いつものように、家に帰ってきた。
「ただいま~」
「おかえり~」 と、夕食の準備に忙しそうな母。
疲れきってて、取りあえず部屋に部活のバッグを肩からずり落とし、ベッドに座ろうとした瞬間、携帯が鳴った。
「あ~もしもし~、ケンちゃん?帰ってる?今、お母さんまだスーパーにいるからもぅ少し待っててね~」
まぎれもなく母の声だった。
なぜか無意識にドアの方に目がいき、
その静寂の中から
「 トン、 トン、 トン、 」
と、階段をゆっくり昇ってくる音が近づいてきた
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話