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短編2
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ドアを叩く者

中学生時代にマンションに住んでたんだけど、休日の昼頃に一人でゲームしてる途中、玄関ブザーが鳴った。

理由はよく覚えてないけど、多分ゲームに熱中してて面倒臭かったので、俺はブザーを無視した。

そしたら「コンコンコン」とドアを叩く音、それでも俺は無視した。

しばらくしたら「ドン!ドン!」と強くドアを叩く音。

(しつこいな、一体どこの馬鹿だ?)と思って、恐る恐る玄関まで足を運んでドアの前に差し掛かった時、

「ドン!!ドン!!」と、さっきよりもでかい音でドアを叩かれてメチャクチャびびった。

更に、分厚い鉄のドアが壊れるんじゃないか?って思うぐらい「ドォン!!ドォン!!」っていうものすごい衝撃で何回も叩かれた。

っていうか既に完全に蹴りを入れられてる。

俺は完全にビビッてしまい、ドアのレンズで向こうを確認する勇気も無かった。

そして最後に「ドォーン!!!!!」と、もの凄い衝撃の後に音は完全に止んだ。

正直心臓がバックンバックンしていたが、俺はソーっと窓で外を確認した。

配達員(?)の格好をして小さいダンボールぐらいの荷物を持ったDQNっぽい奴が

ワゴン車に乗って帰っていった

で、ドアの外側を確認したら案の定、足跡だらけ。

そりゃあ最初に居留守を使った俺も悪いけど、どんなキチガイ配達員だよ…

しかしその後に、両親に何か届く荷物でもあるか聞いたら知らないとの事。

ワゴン車は何の特徴も無い白いワゴンで、どこの会社なのかも解らなかったな。

もし、ドアを蹴りまくられてる時に俺が出たら、どうなってたんだろう…とゾッとする。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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