妹が死んだ。事故だった。
お通夜と葬式が済んで、妹の遺品を整理していた時
妹の日記が、出てきた。
内容はこうだった。
12月9日
今日、初めて日記を書く
此所は凄く田舎だ。恐ろしいほど何も無い、つまらない…。
等、住んでいる場所に対する文句や愚痴でした…途中までは。
5月4日
今日の昼間あの人を見かけた。……なんで?なんでいるの?人違いも考えた。でも、違った。どっからどう見ても、あの人だ。何故?…どうしよう。
中略
7月10日
どんどん、あの人が距離を詰めて来る。香緒里(仮名)が失敗したんだ。あの女、死ねばいいのに。
中略
8月2日
香緒里が死んだ。自業自得、ざまあみろ!…でも、私も…私も、もう駄目かも知れないあの人がそこまで来ている。家の中に居るのに誰も気が付かない。お姉ちゃん、お母さん、お父さん誰も気が付かない。あんなにも近づいているのに。どうして!?…このままじゃ殺られるその前に、町田さん(仮名)に逢いに行かなければ。助けて呉れるだろうか?それとも、拒まれるだろうか。耀子(仮名)みたいに…。
…この日記の日付の2日後、妹は死んだ。隣町に行った帰りに車が突っ込んで来て、ほぼ即死だったそうだ。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話