皆様はじめまして。初投稿なんで、誤字・脱字あると思いますが、ご容赦下さい。
これは、私がまだ高校生だった頃の話です。
その日は確か夏休みで、3人ほど仲のいい友達が実家に泊まりに来てました。
海に行き、日焼けして火照った体と汗をお風呂で流し、リビングでダベっていました。夏ということもあり、自然と話は怪談ばなしになっていきました。
皆それぞれ知っている限りの怪談を話していましたが、1人の友人がだんだん喋らなくなり、遂にはうつむいて黙ってしまいました。
そこで、そいつは霊感があるということを思い出し、「もしかして見えてる?」と聞くと、静かに頷きました。
その友達曰く、怪談をしていると集まってくるらしく、窓から覗く男がみえたらしいです。
皆がシーンとなり固まってしまいましたが、誰かがもう寝ようと提案し、寝ることにしました。そして、リビングから隣の和室に移動しようとした時、急にCDラックのCDが2、3枚落ちて来ました。明らかに不自然な落ち方でしたが、偶然だろうと、和室に布団をひき並んで横になりました。
しかし、みな中々眠れずいろいろな話をしてグダグダしていました。すると、1番ハジの窓側に寝ている友達が「おい。」と声をあげました。
どうしたのかと聞くと、「お前んちの家の門の前にだれかいる」
え?
もう深夜で、人はおろか通行人もいない。こんな時間に来客なんてあるわけがない。
「酔っ払いが酔ってうちを間違えたんだろ」と私がいい、鍵も閉めたし、そのうちどっか行くだろと考えていました。
他の2人は寝てるのかしずかでした。
私も寝ようと目を閉じましたが、窓側のやつが「おい!入ってきた、入ってきたよ!」と声をあげたので、警察に電話しようかと携帯を出して友達にそいつの様子を見るように言いました。
友達曰く、ボサボサの長い髪にボロボロの布を着けた女らしい。
不審者か?と思い、警察に電話しようかと思ったが、友達がヤバイと言ったので、どうした?と聞くとそいつと目があったらしい。
友達がそいつの様子を見ていると、ジッとうちのドアの前で立っていたのが急にバッとこちを振り向き、ニヤっと笑ったらしい。
「あいつ、人間じゃない」と友達はいいました。
何でも頭皮が捲れ脳ミソのようなものが見えたらしいです。
ヤバイ、どうしようと話し合いとりあえず寝てる二人を起こそうということになりました。二人を見ると、一人はアホズラ丸出しで寝てましたが、霊感のある友達は目をカッと見開いて起きていました。
そいつにこの事を話すと、「ヤバイ」と一言だけ帰ってきました。
「何がやばいの?」と聞くと、「さっきまではたいしたやつがいなかったけど、今外にいるヤツはヤバイ。俺が見えるならまだしも、ないヤツが見えるんだから相当強い念がある。」と言った。
どうしたらいいのか聞くと、「とにかく寝たふりをして物音立てずに朝まで過ごす。」と言われた。
軽くパニックになりながら、無理矢理眠ろうとしたがなかなか眠れず、室内はシーンとしているのが尚更恐怖心をあおった。
トン・・・
トン・・・
トン・・・
その時、窓を手のひらで軽く叩く音が聞こえました。
トン・・・
トン・・・
皆を見ると皆にも聞こえているらしく、青ざめた顔をしていた。
ピリリリリ・・・
ピリリリリ・・・
急に携帯の着信音がなり、皆がビクッとなった。みんなの顔が強張る。しかし、外はシーンと静かになっていた。
だれの携帯が鳴ったのかを確かめると私のだった。こんな時間に?不思議に思いながら携帯の画面を見るとメールが一件きていた。知らないアドレスからだ。
なんだ、起きてるじゃない・・・。
手汗が滲み出る。そのとき、
ドン!ドンドン!
窓を強く叩く音がなった。「うわぁぁぁぁ」
皆が叫んでいた。
ドン!ドン!
ドン!キューーーーー
窓をこする音がして、
段々遠ざかっていく。
5分ぐらいした後だろうか、皆が固まっていると霊感のある友達が「もう大丈夫」と言いました。
気がつくと朝の6時になっており、辺りが白んできていた。
襖を開き、窓を見るとビッシリと手の跡がついていて、一つの手の跡が一本の線になっており、隣の窓にもついていた。
友達に家の周りの窓を見るようにいうと、家を一周するかのように全ての窓に手の跡がついていた。
まるで、開いている窓がないかを探しているかのように。
これが私が経験した一番怖い体験です。
長文お付き合いありがとうございました。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名Ktさん
作者怖話