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長編13
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明日、決して知りません

落ち葉を踏みながら早歩き程度のペースで走る。ザク、ザク、ザク、ザクと心地よい音がする。妻はアップテンポで走ることができないから、僕はこうして妻のペースに合わせる。

「きっと咲いてるころだから、行ってみようよ。」

妻はそう言って僕を誘った。

妻・千佳が2年前に植えた花がイチョウの大木の隅でひっそりと咲いていた。イチョウ並木が夜の街灯に照らされて、金屏風のように見えた。それを背景にして、赤、ピンク、白のエリカは美しさを際立たせていた。

「一年って早いよね。」

千佳はにっこりと微笑んで一瞬僕に視線を投げると、冬の花に向けてシャッターを切った。

そう、この一年は早かった。

そして、僕の人生を大きく変えた。

一年前のことだが、今から振り返ってみる。

この公園は皇紀2600年を記念して造成され、戦時中は防空緑地だったそうだ。今はケヤキやイチョウなどの紅葉が見ごろで、休日になると多くの人が遠方からも紅葉狩りに訪れる。

公園は丘の上に位置していて、なだらかな坂を下ると駅前にでることができる。夕暮れになると夕陽が一帯を包み、茜色に染まった町を見下ろすと癒された気分になる。

僕は初めて来たときからこの町がとても好きになった。家賃は少し高めだが、思い切って住居をここに決めた。それからもう5年になるが、僕はここで気楽な一人暮らしを続けていた。

