ドンッ
(またか)
昌がすむ家には、引っ越して来た時から怪奇現象が、ここ、幾度となく起こっていた。
テレビが勝手に付いたり、食器棚がいきなり揺れ始めたり。
昌は幼い頃から霊感が強かったため幽霊には慣れていた。
しかし、そんな昌でさえ世にも恐ろしい出来事が招かれた。
いつものように家に帰った昌は、様子がおかしい事に気が付いた。
(あれ?。こんな人形あったっけ?)
薄気味悪い日本人形が玄関先に置かれていた。
「あの世逝き」
と書かれた紙が郵便受けに入っていた。
(なんたよこれ・・・ふざけんなよ)
昌は人形を捨て紙も破り、捨てた。
(なんたよ。いたずらにしたら、たちが悪すぎる。)
怒った昌。
が
次の瞬間、
窓から首だけの男がこちらを見ている
うわぁぁぁぁぁ
霊感の強い昌さえ悲鳴をあげる程グロテスクな霊だった。
昌は裏の窓から逃げ出した。
耳元で
『待て、殺してやる』
必死に逃げた。
途端に人が通り掛かった
『すいませーん』
昌は叫んだ。
うわぁぁぁぁぁ
片手に生首を持った日本人形だった。
昌は叫ぶ
『誰かー』
そして、
キキーッドンッ
車に跳ねられた。
そして、重度の後遺症が残り、脳障害になってしまった。
寝たきりの植物人間になった。
今、昌はその男の霊に毎晩うなされているらしい
怖い話投稿:ホラーテラー BーSさん
作者怖話