ある日 父がとても深刻そうに話してくれた話しだ
父は残業で帰りが遅くなった。
やっと駅に着き自転車置場に向かった。
自転車のキーを出し 差し込もうとした瞬間
聞き慣れない音が聞こえた
シャリシャリシャリッと
まるでフォークを素早く擦り合わせているような音
父は不思議に思い自分のいる道路の向こうの歩道に目をやった
車椅子…?
父が言うには乗っている人は良く見えなかったらしいが
明らかにおかしいところがあったスピードだ
早過ぎる あっと言う間に車椅子は暗闇に飲まれて行ったらしい
最近の電動車椅子は速いなと父は軽く考えていた。そして
自転車の鍵を外し、家に帰った。駅から家におよそ5分ほど
家に帰ると水を飲みに下に下りてきた娘(私)がいた
お帰り の言葉にホッとする
そうすると 父の腕時計が鳴った
夜中の3時を知らせた
そこで父はゾッとした
夜中の3時に電動車椅子が猛スピードで走る…
そんな事はあるだろうか
怖い話投稿:ホラーテラー 咲さん
作者怖話