11月中旬にもなるのにその夜はとても心地よかった。真夜中の12時を過ぎているというのに風もなく暖かい。僕にとっては絶好のジョギング日和だった。

さすがにこの時間となると人影もなく、わずらわしさからも開放された。一人きりの時間は、結婚していた頃、束縛されていた僕にとっては最高の贅沢だった。

いつもは公園のサイクリングロードをひたすら進むのだが、左前方をみると街灯に照らされ黄金色に輝くイチョウのトンネルがある。

いつも気になりつつ通り過ぎていたが、今夜はなぜかテンションが高まっていた。僕はトンネルをくぐりたくなって思わず道をはずした。

ザク、ザク、ザク、ザク…

ゆっくりとトンネルに近づいていく。どうやら背をかがめることなく通過できそうだ。

僕は嬉しくなって思わず飛び跳ね、トンネルを往復するつもりで向こうの暗闇を目指していた。

同時に真横にある白い物体もわずかに視界に入っていたのだろう、僕はその物体を通過した直後に振り返った。

『いまの何…!?』

白いかたまりに見えたのは、なんと女性だった。女性は振り返った僕に苦痛の表情を浮べて、

「ご、ごめんなさい……」

と、やっと言った。

僕があわてて駆け寄ったのは言うまでもない。

「だ、だいじょうぶですか…?」

白い衣装に身を包んだ女性は上半身を起こして、苦しそうに胸を押さえていた。表情は青白くゆがんでいた。

「く、苦しそうですね…きゅ、救急車呼びましょうか…?」

と僕はたずねたが、初めて遭遇する局面にしどろもどろになっていた。

彼女の背後にはイチョウの大木がこの光景を見下ろすように仁王立ちしていて、その片隅に冬の花が咲いていた。

「へ、平気…いつものことだから…救急車は…よ、呼ばないで…」

と彼女は答えたが、言葉を発するだけでもつらそうだ。

僕は彼女に触れることを少し躊躇ったが、思い切って彼女の背中をいたわるようにさすった。苦しみが癒えるまでそばにいてあげようと思った。

彼女は呼吸することもつらかったのかも知れない。ずっと胸に手を当て、ハァハァと荒い呼吸を繰り返していた。僕は必死で背中をさすった。

しばらくすると、彼女は少し余裕が出てきたのか、

「あ、あなた、親切ね…結婚してるの…?」

僕は彼女の背中をさすりながら、唐突な質問にギョッとした。

「い、いえ…今は独身です。」

「ってことは、結婚に失敗したのね。ウフフ…」

彼女は僕をつぶらな瞳で上目遣いに見ると、いたずらに微笑んだ。僕も微笑み返してうなずいた。

僕は彼女の回復にホッとしながらもその魅惑的な瞳と容姿に見とれていた。

しばらくすると、さらに彼女は、

「ウフフフ…そろそろ…起こしていただいていい?」

と、派手な手袋をはめた左手を差し出した。

僕は年甲斐もなくドキッとしたが、彼女の左脇の下に右肩をいれ、さらに右腕で体を支えようとした。

彼女は甘えるような目つきをして両手を僕の首に回してきたが、僕はそのまま気にしないふりをして彼女の体をおこした。

彼女は僕に体をあずけていたが、その華奢な体を抱き上げるのは簡単だった。

彼女の黒髪からほのかに甘い匂いがした。

彼女の顔色はまだ青白かったが、立ち上がると屈託のない笑顔を僕に見せた。逆に僕ははにかみながら微笑んだ。緊張が高まっていたからだ。

「ありがとう…私、気まぐれな女だけど…また会えたらいいね。」

彼女はそう言うと僕に握手を求めた。

じゃあ、また…と僕は彼女の手を握った。

彼女は白いジャケットのポケットからヘッドフォンを取り出して、じゃあね…と、またいたずらな笑みを残して踵を返した。

僕は少し重そうに去っていく彼女の後姿を呆然と見送った。

僕に言葉は見つからなかった。

結局は名前も聞けなかった…

白地にフラワームーブメントをイメージしたファッションセンスは彼女自身を表現しているように漠然と感じた。

普通じゃない…

なんか変…

だけど愛しい…

彼女が残していった甘い匂い

思わせぶりな目つきとしぐさ…

こんな純粋な気持ちがまだ残っていたのかと、自分自身に驚いた。

一重の大きな瞳は、古代エジプト王妃のようだ。

すっきりと通った鼻梁、

ふっくらとした唇、

長くはないが豊かな黒髪、

華奢だがバランスのとれた体型…

結婚しているのかな…?

そもそも何で夜中にあそこにいたのか…?

などなど、いろんなことが頭を駆け巡り、結局一睡もできなかった。

こんな思いがけない深夜のできごとが、夕美夫人との初めての出会いだった。

次の日も同じ時刻にジョギングに出かけた。出がけには鏡で髪型を直した。ジョギングシューズも汚れの少ないものに替えた。

ザクザクザクザク…

昨夜と同じく僕はコースを黄金色のトンネル方向に足を向けた。

思わず鼓動が高まった。

彼女はトンネルの中の大イチョウの根っ子に腰掛けていて、今日は黒地に太陽ともヒマワリの花ともつかない、金の刺繍が施されたワンピースに白いベルボトムをはいていた。

とにかく、昨日同様サイケデリックなファッションセンスだった。

彼女は僕をみると、きちんとあいさつするでもなく、唐突に切り出した。

「やっぱり来たのね。昨日はありがとう…私ね、夕美っていうの。あなたは?」

彼女はどうみても僕より年下だが、口調や態度は僕よりも上の方から降りてきていた。こいつやっぱり何か変…と思いつつ、

「こ、こんばんは…僕、だいすけって言います。あれから何ともなかったですか?」

と、あえて丁寧に問いかけた。

「ありがとう。あなたのお陰よ。あのまま誰もこなかったら、私今ここにいないわ。」

彼女は屈託のない笑顔を見せた。

その夜、僕と彼女は昨夜彼女と初めて出会った大銀杏の根っ子に腰掛けて話した。

彼女はやはり結婚していて、楽器の輸入商を経営する夫との二人暮らし。いつも夫が熟睡に入るのが夜中だから、この時間に限ってここまで来ることができるらしい。

夫とはビー○ルズのコピーバンドが出演するライブハウスで知り合ったらしく、当時夫はジョンを演じていた。

ある日、夕美夫人が最前列にいたとき、夫から見初められたのが交際のきっかけだったらしい。

夫は普段優しいが、とにかく嫉妬深いタイプの男だという。

「六十過ぎてるのに、やきもち焼きで困ってんのよ…要はね、束縛が強すぎちゃうひとなのよ!私がちょっと出かけただけで、どこ行ってた?誰と会ってた?今何時だと思ってんだ?ツカツカと私に寄ってきて、匂いまでかぐの!昔から全然変わらない!怒るとね、ボールペンだとか、携帯電話とか、灰皿とか飛んできちゃう!こないだ友達に会いに行って30分門限が遅くなっただけで、ゴルフボール飛んで来ちゃった!」

彼女はそうぼやいていたが、口元は笑っていた。

僕はその表情をみて、夕美夫人は夫を愛していると思った。

僕自身に下心があったのだろう、少し落胆した。

僕は若くして結婚に失敗して、それ以来ずっと一人暮らしを続けている、ごく普通のサラリーマン。ジョギングすることが好きで、人ごみは嫌いだからこうして真夜中にここにきていることを夕美夫人に話した。

「私ね…あなたみたいな普通の人がいいの…いつもねぇ、鉄の足かせはめられてるみたい…夫はね、私を放っといたらどこいっちゃうかわからないって思ってるの…まあ、実際その通りだからしかたないけど…私って、男好きでわがままだから…」

