もう微笑む事の無くなった君、華でいっぱいになったベッドの上で静かに眠る、最後の別れをみな惜しむように見送った。
ただ…僕だけは別れを受け入れられず涙さえ流せず佇んだ。
今もまだ受け入れられない僕はただ君との思い出を…進むことの無くなった君との日々を繰り返し思い出しただ生きている。
でも本当は解っているんだ紅に灼かれ、小さな箱に納められた君の本当の最後の姿を目にしてしまったから…
受け入れられないのは君が居ない是からの未来なんだ、だから…
今、僕は君が君で無くなったあの場所で最後を迎える…もしその先に君が居なくても、これが僕の望んだ事だから。
少し前に自ら命を絶った友人が残した遺書の一部です。
一見、恋人か近しい人が無くなった事を悲観しての自殺に思える詞ですが
彼には恋人もいなければここ数年、身近な人間が死んだと言う事も無かったそうです…
彼は一体誰の死を悲観して自らをしに追いやったのでしょうか?
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話