家に帰りたかった。
しかし、不可思議な事が起こる。
家に帰る途中に、小さなトンネルがあるんだ。100メートルくらいかな。
そこを抜けると踏切があり、その先に家があるのだが。
トンネルの中で変な歌が聞こえるんだ。
『ここは何処の細道じゃー天神様の細道じゃ。行きは楽しく、帰りは怖い』
だったかな?
曖昧ですんません。
子供が唄っているのが聞こえたんだ。
怖くなって、ダッシュでトンネルを抜けたんだ。
そしたら踏切が出てきて、それも、ダッシュで通り過ぎたんだ。
すると家に着くはずなのに、またさっきのトンネルがあるんだよ。
恐怖のあまり私は泣いた泣いた。
泣きながら、自転車でトンネルを抜けようと思った。でも、トンネルの中では歌がまだ響いているんだ。
叫びながらトンネルを抜けて、踏切を越えた。
が、トンネルがまた前にある。
どうしようもなくなった私は、母に電話して迎えに来てもらったんだ。
そしたらすんなり帰れたよ。
それからは何もなく過ごしています。
長文駄文すみません。
怖い話投稿:ホラーテラー えんだまんめさん
作者怖話