中学1年の時です。
夢を見ました。
家のガラス棚の中に12~3cmの木のお札の様な物が立っています。
そこからスゥーっと緑のベレー帽をかぶった見知らぬおじいさんが出て来て私に言いました。
「寒い…寒い…。いはいを白から黒に変えてくれ。寒い…」
そのしきりに寒いとゆう見知らぬおじいさんに夢の中の私は
「おじいちゃん、分かったからね!変えたらまた出て来てな!」
と、戸惑う事なく『おじいちゃん』と呼び、そのお願いを果たす事を約束していました。
起きてすぐ母の元に行き夢の話を。
当時のおバカな私は『いはい』の意味を知らずその時初めて『いはい』=『位牌』とゆう事と、位牌は四十九日に白木から黒に変える事を知りました。
私には「夢やから気にしなさんな」
と言ってた母も、やっぱり引っ掛かるものがあったようで、すでに他界している自分の両親のお墓を守ってくれている田舎の姉に電話をしたようですが
「うちはそうゆうのしっかりしてるから大丈夫」
との事。
だったらと、父方の祖母に電話をしました。
「あ、まだ変えてないわ」
おばあちゃんはとてもそうゆう事に無頓着で、周りに身内もいなかった為気づかなかったみたいです。
ホラテラをご愛読の方々には察しがつくかも知れませんが、私が夢を見たのが正に四十九日の日。
私の父とおじいちゃんは血が繋がってなく、父は義父から子供の頃相当虐げられてたようで私は一度も生前のおじいちゃんには会った事がありませんでした。
夢の中の見知らぬおじいさん。その人を躊躇いなくおじいちゃんと呼んだ私にも納得。
叔父から生前の元気な頃おじいちゃんが緑のベレー帽を愛用してた事を聞かされたのは十数年後の話。
なんか波長が合ったんやね。
おじいちゃん。
もう寒くない?
怖い話投稿:ホラーテラー さん
作者怖話