僕は中学2年生。近所にテル君という6歳の男の子がいた。
「お兄ちゃん!海行いこ!」
「えぇ!?また!?しょうがないな~、行くか!」
「やったー!」
いつもこの調子だ。
そんなある日、僕はいつものように家路に急いでいた。
『きっとアイツが待ってる!』
急に背中を叩かれた。
「お兄ちゃん、冷たい・・・」
テル君はずぶ濡れで首に茶色い海藻を巻きつけて立っていた。その顔はとても青い。
「お前バカだなぁ何濡らしてんだよ~」
「お兄ちゃん、寒い・・・」
「わかったわかった早く家に帰るぞ!」
「お兄ちゃん、苦しい・・・」
「えっ!?」
そこにテル君はいなかった。
『気のせいか・・・あっ!』
テル君が立っていた所がびしょびしょに濡れていた。
そのあとすぐ、テル君がいつも行っていた海で浮かんでいるのを近くに住む漁師に発見された。
首に茶色い海藻を巻きつけて・・・
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話