さかいさん…
これは戦後から現在まで広がっている
話です
さかいさんの名前とは、
私の地元O県のさかい町から
取られた名前です
この話は戦後すぐのさかい町で
悲惨な死を遂げた1人の女から始まり
ました
戦後すぐのさかい町は食料が無く
大人子供は体が弱り町に住んでいた人は次々と死んでいき…
このさかい町で
生きのびるにはアメリカ兵に体を売る
いわゆる娼婦になるしかありません
彼女は
毎日毎日生きる為にアメリカ兵に体を売る日々
何度妊娠をしても降ろし
身も心もボロボロになり…
とうとう気が狂い
彼女はブツブツと
何かを口ずさみながら
真夜中に包丁で自分の手を切り血を垂らしながら徘徊するという行動をとるようになり
住民達から気味悪がられていました…
そして彼女がその奇怪な行動を始めて
何日立った日
彼女は自分の首に包丁を突き刺し死んでしまいました…
彼女が死んだ日から
さかい町でこんな噂が流れるようになりました
夜中に彼女の事を考えると
血を口から落としながら苦しげに
もがく彼女が現れるというのです…
住民に見せしめるかのように
それからこの話は
さかい町では有名な話になり
彼女の名前は
さかいさんと付けられるようになり…
噂が広まり今現在に至るというわけです
だけど
さかいさんが現れる理由が
全くわからないのです…
現れてもただ苦しむ姿を見せるだけ
殺すわけでもない…
彼女が現れる理由は謎なのです
長くなりましたが
私の地元の昔からの怖い話でした…
最後に私が生まれた時から
こんな歌があります
【さかいの嬢ちゃん
命の重さ分からずに 生まれる命流させて死して償い受けなはれ
閻魔が許すその日まで…】
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話