これは、9年ほど前の2月頃聞いた話です。
お話をしてくれた仮にK君としましょう。(当時、メッセでチャットしていた相手)
話しているうちに天井辺りから音がし、寒気がすると言い出しました。
取り合えず、塩と水を持ってらっしゃいよと言ったら素直に取りに行き、戻って来たらば、なんと、
嘘か誠か、ついさっきまでは全然なんともなかったキーボード用アームレストが真っ二つに割れていたと言った。
見せてあげたいが…とK君は言ったのですが、私がこの手の話が好物だと言うのを良いことに美味しい事を言ってるんじゃないかと、当時は眉に唾ペンペンしたものだった。
K君は結構な速打ちで、文章も上手だと思った記憶があり、K君とのこの筋のチャットは怖かった思い出話。
さて、本題に入ります。
これはK君のすぐ近所に有った社宅でのお話。
「ダ○セル」という会社でのことで…
もう、何年も前の話になるのですが、ここの工場が爆発炎上する事故があり、相当揺れたし凄い音もした。
(検索をかければネット上にニュースが残っています) その社宅というのが「ダイ○ル」の社宅。
その爆発事故の起こる2ヶ月ほど前、社宅の地下に有る物置場で中学3年生の男の子がカッターナイフ自殺をした。
管理人さん(K君の高校の先輩の父親)の話だと、その男の子は受験で悩んでたらしく、いつも地下でボ~ッとしていたものだった。
管理人さんが発見したときは、かなり凄惨な状況だったとか…
両腕をズタズタに切り裂いて、死にきれなかったのか首筋を何箇所か切った跡もあり、地下は文字通り血の海…
その子は両親と3人で社宅に住んでいたのですが、事件後、その両親をはじめ住民から地下を閉鎖する要望が出ました。
完全に地下を埋めるには時間がかかるという事で、地下へ通じる階段を閉鎖し、エレベーターも1Fまでしか降りないようにした。
そのエレベーターの調整が終わった直後、工場の爆発が起こった。
同時に7Fにあったエレベーターが突如落下した。
いくら爆発が凄かったからと言い、8つの安全装置と太いワイヤーがいっぺんに吹っ飛ぶなど考えられないと管理人は言った。
エレベーターは地下まで落下し、衝撃でドアが1枚飛び出して物置の扉に突き刺さり、自殺した男の子の家の物置に。
しかしながら、管理人やエレベーターの管理会社の人達は悩んだ。
男の子の家の物置は地下の一番端にあり、物理的に考えてもそんなところまでエレベーターのドアが飛んで行くのなんぞ不可能であると。
しかも、通路の幅はドアより狭い。
突き刺さるにはドアが大き過ぎてその子の家の物置に行く前につっかえるはずなのに。
結局、それから1年もせず社宅は取り壊されて、今は月極の駐車場になっているという。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話