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短編2
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曾祖母と親友

久々の投稿です。

母親から聞いた話

母親のおばあちゃん。つまり僕の曾祖母の話です。

母親の実家は結構な田舎で母が子供の頃は隣町まで山を越えて行かなければなりませんでした。

曾祖母が山を越え隣町へ用事を済ませに行き帰りの事でした。Aちゃん(曾祖母)と声をかけられた。

見ると昔の同級生のBちゃんでした。

Bちゃんとは会えば3時間は話し込むほど仲だったそうです。

何年かぶりに再開し夕暮れ時だったので軽く会話をした後、家に帰った。

家に帰り曾祖母は母親に山で久々にBちゃんに会った。懐かしいかったなどとたわいもない会話をしていたところで祖母が仕事から帰ってきた。

祖母「隣町のBさん亡くならはったらしいなぁ」

曾祖母「さっき山で会ったし間違いちゃうか?

祖母「そんなわけない。放送で流れてるんやから。」

昔の母の実家の地区では街中にスピーカーみたいなのがあり、時刻を知らせたりするついでにその日の事を知らせる放送があったらしい。

すぐに外に出て確かめてもやはりBちゃんで間違いないらしい。

ただおかしいのはその亡くなった時間が丁度山で会った時間と一致している。

それも自宅で。

Bさんの家から山までは一時間ほどかかるのでありえないとの事。

曾祖母は腰を抜かしてしまった。

祖母が亡くなって最後の挨拶にきてくれたんちゃうか。仲良かったからなぁと言っていた。

曾祖母はそれを聞き泣いていたようだ。それから曾祖母が亡くなるまで毎年欠かさず墓参りに行っていた。

僕がまだ小さい頃にも曾祖母につれられて墓参りに行ったのを覚えている。

親友は大事にしなアカンよってよく言われたものだった。

なんとなく僕自信この話を聞き心が和んだ。

ありがとうございました。

怖い話投稿:ホラーテラー To 011さん  

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