夜12時過ぎ。そろそろ寝ようと布団に入ると、窓がトントンとノックされました。
もうかなり眠かったので、
「どうぞ」
と、深く考えずに返事をしました。
窓が開く音がした時、2階の窓から入って来る人なんていない事に気付きました。
やばい。と思った時にはすでに遅く、10歳ぐらいの子供が入って来ました。なんだか全身が黒い霧みたいなものにおおわれていて、顔は分かりませんでした。
とにかく起き上がろうとしましまが、金縛りらしく動けません。自分の足元まで来た時、隣に寝ていた2歳の娘の指を吸う音が聞こえました。
「娘のところに行ったらやばい。」そう考えたら体が動き、起き上がれました。私が起き上がると、その子供は居なくなっていました。
「夢かぁ」
その時はびびりながらもそのまま寝ました。
それで終わればただの夢で済んだのに、次の日から娘が
「お化けが怖い」
と言って、夜泣くようになりました。
とりあえず一週間でおさまりましたがあれは夢なのか現実だったのか、今でも考えてしまいます。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話