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中編5
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背から頭から

背から頭から

作・GORILLA

 これは、高知県のS市の話です。

僕は中学2年生です。夏のある日、友達のT君とI君とK君とA君とで、近くの病院に肝試しに行く事になりました。

夜中の1時頃にコンビニに集合すると、少し話をし、2時頃に行く事にしました。

すると、I君が、

I君「あこの病院には、結構いるらしいぜ、俺の友達のMは一回行って見たらしい。」

どんな感じかと聞くと、

I君「さぁな…行ってみねぇと分かんねぇ。」

Aは全く霊感がなく、幽霊なんてオカルト系のものは信じないタイプでした。

A君「ははっ、行ってやろぅぜ!!!」

他の友達は、飽きれて

T君「お前、馬鹿だろ?」

K君「じゃあお前一人で行けや」←(笑

さすがに、A君も一人は嫌と思ったのか、うつむいて黙り込みました。

俺「とにかく、もうすぐ2時だぜ?」

皆「おう…そうだな……」

少し歩き、街灯が少なくなって来ると、その病院が見えてきました。

T君「…とうとう着いたな……」

病院は静まりかえっていて、不気味でした。

入り口は、受付の人がいて、バレそうだったので、裏の階段から登り、2階から侵入しました。

2階は、休憩室があり、そこにはおばあさんやおじいさんが本を読んでいました。

K君「人がおるやん…」

T君「スリルがあっていいじゃん♪」

僕たちは、ゆっくりとおばあさんたちにバレないように、歩きました。

暗かったおかげで、バレずに済みました。暗い廊下を歩いて行くと、「調理室」と書かれた所がありました。

I君「…ここだ、たしかMが言ってた所はたしかここだ!」

A君「ふふん、僕ちん、ビデオカメラ持って来たよん♪」

K君「ナイス!!!」

T君「お前、気が利くじゃん!!」

ビデオカメラの電源を入れ、中に入ると、中は結構広くて、隙間風で冷たかった。

俺「中々、スリルあるやん♪」

その瞬間!!

ガタッ!!!ガッシャッン!!!!!

皆「うぉおぅわ!!!」

………………

K君「ビビるけんね…」

T君「もう、やめれや…」

音がした方に行くと、フライパンが落ちていた……。。。

A君「やっぱり、幽霊なんていないんだよ」 I君「いや、どこかにいるはずだ……」

K君「そりゃあどっかにはおるろぅ」

僕たちは恐怖を会話でごまかした。

一度、調理室を出ると、少し落ち着くために、屋上へ行く事にした。

エレベーターで行くとバレるため、階段で屋上に行った。。

屋上には、木々が植えられており、涼しかった。

T君「ここって前に自殺した人おるがやろ?」

K君「そうらしいね、親も言いよった」

K君の親は、看護士なのだ。

20分くらい休憩し、今度はシルバーロードに行く事にした。

シルバーロードは死んだ人が冷凍される所である。

地下室に行くと、中は当然、冷たい。

皆、無口になり、シルバーロードへと向かった。

僕の心臓はバクバクだった。

ドックン…………ドックン……………。

とうとう、シルバーロードの扉の前に来た。

T君「……鍵が閉まってねぇぞ!!」

K君「けど、ある意味ラッキーじゃね?」

I君「そのある意味が最悪だけどな…」

A君は無口で苦笑いしながら、ビデオを撮りづづけている。

扉を開けると、中は青白いライトで照らされていた。

A君「ヒュ〜〜〜〜♪」

シルバーロードは向こう側が見えない程、広かった。

僕たちはシルバーロードの部屋を一周する事にし、ゆっくりと歩いた、無口で。

棺桶みたいな引き出しに人が入っていると思うと、今にも気が狂いそうだった。

部屋の半分まで来ると、I君がガタガタ震えだし、震えた声で、

I君「おる、おる、部屋の右端の方に人がおる……」

見ると誰もいない…………

I君が危なかった為、部屋を急いで出て、2階に戻り、裏の階段を走り降りて最初のコンビニまで戻った。

ハァ…………ハァ……………ハァ………

T君「ハァ…どんな感じやった?」

I君「背中向けちょって、青白かった………」

俺「うわぁ……リアルやわ」

K君「…………ちょっと寒い事ない?」

K君が寒いと言うので、僕たちはコンビニであんまんや肉まんを買い、ビデオを見る事にしました。

A君「皆、俺のビデオテクニックを見るがいい♪」

電源を入れると、調理室の所だった…、中は薄暗く…………。

ここまでは同じだった。少したって、画面がザッーーーーーーーっとなり、見えなくなった。

A君「あれ?おかしいな?」

T君「壊れたが?」

俺「あぁー、嘘ん……」

I君「やけん、おるがちや、おったもん、うぅ…………………。」

僕たちはビデオが見れなくなったので、他の楽しい話をして、盛り上がった。

次の日………、学校で寝不足だった僕たちは4時間、ぶっとうしで寝た。

給食の時間になると、給食だけモリモリ食べて、寝た

放課後、A君が僕たちを起こして、また、ビデオを見る事にした。

ザッーーーーーーーー……………………、 K君「やっぱり映らんやん…」

ザッーーーーーーーーー、プッーン……………

映った…………。

あの、フライパンの落ちた音がし、音の方向に向かっている。

T君「昨日は見れんかったに、なんで?」

A君「さぁね♪」

しばらく映像を見ていると、シルバーロードの所に来た。

K君「いよいよ、来たね………」

I君「……………。」

部屋を一周している映像…。

普通だった。

K君「おい、今の所巻き戻して!!」

A君「了解♪」

巻き戻すと、一瞬だけ、部屋の右端が見えた。

K君「一時停止して!!」

A君「了解ちょいす♪」

よく見ると、……………いる?

分からない、でもなにががいる。

皆「……………………。」

A君「光の関係じゃね?」

K君「違うけん」

T君「結構、はっきりしちょるね…」

ビデオの電源を切り、沈黙が続いた後、僕たちは近くのお寺に行って、お祓いをしてもらった。

ビデオカメラも処分してもらった。

僕たちは、この事をいつまでも秘密にする事にした。

以来、この話をした事は一度もない。

怖い話投稿:ホラーテラー GORILLAさん  

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