最初に申し上げておきますが、これは怖い話ではありませんので、あしからずm(__)m
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私は、一人暮らしをし始めて直ぐに真っ黒な猫を飼い、13年以上一緒に暮らし、平成17年9月3日に、その猫は安らかに天に召されました。
それから暫くしてから見た夢の話です。
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夢の中で私は幼い頃住んでいた家の近所を歩いていました。
すると、急に辺りは真っ白になり、前方が光だして、扉と手前に向く短い階段が現れました。
扉の中から亡くなった猫が現れました。
私は思わず、
『にあ!!どうしたん!?遊びに来てくれたん!!?』
と話かけると、猫の【にあ】が
『あのねぇ、僕、お母さんに何も言わずに天国に向かったから、お母さんが心配してると思って、ちょっと寄って貰ったんですよー!!』
私『寄る!?は??そんな事出来るん…ってゆーか、アンタ…お腹のハゲは治ってるけど、背中のハゲ残ったままやんかぁー!!』
と笑ってしまったのです。
(にあ は、亡くなる前にお腹を手術した為、胸からお腹にかけての毛を全部剃っていた為、お腹がハゲ状態だったのです。
背中は葬儀前に背中の毛を少し切り取って『形見にしてあげて下さい』と業者さんに言われたので、背中にも薄いハゲがありました。)
私が笑った瞬間、にあは
『言わんといて〜…』
とゴロンとして拗ねてしまったのですが、
にあ『お腹は手術したトコで恥ずかしかったんですけど、背中はお母さんが最後に切ってくれたトコやから、そのままにしてあるんですよ〜!!』
私『にあ…』
私は目頭が熱くなりました。
涙を零しそうになりながらも、にあの後方に、左が水色・右が黄色い目をした、毛並みの良い・気品のある猫が居る事に気付き、
私『にあ、後ろの方は?』
と尋ねると、
にあ『この方は、僕が天国に行くのに着いて来て下さってる、猫の1番偉い神様なんですよー!!』
私『1番!?そんな偉い方が…!?にあがお世話になって…有難うございます。』
と御礼を言うと、
猫神『いえいえ、にあちゃんは大変素晴らしい子ですので、私が責任を持って天国までお連れしますから、安心して下さい』
と言われました。
(その際に(『にあは、やっぱり素晴らしいんやぁ…』と嬉しくなったのは、私の親バカな所です…))
猫の神様は本当にツヤツヤした毛並みをしており、「触ってみたいなぁ…」と思っていたら、
猫神『触られますか?』
と私の心中をさっしたかの様に言われ、
私『良いんですか!?』
と、直ぐさま にあに歓喜の顔を向けると、にあも「良かったねぇ」って顔をしていました。
猫の神様の毛並みは、それはそれは柔らかく、シッカリしており、今でも感触が残っております。
あまりの毛並みの良さに「猫のお尻(太モモ辺り)にかぶりつく」と言う、私の悪い癖が出てしまい、猫の神様にも、かぶりついてしまうと、
猫神『それは止めて下さい!!』
と叱られ、
私『スミマセン・スミマセン!!』
と謝り、
にあ『申し訳ありません、お母さんの癖なんです…』
と、にあにもフォローを入れられました…
猫神『にあちゃん、では、そろそろ…』
にあ『そうですね…』
どうやら、お別れの時間が来た様です。
最後に私は、とうに他界してしまった母の事を言おうと、
私『あ、にあ…あのね、天国に私のお母さんが…』
にあ『(微笑みながら)知ってますよ。お母さんからいつも聞いてましたから。天国に着いたら逢いに行きますね。探します。』
この会話を交わした後、また目の前に扉と階段が現れて、にあと猫の神様は扉の向こうに去って行きました…
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目が覚めた後も、夢の内容をハッキリ覚えており、今でも夢の内容は何一つ忘れていません。
目覚めた後、ふとカレンダーを見たのですが、その日は、にあが亡くなって7日目の朝でした。
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後日談ですが、にあは無事に天国に着き、私の母が天国の入り口まで迎えに来てくれてたと、また夢で報告がありました。
その日は49日目の朝でした。
現在は最近、神社で生まれたての黒猫を拾い、育てています。
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稚拙・長文にも関わらず、最後までお目通し、有難うございました。
怖い話投稿:ホラーテラー 三色団子さん
作者怖話