私が電車に乗った時の話です。
帰りの電車待ちで夜中11時位にある駅を通過しました。
停車中の車内は静かでした。少しうとうとしかけると。遠くから黒いロングコートを着た男がぶつぶつ言いながらガラガラの車内端に座りました。
私は気にとめることなく軽く目を瞑りました。
すると…
ぶつぶつ言いっている男は小声で歌い出しました。よくわからない歌詞…
耳障りになったので…目をあけました。
ちょうど降りる駅だったのでその日は気にせず、急いで下車しました。
次の日、また帰りが遅くなって電車を待っていたら
例の鼻唄男が乗ってきました。今日もぶつぶつ言っています。
すると急に歌い出しました。「またか〜」と思い、降りる駅まで我慢して聞いていると
「見えてるんでしょ…だから分かるんだ…見えてるんでしょ…だから分かるんだ…見えてるんでしょ…」
何かの歌の歌詞かと思ったけど 確に私に問掛けるように視線を感じる…
男は立ち上がりこちらに近かずいてきた…と同時に降りる駅だった。急いで降りるとエスカレーターをかけあがりました。
車内にいたはずのあの男は改札口に立っていました。「み〜つけた…」
急に私は何かを感じて平静を装い…気持ち悪いと思いながらも…見えないふりをして通過しました。
「なんだ見えてないのか…」
そう言うとどこかへ行ってしまいました。
それから夜は電車に乗らなくなりました…
怖い話投稿:ホラーテラー すぬ様さん
作者怖話