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短編2
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み〜つけた

私が電車に乗った時の話です。

帰りの電車待ちで夜中11時位にある駅を通過しました。

停車中の車内は静かでした。少しうとうとしかけると。遠くから黒いロングコートを着た男がぶつぶつ言いながらガラガラの車内端に座りました。

私は気にとめることなく軽く目を瞑りました。

すると…

ぶつぶつ言いっている男は小声で歌い出しました。よくわからない歌詞…

耳障りになったので…目をあけました。

ちょうど降りる駅だったのでその日は気にせず、急いで下車しました。

次の日、また帰りが遅くなって電車を待っていたら

例の鼻唄男が乗ってきました。今日もぶつぶつ言っています。

すると急に歌い出しました。「またか〜」と思い、降りる駅まで我慢して聞いていると

「見えてるんでしょ…だから分かるんだ…見えてるんでしょ…だから分かるんだ…見えてるんでしょ…」

何かの歌の歌詞かと思ったけど 確に私に問掛けるように視線を感じる…

男は立ち上がりこちらに近かずいてきた…と同時に降りる駅だった。急いで降りるとエスカレーターをかけあがりました。

車内にいたはずのあの男は改札口に立っていました。「み〜つけた…」

急に私は何かを感じて平静を装い…気持ち悪いと思いながらも…見えないふりをして通過しました。

「なんだ見えてないのか…」

そう言うとどこかへ行ってしまいました。

それから夜は電車に乗らなくなりました…

怖い話投稿:ホラーテラー すぬ様さん  

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