「林さん、早く来て下さい」
そんなメールがいきなり俺の携帯に送られてきた。
差出人は不明。
間違いメールか?
でも俺の苗字を知ってるし。
「あんた誰?」
そう打って送信すると、すぐに返信が来た。
「天使」
俺はその一文を見て、やっばい人だと判断した。
これ以上、関わっちゃなんねぇー。
俺は返信せずに無視を決め込む事にしたが、
ピピッ
と、また短い電子音が鳴った。
天使と名乗る奴からのメール。
俺は恐る恐るメールを見た。
「早く天国に来い!」
なに、こいつー。
最近はこういうイタズラが流行ってんのかねぇ?
ムカついた俺は前言撤回して返信した。
「もうメールしてくるな、イカレ野郎!!………怖いんだよ!!!」
それから2時間後に、またメールが来た。
「………分かりました。もう二度とあなたにメールする事はないでしょう。もう時間切れだからです。もう間に合いません。あなたに用意されていた天国の門は今、閉ざされてしまいました。林さん、残念ながら、あなたは………………」
そこで文章が途切れていた。
怖い話投稿:ホラーテラー トム吉さん
作者怖話