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短編2
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毒ガス島

瀬戸内海に浮かぶ島で戦時中、地図に載らなかった島がある。

詳しい話はよくわからないが、殺人毒ガス兵器を非公開で製造していた島らしい。

今は国民休暇村になってるらしいんだけど、そこに野外活動!?に行った知り合いの体験談です。

最終日の夜に寝てたらしいんですが、疲れのせいかみんな爆睡だったらしい。

そんな中、同部屋の友人のイビキで目を覚ましてしまった知り合い(以下Aとする)はふと窓の外に気配を感じ、ベッドから身を乗り出して外を見ようとした。

その途端、けたたましいサイレンが島中に鳴り響いた!!!

ビックリしたAはベッドから飛び降り友人を起こそうとしたが、友人は死んだように眠っている。

恐ろしくなり隣の部屋の様子をうかがいに行こうとドアノブに手をかけた瞬間、防護マスク姿の人間が一列になって歩いて行く姿がドアのガラス張りの小窓越しに見えた。

恐怖のあまりAは一番近いベッドで寝ていたの友人の布団の中に迷惑おかまいなしに飛び込んだ。

そこで寝ていた友人は迷惑そうに『うぅ~ん!!』と寝返りをうってこちらに振り向いた。

その顔には防護マスクが装着されており、ゴーグル越しに見えた目は友人のものではなく白く濁った別人のものだった。

Aはそこで気を失ったらしい。

朝起きると別段変った様子はなかった。

そんなことより、人の布団にもぐりこんで寝ているAはみんなの笑い者にされたらしい…

怖い話投稿:ホラーテラー NBTさん  

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