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若干、アダルティーな話でスマン…

中編4
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若干、アダルティーな話でスマン…

ちょっとスケベェな話しで申し訳ないが、ヘルスにハマってるんだ。

俺のよく行く店は座敷(?)っぽいフラットタイプのスペースを仕切りで囲ってあるタイプ…

仕切りが低めなので、周りのプレイが丸見えだったりする。

それはそれで、スケベ心をくすぐられるものがあるが、俺も抜かれてるトコロを見られてると思うとちょっと萎える…。

その日も、ボックスに通されて待っている間の5分くらいの間に、店員に注意されない程度にキョロキョロ覗き見してたんだ……

当たり前のように薄暗い店内に、すでにおっぱじめているトコロもあれば、間抜け面で鼻の下をのばして女の子待ちのオヤジ (傍から見れば充分、俺も間抜けなアンチャンなんだろうけど…)が見える。

ところが俺の通されたボックスから一番遠い、4番のボックスに女の子が一人で座ってるんだ。

「あれっ、お店の女の子かな…?」

なんて思ったものの、男が女の子待ちで待ってることは別に珍しくないけど、女の子が一人で座って待っていることは相当珍しい…

確かにお店の女の子たちと同じコスチュームを着ているので、従業員だと思うんだけど、なんかヘンなのは、俯きがちでもの凄い陰気な雰囲気を発散しているんだ。心なしか、そこだけ照明が特に暗くなってると感じるほどだ。

その店には珍しい長い黒髪の清純そうなコ(はっきり言えば美少女の部類に入る)だったので、すげえ気になった… というか一発で気にいった。

「お待たせぇ~♪」

丁度、俺のお気にがやってきたので、プレーに突入した訳だが、さっきのコのことが頭から離れなかった。

きっと、体調不良かなんかであのシートで休んでたんだろうなぁ…

お気にのコには悪いけど、次はあのコを指名しよっと…

なんて考えてホームページで名前を調べようと思ったんだけど、それらしいコがいない。

まぁ、写真と実物にギャップがあるなんてのは、もの凄くよくある事なので、なんとなく面影が似ているコを指名。

「う~ん、違うよなぁ…?」

そんなコトが3~4回繰り返された…

あのまま、体調かなんか崩して退店しちゃったのかなぁ?

恋心(?)は募るものの半ば諦めかけていた。

その日は久しぶりにお気にコを指名。通されたボックスは5番、当然4番の隣だ。

通されてすぐに気付いたんだ。4番に女のコが座っていることに…

あの日とまったく同じように俯きがちに座っている黒髪の美少女…

間違いなくあのコだと確信した。

そして……

何かがおかしいことにも気がついてしまったんだ。

だって明らかに幽霊パターンじゃんか? それって…

「お待たせぇ~♪。

最近他のコに浮気してたでしょう~ (怒)」

なんて明るい声でお気にがやってきて、甘えた声でしなだれかかってくるけど

勃たないって!

4番ボックスのほうから負のオーラっていうか、もの凄く気分の悪い念が発せられてくる。

仕切り板の隙間で長い髪が蠢いているのを横目がとらえていた…

だんだんと顔が見えだした…

というか、どんな格好したら、そんなところに顔がっていう態勢。

なんていうか、うつ伏せに寝っ転がって、顔だけ持ち上げて、隠れて覗き見したらそんな態勢になるかなぁって所に顔が見えてる…

顔半分がこちらを覗いている…

目を大きく見開き、それぞれのパーツは確かに美少女には違いないんだろうけど、なんか顔のバランスがおかしいんだ。鼻が不自然に高すぎるし、口が小さい?

そしてその口角が上がっているので、まるでうすら笑いを浮かべているように見える…

しかし目には何の感情も浮かんでないような能面のような無表情…

そして顔全部がこちらから見える位置に…

ちょうど寝っ転がっている俺と同じ目線の高さ、

なっ?それっておかしいだろっ!!

「ヒッ!? 」

お気にも気がついたらしく、短い悲鳴を発したんだが、それまで聞いたことがないような気丈な口調で

(コイツ、今までの甘えたアニメ声は演技だったんだな…)

「見ちゃダメ!!」

その後、なにやら小声でブツブツ何かを唱える俺のお気に…

するとその顔は、一瞬もの凄く不快そうに顔をしかめたあとスーッと音もなく消えていった…

もちろん、その後行為に及ぶ気にはなれず、残りの時間お気にのコと話し込んだんだけど…

まず、お気にコは代々家系の女は霊感体質だとのことで、母親はなんか霊媒士みたいな仕事を生業にしているらしい。沖縄出身でナントカっていってたけど忘れてしまった。(イボだかイドだかって…そんな言葉ある?)

そんな関係で、彼女もその手のものは見える体質らしく、例の美少女が4番ボックスに居ついていることは前から知っていたそうだ。

ただ、店の客で気がついたのは俺が初めてなんだって。

俺、今まで幽霊なんか見たことなく、霊感なんて全くないと思ってたのに…

さてお気にが言うには、この美少女、彼女が勤め始めるのと丁度入れ違い位にこのお店にいたコで直接の面識はなく、彼女もあくまでウワサなんだけどという前提での話。

当時そこそこの人気嬢だったそうなんだけど、やっかみから苛めにあってたらしいんだ。

言われて俺も見に行ったけど、トイレに

【〇〇は整形美人! 死ね!!】って書かれた落書きがうっすら残っていた…。

なんで男子便所なのかはわからんけど。

そんなこんなで、精神のバランスを崩して自宅で手首を切って自殺しちゃったらしいんだけど…

「私たち比較的相性の良いボックスがあって、ボーイさんにボックスの指定をしておけば、空いている限りはそこを使わせてもらえるんだけど、そのコがよく使っていたボックスが4番だったらしいよ…」

そんなこと言われたら、怖くて2度と店にいけないじゃん………。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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