夕美夫人はまったく物怖じせず甘ったるい声でそう言うと、ヘッドフォンをウェアのポケットから取り出して、もう時間だから、またね…と微笑して去っていった。

「………………」

僕はまたまた夕美夫人を呆然と見送った。

夕美夫人は次の日も同じ場所で僕を待っていた。

僕たちはいつも同じ銀杏の根っ子に座ってヘッドフォンを片方ずつ分け合ってビー○ルズ、ジミ・ヘンド○ックス、T・レッ○スを聴きながら、お互い目を閉じてじっとしていた。

夕美夫人は僕の正面に顔を近づけると、

「私の目をじーっと見て、肩の力を抜いてみて…」

と言って、僕の両腕を軽く押さえた。

夕美夫人はまばたきせず、僕の目を見つめていた。

僕の体からすうっと力が抜けた。

夕美夫人はヘッドフォンを僕の耳につけた。

大勢の僧侶による読経の中、遠くからドラムとボーカルの音が近づいてきた。

「肩の力を抜いてリラックスしてごらん…死ではない…死ではない…」

その音楽は延々と続いているが、僕はとても心地よくなった。

いつの間にか僕の目の前から夕美夫人は消えていて、僕は広々としたこの公園の上に立っていた。

どうやら今は戦時中かも知れない。人々の服装が古くさい。もんぺ姿の夫人たちが井戸端会議している。

おかっぱ頭の女の子、坊主頭の男の子たちが顔面血まみれになって走り回っている。

馬にまたがった頭部のない憲兵もいれば、性別不能にまでただれた人間、腕や足のない人間たちもさまよっていた。

僕は気味悪くなって夕美夫人を血眼になって捜した。

後ろから肩を叩かれた。

あたりは静寂な夜のイチョウ並木に戻っていた。

夕美夫人は、じゃあ、またね…と告げ、ヘッドフォンをつけて去って行った。

夜の空気が薄く感じられた。

その夜、変わった夢を見た。

僕が北枕で死んでいるのだ。

何の根拠もないが、とにかく死んでいた。

僕の周りに赤、ピンク、白のエリカが咲いている。

死んでいるのに、なぜか意識があった。

目の前をグルグルと激しく回転する白黒の物体が見える。

天井から吊り下げられた物体は徐々に回転する速度をゆるめていたが、回転が弱まるにつれ、それが喪服を着た男だと確認できた。

それとともに僕の意識は徐々に薄れていく。

気がつけば、傍らに喪服をまとった二人の夕美夫人がいて、僕の死体を見ながらこそこそ会話していた。

「この男のさぁ、普通っぽいところがけっこう気に入ってたんだぁ…私」

「あなた、相変わらず男好きよね。」

「よく言うわ。あなただって同じでしょ…女は男が好き、男は女が好き、だから世の中面白いんじゃない。私は正直なだけ。あなたは正直じゃない。」

「ウフフフ…私正直よ。あなたは、男が好きじゃなくって、男が大好きってことを私は言いたいの。もっと、夫のことも愛してあげなさいよ…」

「あぁ…夫ね。あれはあれでいいとこあるから好きなんだけどさぁ…」

「いいとこって…?夫のどこが一番好きなの?」

「だって…嫉妬に狂った顔がたまらなくかわいいの…フフフフ…でも、もう我慢の限界ね。目の前のこの男と知り合って、私吹っ切れた…もう家から出て行くわ。この男について行く。」

