僕には霊感というものが全然ない。
なので、いままで幽霊を見たことがない。
いや、実際見えちゃったら怖いから、霊感は今のままでいいのだが…
そんな僕が中学生の時に体験した話を投稿させていただきます。
季節は確か秋くらい、夜は肌寒く感じる頃合いだったと思う。
その日の勉強を終えて、ゲームもそろそろ切り上げて寝ようとしていました。
もちろん、寝る前は歯磨き&トイレ。
その不思議な体験はトイレで起きました。
うちのトイレは洋式で、男性が小用をするとトイレに向かい合う形になります。
そのトイレの上の壁には小さな窓があります。
窓のガラスはいわゆるスリガラスで、向こう側はぼやけて見えます。
僕がぼんやりと小用をたしていると、突然、目の前の小窓の左下のところを“コンコン”とノックされました。
スリガラス越しでしたが、ノックしたのは白い手のような物でした。
突然の事で僕は驚きましたが、いつもこの時間(夜の11時過ぎ頃)は母親が外で草木に水やりをしているので、きっと母親のイタズラかな?位にしか思いませんでした。
トイレを終えた後、リビングで水を飲み終え、ちょうど二階の部屋に戻ろうとしたときに、母親が水やりから戻ってきました。
そこで僕は、『お母さん、さっきオレがトイレにいるとき、外から窓をノックした?』と聞くと、『ううん、そんなことしないわよ。』との答え。
確かに、僕がトイレにいるとき母親がトイレの窓をノックした事など一度もありませんでした。しかも外からでは“誰”がトイレにいるかなんて分かりません。
うちはその頃おじいちゃん・おばあちゃんも一緒に住んでいたので、万が一トイレに入っているかもしれない義父・義母に失礼をするようなことを母親がするとは思えません。
その出来事はその一回だけで、結局アレがなんだったのかは分からず終いでした。
以上僕が中学生の秋に体験した不思議な話です。
怖い話投稿:ホラーテラー うみんちゅさん
作者怖話