これは祖父から聞いた話で実話です。
ウチの地区には十三塚というものがあります。十三といっても一つしかないんです。もともと十三個あった物を一つにまとめたらしいのです。
その塚は昔の平家の落ち武者の慰霊碑だそうです。何で十三かは知らないらしいですが
ある時家を建てるのにソレが邪魔になったらしく取り壊す計画が立ったそうです。
かなり揉めたらしいですが結局は取り壊すことに決定。
で、その晩ウチの祖父がたまたま塚の前を通りかかるとソレは2人で塚の土台に腰掛け何やら深刻な顔で話していたらしいです。
「おい、塚が壊されるんだと」
「困ったのぅ」
大体こんな感じの話だったそうです。
しかし祖父は酒が入っていたらしく、あまり気に留めなかったそうです。
次の日近所の人と話している時に思い出して、そういえば昨日の晩、塚に甲冑を来て頭がざんばらになった落ち武者を見たと言った所。
たちまち噂になり
塚を壊すと祟りがあるんじゃないかとか
落ち武者を見たという人が何人か現れ
塚を取り壊すのに皆が反対したらしいです
でも結局塚は取り壊されました
それから塚のあった地区で内容は知りませんが不幸が続いたそうです
そこで皆で話し合い塚をもう一度建て直す事にしたそうです
塚を建てるとすぐに不幸はぴたりと止み
祟りに怯えることもなくなったそうです
これで話は全部です
実話なので内容はつまらないですが
ちなみに香川県では平家関係の話が多いみたいです
最近荒れているので真面目に実話だけ投稿したいと思います
怖い話投稿:ホラーテラー クルミ割り人形さん
作者怖話