「だめよ!絶対だめ!それだけはやめて…この人は絶対だめ!お願いだから私の言うこと聞いて…」

二人の夕美夫人の会話を聞いていると、性格がまるで違っているように思えた。

「あなたも私に嫉妬してるの!?フフフフ…」

夕美夫人は、手を叩いて笑った。

「嫉妬なんかじゃない!あなたのわがままに他人を巻き込まないでって言ってんの!」

もうひとりの夕美夫人は半べそをかきながら、哀願しているようだ。

夕美夫人はもうひとりの自分を哀れに感じたのか、

「怒ったの…?ごめんね…もうわがまま言わないから…泣かないで…」

と言って、泣きじゃくる“自分自身”を下からのぞきこんで慰めていた。

僕の死体を目の前にして…

一方、天井から逆さに吊り下げられた男は、回転が止まると僕の目の前に顔を向けた。

薄茶色の長髪が僕の鼻先に当たって不快だったが、体はピクリとも動かせない。僕は死んでいるからだ。

男は鉤鼻の先に丸眼鏡がかかっていて、カッと目を見開き、口角を上げて僕に、

「おい…死ぬってどんなことかお前知ってるか…?」

『今の俺だろ…ところで、おまえ誰だ?』

僕は意識の中で、逆に男に聞いた。

「ククククッ…そんなことはどうでもいい!俺はお前だけををあの世に送りたいだけだ…他人の女房と仲良くしやがって…」

男は自分が夕美夫人の夫であることを僕に明かした。

『俺と奥さんは何もない。安心しろ…ところで、ここってあの世だろ?』

「違う!ここは俺んちだ。」

『はぁ…?お前んちはあの世の入り口か?』

「その通り…ここから独りで旅立たせてやるぜ…死こそ本来の生だ…この世とあの世にパスポートはいらない…あの世で俺のようにアクティブに生きろ!」

『やれやれ、何言ってんだか…お前、いつ死んだんだ?』

「くそ野郎!おれはこうして立派に生きてるし、どこにでも行ける。お前のようなガキには理解できねえよ…」

『黙って死を受け入れろ。お前こそ早く旅立て!奥さんがかわいそうだろ…』

「うるさい!お前の知ったことじゃねえ!」

男は僕を怒鳴りつけると、突然ケラケラ笑い始め、宙吊りになりながら僕を激しく打ち始めた。

僕は全く抵抗できかったが、嫉妬のかたまりになった夫の気が済むなら、好きなだけ打たしてやろうと思った。

夫の僕を打つ動きが鈍くなってきた。

そのうち顔色が悪くなり、土壁色になったかと思うと、顔に亀裂が起こった。

亀裂の隙間から、ドロドロと銀色の液体とも固体ともつかない物体が流れ出した。

僕は、これはきっと水銀だと思い、顔を背けようとするが、体がいうことを効かない。

男の後ろには夕美夫人が瞬もせず、僕をじっと見つめていた。

もうひとりの夕美夫人は、すすり泣いていた。

そして、僕の意識が突然途絶えた。

目を覚ませば、カーテンの隙間から日が射していた。

カーテンを開けると、空には雲一つなかったが、久々の悪夢に僕の気分は最悪だった。

少し熱っぽかったが、僕は普段通り出勤した。

帰宅後も気分がすぐれないし、熱っぽくて頭痛がしたが、真夜中のジョギングを休む気にはなれなかった。僕は夕美夫人にふらふらになるほど熱を上げていた。

だが、今日は黄金色のトンネルの中に夕美夫人の姿はなかった。

僕はうろたえて、また血眼になって夕美夫人を探した。気がつけば、広い公園を這いずり回っていた。頭痛はひどくなる一方だった。

僕はやっとの思いで、イチョウの大木の傍らに咲くエリカまでたどり着き横になった。夕美夫人の甘い香りがした。

今夜は冷え込んでいたし、ひどく熱っぽかったが、とても心地よかった。そのうち、僕の意識が遠くなっていった。

僕は病室で目を覚ました。

目の前にぼんやりと夕美夫人の姿が現れた。

「先生、先生…!」

夕美夫人ははっと目を見開いて医師を呼んでいた。

目の前の女性は夕美夫人ではなかった。

僕は夕美夫人に瓜二つの双子の妹、千佳に命を救われた。

回復した僕は、ことの経緯を正直に千佳に話した。

そして、後に妻となる千佳からもすべてを明かされた。

僕が倒れていたのは、一年前に夕美夫人が心臓発作で亡くなった場所だったらしい。

その日は夕美夫人の命日だった。亡くなった同時刻に千佳とその兄がお参りに来たとき、たまたま僕が倒れていた。そして救われた。

あのエリカは夕美夫人がこよなく愛していた花で、夕美夫人を偲んで、千佳たちが一年前にその場所に植樹していたものだった。

夕美夫人の夫は夕美夫人の亡くなる一年前にバイクによる事故で急死していた。

「二人とも急死だったでしょ…だから死を受け入れることができなかったのね。たぶん…」

「姉はね…夫が亡くなってからも、夫の亡霊から束縛されてたの。元々自分勝手でわがままな女だったのに、あの夫じゃ…身が持たなかったのかも知れない。私たち姉妹はね…二人とも心臓に爆弾抱えてるから、ストレスとか、寒さとかに弱いのよ。姉が亡くなった夜もとても寒かった…姉は亡くなった後も、夫から束縛されちゃって、成仏させてもらえなかったの。」

千佳はそう言って号泣した。

千佳は夕美夫人に瓜二つだったが、性格はまるで違っていた。

たぶん、夢に現れたもうひとりの夕美夫人が千佳だったのだろう。

退院後、このことをきっかけに僕と千佳は意気投合し、半年後に入籍した。

今日は夕美が亡くなって2年目の命日だ。

千佳はエリカをデジカメで撮ると、

今度は僕をエリカの横に立たせて、再度シャッターを切った。

「もう大丈夫…夕美は成仏してる…」

「お姉さん、あの世に無事に行けたかな?」

「うん…ようやくね…夫の元から…」

千佳は亡くなった姉のことがよくわかるらしい。

「お姉ちゃん…あなたのタイプの男、奪っちゃってごめんね…許してね…」

僕と千佳は抱き合って泣いた。

イチョウ並木の街灯がチカチカと点滅した。

(終)

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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