ある若手女優がいた。
彼女はいつも通りスタジオに向かっていると、
横からバイクがつっこんできた。
乗っていたのはヘルメットをかぶった男だった。
見た感じでは即死だった。
彼女は無視してスタジオに向かった。
それから数日後、急に右足が重くなった。
マネージャーに相談したところ、霊媒師に見てもらおうと言うことになったが、1週間後にライブを控えていたため、ライブの後で見てもらうことになった。
それから数日後、暇だったこともあり、図書館に行くことにした。
本を読んでいると、声をかけられた。
顔を上げるとそこには、小太りのベージュの服を着たおばさんが立っていた。
おばさんはこういった。
「信じてもらえないかもしれないけど、あなたの右足に、ヘルメットをかぶった男の人が憑いてるのよ」
この言葉を聞いた瞬間、マネージャーに電話し、霊媒師に見てもらった。
霊媒師はこの状態じゃお祓いはできないと言った。
彼女は泣きながら「どうかお願いです!お祓いしてください!」と叫んだ。
霊媒師が彼女に質問した。
「あなたは自分に憑いている霊が何か分かりますか?」
彼女は必死に声を出し
「右足に、ヘルメットをかぶった男の人が憑いてるんですよね!?」と言った。
霊媒師はこう返した。
「そうよ!ヘルメットをかぶった男の人の右足に
小太りのベージュの服を着たおばさんが憑いてるじゃない!」
怖い話投稿:ホラーテラー ほんのり恐怖さん
作者怖話