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短編2
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自殺病院4

ここのカウンセリングを受けた後、地獄に逝く…それを聞いた後嫌になってここを出た。

病院の外は商店街らしきものがあった。…ひたすら豚カツや唐揚げ、野菜を貪っているガリガリに痩せた人間達が無数にいた。

前『餓鬼』という絵を見たことあるが、それに似ている。

今後はデパートが見えた。中に入ると宝石を身につけ、ニコニコ笑っている女性達がいた。

「あれも…これも!!」

店員もにこにこ笑っている。客は札束をバラ撒きこれでもかと言うくらい宝石をつける。ネックレスを何重にも重ね、前のめりの姿勢になりながら赤くなった腕にブレスレット。全ての指に指輪をつけ嵌められなくなったらその場で投げる。

その近辺は宝石で光輝いているが、不気味だった。

ここは地獄の入口なのだろう。

『…カラカラカラ…』

機材を押しながら後ろから看護婦がやってきた。

「帰りましょう」

きっと、それぞれ生前満たされなかったものをここでは与えてるんだろう。その後堕とす…

もうここも地獄の一つなんだろう。

「…何で?俺なんか悪いこと自殺しかしてないのに。それも仕方ないから…塾で1番になっただけで、虐められて死ね死ねって」

「…」

「…甘いですよ」

看護婦さんが、ボソリと呟いた。

人は些細な事で苦しんで自殺する。欲に負けて窃盗を繰り返したり、恨みの余り殺したり、餓えたり…ため息をついた。

生まれ代わりを繰り返しても、その途中大半の人が地獄に堕ちてしまう。動物が人に生まれ変わっても、堕ちる数はとにかく多い。

看護婦はそう語る。

「このまま行くと、大半の霊魂が地獄にいってしまいます。地球が滅ぶ頃は、こっちが普通の暮らしになってしまうかもしれませんね。生前の生活なんて忘れて夢と片付けられるかも…今はまだいいけど」

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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