これは歌舞伎町の話しではなくて昔都内からそう遠くない(はず)場所へ行った時の話。
俺の友達に「悪そうな奴は大体友達」みたいな馬鹿がいる。ある日そいつ(仮にレイジで)がよくわからない仕事?で某県の山に行ってくるって言うから友達(仮にユウマで)をもう1人連れてついて行った。
仕事の内容は教えてくれなかったんだが都内から5時間位の山奥?森?に連れて行かれた。俺は途中で寝たがら正確な時間と場所は今となってはわからない…
夜中に出発して朝方到着。見渡す限り木と木と川しかなかった…レイジは仕事だからと俺とユウマは山の中に置き去りにされたw
レイジが言うには近くに綺麗な川があり、川で遊んでたらマイナスイオンで癒されるよと…
俺とユウマは仕方なく付近を探索した。すると山の中に石の階段と廃れたお寺らしき建物を発見した。
山の中で雰囲気満点だか明るいため怖くない。近くに街灯などないし電気なんてものはないだろうから夜中は壊そうだなって話ながらお寺らしき建物を物色。
建物の中は何もなく何十年も使ってないのだろうか廃墟と言うより遺跡って感じだった。
いきなりユウマが叫んだ…
ユ「この家(本堂?みたいな建物を家って言ってたw)俺絶対素手で壊せるぜ!」
残念な事にユウマは馬鹿だ…そしてDQNだ…レイジもだが東京に来て知り合ったんだが数少ないエリートDQNで綺麗に前歯が二本ともない…
ユウマはそう叫ぶと柱に体当たりをした…
轟音とともに崩れる建物…と思ったら体当たりした柱だけが折れユウマに直撃しただけだった…
長年風雨に晒されただけあり建物はすぐにも崩れそう…ユウマは笑いながら残った柱に蹴りを入れてる…
最初は何かに取り憑かれたかと思ったが素らしいw
俺は建物が崩れた時に巻き込まれるのが嫌だったので少し辺りを歩く事にした…
本堂から30メートル位離れた草原の中に直径3メートル位の土が盛られて雑草が生えてない場所があるのに気付く。
誰かが手入れした訳ではないだろうがまるでミステリーサークルのように更地があるではないか…
俺は何か不思議だったので草野生えてない地面に立つ。すると本堂破壊を諦めたのかユウマが来てこう言った。
ユ「なんか埋まってるんじゃねーの?小判とか!」
地面は最近作られた様ではない…昔何かをしたのは確かだが…
本堂からシャベルの代わりになりそうな板をもってきて2人で堀始める…
ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…
少し掘るとユウマが何かに当たったって騒ぎ始めた…
慎重に掘り進めると…
なんと銅像の手みたいなのが出てきた…他にも何体か埋まってるみたいだ…
出てきた手にそって掘り進める。銅像だと思ってたのは実際は手の形や体の様子から仏像らしい。
手…腕…肩…そして…
仏像の頭を掘っていたユウマがいきなり叫ぶ
ユ「うぇ~すげ~顔!何よこれ?」
慌ててユウマの掘ってた仏像を見ると…
物凄い憎しみに満ちた顔をした仏像があった。
仏像って普通穏やかな顔してるものなんだが、ここに埋まってる仏像(顔を確認できたのは3体)は怒りや憎しみの表情をしている…
ヤバいのを掘り返したな~って思ったし仏像を完璧に掘る勇気(まだ半分は埋まったままだった)がなかったので慌てて埋め直した。
埋めてる最中からか仏像が何かお経?(聞いたことのない言葉だった)や
「オーン…オーン…」
って言い出したのですぐにその場を逃げ出した…。
レイジに連絡してレイジの来るはずの方向へ2人で歩きながら待った。その間なぜか山は無音だった…
東京に帰って来てしばらくはビビりまくってたが特に何かあったりはしてない…
ただ俺が携帯をなくしたり買い替えたりした為か今は2人とは連絡が取れない。
レイジの仕事とは何だったのか…そして朽ち果てたお寺と埋められた仏像…
埋められて悔しがったのかな?それとも眠りの邪魔をした?…物凄い顔してたしすごい怖い声だった…
思い出しただけでトイレ行けなくなる位の体験なんだけどうまく伝わる事を祈る…でわでわ
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名だよだよさん
作者怖話