(コピペより)心霊スポットの取材地の情報を得るため色々と情報を収集していた我々は、新潟地方にとあるウワサを聞きつけた。
それは黒い森に関してのウワサで現在、かなり熱く注目されているとの事だった。
場所も定かに特定は出来ないが、
そこへ行くと黒い物体や黒い人影に追い回されて発狂した者もいるという。しかもそこでは、その地帯に入るだけで不気味な雰囲気になるという。
山の中で森を探すという非常に厄介な地点であるだけに場所を特定し謎を解明してみたいと思った我々は新潟へ飛んだ。
しかし我々を待ち受けていたのは黒い森という単発の心霊スポットという範囲に留まらず悲しく深い歴史が新潟地方の広範囲およそ130キロ以上に及んで深く現代にまで浸透しているという非常に長い旅となったのであった。
砂質という地盤の特質により、長年にわたって地崩れ、そしてそれを防ぐ為に即身仏、人柱という悲しい過去が、その地方には根付いていた。
そして我々は黒い森を追ううちに過去に閉鎖したという廃金山にたどり着いた。
黒い森の特定された位置(情報と条件が全て一致した地点)は廃金山と一直線に近接しており、山中で繋がっていた廃金山の宿泊施設の一つだったと思われる。
黒い森とは廃金山にまつわる霊的因縁の一つでそれは、ほんの一端に過ぎなかった。
余所者には閉鎖的な視線を向ける近隣住民のご理解を得ながら、連日泊り込んでの探索となった。
圏外の山の中しかもかなり深部であり、土砂崩れ、がけ崩れなどが地盤の資質上大変に高く、実際も私達のすぐ横で山が崩れて車両もろとも谷の底になりそうな事もあった。まさに命がけの取材であった。こんな所で何かあっても再び金山の操業が始まらない限り誰にも発見されないで行方不明になるのではないかと懸念もした。
近隣部落では黒い森のウワサなど全く知りえなかったようでそれよりも深く根を下ろしている廃金山の情報をいただけた。しかしそれらは、面白半分での考えではなく、黒い森を探して現在もなお、若者達が部落内や山菜事業の為の山をうろつく事、その危険性、そして騒がれたりなどせず静かに暮らしたいなどを考慮しての事であった。
廃金山とは現在もなお操業はしていないが生きている金山でそれらを守る為に地域レベルで巧妙に隠されているものであった。廃墟特有のガラ一つ残されてはいない徹底した山レベルの掃除ぶりに探索は難航した。
龍水洞では近隣住民達の意図を汲んで、歴史的観点からも真面目に全ての謎を解き今後、ウワサだけに惑わされて人が押しかけて騒がせるのを鎮火する為にも黒い森とその根源の謎と因縁を解く事をお約束し真実のみを明かす事を基本に今回の黒い森騒動の謎を解いた。
『生きる』という姿勢の根源を目の当たりにした思いだった。さぞ長い長い間、『生きる』と言う事において戦いの歴史だったと大変に深く染み入った。
この場を借りて協力して下さった方々にお礼とそして亡くなられた多くの方々のご冥福をお祈りさせていただきます。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話