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短編2
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五つ

大変お待たせ致しました申し訳ない

足音が一階に近づいて来る懐中電灯の灯りを消し息を潜め様子を伺った。

降りてきたのは友人と一人の女の子だったが様子がおかしい二人とも何かを話してる。

聞き耳を立てたがよく聞こえないしそれに二人とも前屈をするようなで歩き出した。

俺は言い知れぬ恐怖を感じたが友人を放っておく訳にも行かず後ろからついていく事にした、が、

これがまずかった。

少し離れて居たため階段付近では気が付かなかった事に気がついてしまった。

友人と女の子の頭の上1m付近に首が浮いていた。怒りに満ちた顔つきだ。

何故入ってきた、

絶対に許さない、

といった憎しみと怒りが伝わってきた。

俺はガタガタと震えながら気付かれないように必死についていく。

階段から離れ処置室に二人は入って行った、

処置室はカーテンで仕切られていたため隙間が出来ていた、

隙間から覗くと女の子はベッドに横たわり、友人は手に輝くメスを握りしめ笑っていた。

「うおおおお!」

俺は叫び友人に向かって走り体当たりをした。吹っ飛ぶ友人を無視して女の子を起こす。

「おい!大丈夫か!」

寝ている仕方がない友人の様子を見る。

恐る恐る近付いていたが急に起き上がった

「あれ?何で?手術室に居たのに?」

しどろもどろだ、概ね手術室に入り大騒ぎしてメスを見つけて。取り憑かれたとかそんな感じなんだろう。

「歩けるか?」

と友人に聞くと友人は事の大きさに気がついたのか一人走って行った静止も聞かないとはひどい奴だ。

とりあえず女の子の頬を叩く。

「パシッ」

「いたーい」

のんき過ぎる…

体を起こさせここから出る事を指示残りの一人が何処に行ったか聞いたが

「〇〇ちゃんなら外で待ってるって言ってたよ」

外にいるならここに居る必要はない、

さっさと出ようとして振り返った瞬間体が硬直した。カーテンの向こう隙間から誰かが覗いている。

顔を真横にして両目が懐中電灯の明かりにギラギラと輝いている。思いっきり目が合った口はカーテンに隠れているはずなのににやぁ~っと笑った気がするいや笑っている

元々心臓に持病を持つせいか心臓が痛み鼓動も早くなっている、

後ろには女の子がいるはずなのに気配が全くしない。この状況が更に心臓に負担を掛けている。

何とかしなくてはとポケットを探ろうとした瞬間。隙間から覗いていた顔が消えて。

いきなり目の前に顔が現れた。

「ヒッ!」

心臓が痛い、目が離せない、呼吸が出来ない。友人を呪った…顔を浮かべながら

分けます

怖い話投稿:ホラーテラー 廃墟さん  

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