私は小さい頃から、よく人には見えない『何か』を見ていました
それは今でも変わらない・・・むしろ、強くなる一方です
私は高校を卒業し、社会人になり、一人暮らしを始めた。
今は25才
18から一人暮らしを始め、現在までに移り住んだアパート5件
今のアパートでは全く無くなった心霊現象
でも以前の4件は酷かった。
私は『幽霊』に引き寄せられるのか、『幽霊』が私に寄ってくるのかは不明・・・
そして今から話すのは4件目のアパートの事。
結婚するまえに住んでいた、北海道・T市の木造2階、4部屋。筑10年の1LDのアパートでの出来事。
私が住初めてから他の3部屋の住人がやたらと引っ越し、入居し・・・
の繰り返し
1年と少し住んでいたケド、他の部屋ではもう10人程変わっていた
確かにそこは『変な現象』が数々あった。
私が仕事から帰ってくると、さっきまで誰か が居た気配があったり
お風呂に入っていると、脱衣所から廊下まで、ペタペタと歩く音がしたり・・・
酷い時には金縛りが起こり、ベッド脇で数人の人影がこっちを睨んでいたり・・・
と。
まぁ、大変。
そして、私もいよいよ結婚という時期が来て、このアパートともさよならする日が近付いた。
退居1週間前。
(私の部屋の隣以外、2階二部屋、は入居者募集の貼り紙がありました。)
朝方3時56分(今でもしっかり覚えているこの時間)寝室の窓を
ガタガタ・ガタガタ
と、叩くよりも揺する(?)に近い音が聞こえ、目を覚ましました。
「こんな時間に彼氏(今の旦那)が来るハズないよね?」
と思い、煩いケド気にしないようにまた目を閉じる。
でも
ガタガタ・ガタガタ・ガタガタ
何度も窓を揺すられ、仕舞いには網戸が外れる音がしました。
カーテンを開けるのも少し、抵抗があったので壁を蹴る事に・・・
すると
バタバタバタバタ・・・
と上の方から走って逃げる音が
2階には誰も居ないはず
気になって寝室から出て、廊下へ
季節は春先、この時間はまだ暗いので廊下の電気を着けて上を見ると
無数の足跡が廊下の天井に。
玄関外でザワザワと音がするので、少し怖いが玄関を開けると
薄黒い影が上の階から私の直ぐ近くまで、びっしりと埋め尽くしてました
その無数の影達は私の方へ流れ混んできて、息が出来ないほど・・・
苦しい
首、足、お腹・・・
痛い
切り刻まれるような痛さが私の全身を襲いました。
どのくらいの時間、その影達に囲まれていたのだろうか。
気付けば朝の8時15分。
その後、何事もなかったように着替えて顔を洗った私
顔を洗ってふと鏡を見ると
小さな男の子が
また金縛りにあった。
その男の子、悲しそうな表情で近付いてくる。
何故か分からないが、怖いというよりは、悲しい
という気持ちでいっぱいだった
男の子が私の耳元まできて
「僕達を助けて・・・」
と今にも消えそうな声で言った
金縛り最中、声は出ないはずなのに、私は
「分かったよ」
と言って、その男の子の手を握った。
金縛りがとけてから数時間後。
知り合いの霊能者に連絡をして、来てもらう事になった。
霊視してもらって、ビックリ。
このアパートは沢山の『自殺者』の亡霊がさ迷ってたみたい。
中には、母親の自殺と一緒に殺された男の子も・・・
多分、その男の子が私に助けを求めてきたんだと思う。
直ぐに、アパートの管理会社に連絡し、お祓いと供養をするようにたのんだ。
私がそのアパートを出た後も、またポツポツと心霊現象が起こっているらしい。
心霊現象は、必ずしも怖いものではないと思う。
助けてもらいたくて、気付いてもらいたくて、必死に人間に知らせているサインでもあるのだと、今回の事で分かった。
怖い話投稿:ホラーテラー 狐白さん
作者怖話