【重要なお知らせ】「怖話」サービス終了のご案内

中編4
  • 表示切替
  • 使い方

マグロ漁船の話

これは知り合いからの口伝えのお話です。

私は幼い頃漁師町に住んでいました。

30年前は遠洋漁業やカツオの一本釣りが盛んでしたが、今ではマグロが乱獲され数が減ったり、マグロ自体が絶滅危惧第2種に指定されたりで漁業は衰退して町の活気も失われてしまいました。

私がまだ子供の頃は勢いがあったので、マグロ長者になった漁師さんも沢山いました。

ここからが本題で、マグロ漁船には船医がいる訳でもない為、操業中の事故で大怪我をしたり、病気を患ったりしてもすぐには病院へは行けないので故郷の土を踏みしめる事無く還らぬ人となる乗組員も多かったと聞きました。

本題はマグロ漁船の乗組員が夜になると行方知れずになり、辺りをくまなくを捜索しても見つからないという奇妙な出来事が再々あったって話です。

気性の荒い乗組員同士の喧嘩で海へ放り出されたりもあったんでしょうが、よくよく話を聞いてみると船縁から立ち小便をすると言って出て行ったまま行方知れずになっていたそうです。

昔の仕事仲間から聞いた話によると、

『俺がこんな話をしたち誰っちゃあ信じてくれんろうけんどにゃあ、常識で計り知れんモンが海にはおるがやき、おんしゃらぁイカに人が喰われたって言うたち信じてくれんろうが?』

私もにわかには信じ難い話だなぁと思いましたが、これには後日談あります。

ある日私が地元の波止へ夜釣りに行った時の事…

地元漁師さんが声をかけてきたので、

『何か釣れたかえ?』

『何ちゃあ釣れんにゃあ』

『大潮の満潮やけんど潮が動き始めんといかんき、引き始めるまで待たにゃ釣れんがやないかえ。』

まぁ、釣りの話と世間話をしながらその漁師さんとしばらく話し込みました。

くだらない世間話は中略して、その漁師さんの話をすると、元々はマグロ漁船の乗組員だったと言う事、そして操業中にある遊びを試みた事。

その漁師さん達はマグロ漁船での操業中に泳がせ釣りをしたそうです。

沿岸でそれをやる時は手のひらサイズのアジを泳がせて釣る訳だけどその漁師さん達は大きなマグロでそれをやったらしいです。

『太いブイをマグロに繋いじょってな、泳がせて遊びよったらな、何かがマグロを引っ張り込んで行ったがよ。オラ達が引っ張り込んで行かれゆうマグロの方をように見よったらな、まっこと化け物みたいな太いイカがマグロに抱きついて引っ張り込んで行きよったがよ。』

『太いブイをマグロに繋いじょってな、泳がせて遊びよったらな、何かがマグロを引っ張り込んで行ったがよ。オラ達が引っ張り込んで行かれゆうマグロの方をように見よったらな、まっこと化け物みたいな太いイカがマグロに抱きついて引っ張り込んで行きよったがよ。』

その時の化け物イカは捕獲出来ずに仕掛けごと海の中に引きずり込まれて行ったそうです。

漁師さんが言うにはその化け物イカは捕まえられなかったけど、何枚か写真に撮ったと言っていました。

その時の衝撃的な写真が静岡県焼津市の某所に保管されているそうです。

人間よりも大きなマグロを餌食にしてしまうくらいのイカがいるのだから、船縁に立っている人間が襲われて餌食になる事もあり得るんだろうなぁと思いました。

またこんな話も教えてくれました…

マグロ漁船から小さな島が見えたので、ちょっと上陸してみようと船を寄せてみると、それは島ではなくて畳10帖程もある巨大な亀の背中だった。

真実は目の当たりにした者の記憶にのみ刻まれて、そして地球上の約70%を占める海洋にはまだまだ未知の領域が存在しているのだろうと私は思います。

土佐弁の方言の入った文章なので読み辛い、意味が解らなかったっていう方がいたらごめんなさい。

それから誤字脱字、表現不足な点が多々あると思いますが許して下さい。

最後に私からのお願いです。

この話に対する批判や心無き酷評はしないで下さい。

その為に先に至らない所を謝る文を書きました。

最近は心無い書き込みを平気でする人達が多過ぎて、がっかりさせられてばかりですから…

別に心無き者に読まれる為に書いてる訳じゃないんだから…

読んだ後に投稿者さんの気分を害する事しか書かけないんだったら何も意見しないでスルーしたらいいんじゃない?

それから自分を満足させてくれる話を探せばいいだろ。

これを読んで苛っと来た人は自分が心ない人間の一人だって事だよ。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

Concrete
コメント怖い
0
1
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