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中編3
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キャンプ場

以前鼠雀を書いた者です。

鼠雀の件以降、日増しに霊感が強くなっている。

Tとはあれから少し疎遠になっている。

さてここからが本題。

高2の夏休みに仲良いやつら、男のAとBに女のC、Dとキャンプ場にいったんだ。

そこは海の近くで、崖の上にあるような感じのキャンプ場。海に浮かぶ岩の色が赤いんだ。そこの地名の由来にもなっているそうだ。

俺はそこに着いてから、何かがおかしかった。

なんて言えばいいかわからないが、感覚がぼやけてる感じ??

何となく嫌な感じがしながらも、みんなとはしゃいでいるうちに気にならなくなっていった。

夕飯はみんなでバーベキューをやった。わいわいやってるうちに日も落ちてきた。

そのあとはBが買ってきてくれた花火をみんなで楽しみ、盛り上がったんだ。

花火も終わりに近づいた時、Aが肝試しやろうとかいいだしてさ。

俺はあの件以来見えたりするようになって、あんまり乗り気じゃなかったんだけど、女の子もいたから結局何も言わずテンションあげてたよね。

調度キャンプ場の奥にちっちゃい橋が掛かった島があるんだ。橋を渡ったとこには鳥居がたっててさ。その奥に行こうってなったわけ。

準備がいいAは懐中電灯を3個ももってきてたよ。

男二人が前に立って先を進む間に女の子二人挟んで一番後ろに俺……

もぉすでにビビってたよね。

鳥居をくぐると島の中は森?林?そんな感じになってて、その奥に向かいゆっくりみんなで進んでいった。

暗い森の中は足元が悪く、女の子達はコワーイとかって騒いでたな(笑)

暫く進むと行き止まりになっていて、崖になってた。

その崖の近くに大きな岩みたいな石碑と古い鐘?があり、横には看板?みたいなのがあって引き上げの鐘みたいなのが書いてあった。

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引き上げってなんだろう?てな感じでいるとBが説明してくれた。

[引き上げの鐘ってのは、戦争中に海の上の艦隊に引き上げ、つまり退却ってことな。を知らせるために鳴らしてた鐘のことだよ]

へぇーってな感じで感心していた時…

キーーーン!!

もの凄い耳鳴りが俺を襲う。

ヤバい…

無意識に声がでる。

その時先ほどまで真っ暗だった海に無数の光が。

これはまずいと思いみんなに急いで戻ろうと伝え。急いで鳥居に向かう。

が……おかしい。

どんなに走っても鳥居が見えて来ない。

みんな軽くパニックになってるとき、俺達を追う様に無数の足音が聞こえてきた。

ヤバいヤバい……

俺は何とか気持ちを落ちつかせ、みんなこっちだと声を上げた。

調度いい感じに茂みがあったので、みんなでその中に身を隠した。

その間もザッザッって感じの足音が聞こえる。

茂みの隙間から奥をみると、軍服?をきている兵隊が物凄い数で歩いていた。

頼む…こっちこないでくれ…心の中で何度も祈る。

1時間くらいたっただろうか。周りが静かになり、茂みの隙間から周りを見渡しても兵隊達の姿はなかった。

ここにいるわけにもいかず、急いでもどろうとみんなに話し、鳥居に向かう。

女の子達はもう泣きじゃくってたね。

5分くらいで鳥居のとこに着き、急いでテントに戻った。

俺はもってきてた塩と、買い込んできてた酒(チューハイとか)をテントの周りにまいた。

それから朝まで何事もなく過ごせた。

朝起きて、テントの外にでた時、腰を抜かしそうになった。

テントの周りに無数の足音がついており、更に、木かなんかで書いたであろう、地面に。

[お前達だけ逃げやがったな。]

と書かれていた。

もし何もせずテントの中で寝てたら、向こうに連れて行かれていたのだろうか…

怖い話投稿:ホラーテラー ボブさん  

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