こんばんわ。
これは俺が中学の時体験した話です。
まだ自分が純粋だった中学一年の二学期の頃のお盆明け、俺は友人と遊んですっかり帰りが遅くなってしまいました。
時間にして大体10時位ですかね。友人宅で遊んでいたんですが、友人の家から自分の家に帰る近道は踏み切りを通らなきゃ行けないんですが、この踏み切り俺が通っていた中学では出ると有名でして、俺はビビりなもんですから、暗くなってからは絶対に踏み切りを通らないようにしていました。
その踏み切り、明るい時でさえ不気味でした。
でもこの日は帰りが遅いため泣く泣く通る事に決めました。
この時は幽霊なんかよりも、自分の母の方が怖かったんで。
それで急いで自転車をこいでたんですよ。
踏み切りが見えてくると踏み切りの前に誰か倒れてる。
俺は人命を優先させ、助ける事にしました。
急いでその人の所に自転車をこいでいると、変な事に気がついたんですよ。
近付くにつれその人は倒れてるのではなく、四つん這いになっているように見えてきたんです。
そして10M手前位でそれは確信に変わりました。
俺はスピードをあげてその人を横切る瞬間、その人をチラッと見てしまったんですよ。
その人、白目向いて血だらけ、髪は長く、赤と白の服、赤は多分血だと思います。斑についてましたから。
驚きました。全身鳥肌ぶわーってなって、体が勝手にたちこぎになってスピードをあげていました。
俺の頭の中は、捕まったらヤバイ、捕まったらヤバイ、それが頭の中でグルグル回ってました。
その噂には続きがあって、その踏み切りの女の霊に捕まると取り憑かれて3ヶ月以内に、呪い殺されると。でも明るい所に行けば女は消える。と言うものでした。
実際それが原因かわかりませんが、その踏み切りを通ったヤンキーが事故で亡くなっていました。
しかもその踏み切りを死んだヤンキーと一緒に通ったヤンキーの友人はその女に追いかけられたとか言ってたそうです。
そして女を横切り、10M程進み曲がり角に差し掛かった瞬間
「キィイイ゙イィイイアアアアアアー!!」
と女の甲高い悲鳴に近い叫び声が。
それに驚き振り返ると女は四つん這いのまま物凄い形相で何か叫びながら追いかけて来てるんですよ!
俺は必死に自転車をこいでひたすら逃げました。
逃げてる間も女は叫びながら追いかけて来ています。
そして別の友人の家の近くのパチンコ屋の看板が見えてきて、俺は助かったと思い更にスピードをあげてパチンコ屋の駐車場にはいりました。
そして女の声が聞こえなくなり、振り向いて見ると女は立ち上がりジッとこちらを向いてたっていました。
女との距離は大体100M位ですかね、俺は明るい所にきた事でもう追いかけられないと思い立ち止まってその女を見てました。
なんで?って消えるまで見てないと安心出来ないじゃないですか?
すると女は消える所かまた叫びながら四つん這いで追いかけて来たんですよ。
この時俺は世の中そう上手くはいかないと思いました。
俺は必死に逃げて近くの友人宅に避難させて貰いました。
友人宅について友人にさっきの出来事を話しても信じて貰えませんでした。
1時間位して友人の父親が帰って来て、俺達の所に来て言ったんですよ。「なんかさっき車で信号まちしてたら凄い勢いで男の子(俺)が必死に後ろ気にしながら走ってて、なんだ?って思てたら後ろから変な女が叫びながら追いかけてたぞ」と言う報告をうけて俺達は踏み切りの事、俺も追いかけられた事を話しました。
「そうお前だったのか…(笑)まあ噂は噂だ!!そんな時もあるだろ」と友人の父親は笑いながら部屋をでていきました。
その後俺は友人宅に泊めて貰い翌日の昼過ぎに自宅に帰りこっぴどくしかられました。
その後、俺は絶対にその踏み切りを通らないようにしてます。
後日談がありますがまたの機会に話したいと思います。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話