一人暮らしをしているときピンポーンと玄関の
チャイムが鳴りました。なんだろ~と思いながら
穴から覗くとスーツを着た男が立っていた。玄関を
開け話を聞くとどうやら宗教の勧誘。親にも
「宗教とかは無視しなさいよ!」
と言われていたが話を聞くぐらいいいかな~と思い
聞いてみることにした。
「私は~様(その宗教のボスの名前)に出会ってから
人生が変わりました。昔は一人では何も出来ず、
いつも死ぬことばかり考えていたこの私が今では
何事も前向きになりでは自分ひとりの力で人生を
歩むことが出来ます。あなたも~様の説法を一度
お聞きになりませんか?」
という誘い。ちょうどその説法の日はバイトも
休み。暇だしどんなんだろうという興味もあり、
「いいですよ。一度伺います」
というと、男は大喜び。時間・場所を聞きその日
は帰っていった。
約束の日。
寝坊&めんどくさい病の為欠席。
すると鬼の形相であの男が家にやってきました。
「どうしてこなかったの?」
タメ口。
「~様を信じなきゃ!信じるものは救われる!!」
「実は熱を出してしまって生きたかったんですが
どうしてもいけなくて・・」
「嘘はつかなくていいよ。どうせ冷やかしでしょ!?
いいんだよ、それでも。今度は絶対に来いよ!」
次の説法の日程を教わりその日は帰っていった。
もちろん行きませんでした。
又来ました。
「おい、どうして信じないんだ!!人を疑うことが
一番いけないと~様がいつもおっしゃってる!!
それともバカにしているのか!!!!」
「いえ、熱が引かなくてずっと休んでたので行け
なくて・・すいません」
「うそこけ!!人を騙すのもいい加減にしろよ!
このガキが!!」
プッチーン
キレマシタ。。。。
「てめーさっきから言わしておけば好き勝手いいや
がって、クソガキだと!?年もさほどかわらん
てめーに言われたくねー!!信じるものは救わ
れるだ~?疑う事は良くないだと?
てめー、俺の言うことは全く信じず疑ってる時点で
おめーのいう説法もクソもねえじゃねえか!
違うか、ボケ!!」
男はビビリすごすごと帰っていきました。
ところが!!!
次の日別の男を連れてきて(あきらかにヤ○さん)
「話だけでも聞いてあげて~な~」
と脅され、すぐに警察に電話。
「ぶっ殺す!!」
と捨て台詞をはき帰って行きました。
あれから怖くてアパートも変えてますがいつ○○
宗教がくるかわからず脅えながら過ごす今日この頃です。
怖い話投稿:ホラーテラー 城埼さん
作者怖話